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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ムーントラップ」 おバカになって愉快になろう〔4〕 

ムーントラップ」 
スタートレック」のチェコフと
「死霊のはらわた」のアッシュが共演!

 

ムーントラップ [DVD]
 
【原題】Moon trap
【公開年】1989年  【制作国】亜米利加  【時間】91分  
【監督】ロバート・ダイク
【音楽】ジョセフ・ロドゥカ
【脚本】テックス・ラグズデール
【言語】イングランド語
【出演】ウォルター・コーニッグ(ジェイソン・グラント)  ブルース・キャンベル(レイ・タナー)  リー・ロンバルディ(メラ)  ジョン・J・サウンダーズ(-)  リーヴィス・グレアム(-)             
【成分】笑える ファンタジー パニック 不気味 勇敢 セクシー かっこいい コミカル SF スリラー
      
【特徴】人類初の月面到達したアポロ11から20周年を記念して発表されたという売り文句だが、内容はそんな大層な作品ではない。が、謎の機械生物が孵化して他の機械や生物を取り込んで成長する設定は「トランスフォーマー」に通ずる。
 主人公は「スタートレック」のチェコフ少尉ことウォルター・コーニッグ氏、「死霊のはらわた」のブルース・キャンベル氏という濃い顔触れ、マニアにはたまらない。
 
【効能】マニアにとってはお約束場面の連続・貴重映像の連続で楽しくなる。
 
【副作用】陳腐なSFもどきの映画。アポロ11号20周年という宣伝文句に怒りを覚える。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
「トランスフォーマー」に通ずる先駆的快作?
 
 主演が「スタートレック」のチョコフ少尉ことウォルター・コーニッグ氏、共演は「死霊のはらわた」シリーズのブルース・キャンベル氏。だからこそ観る気になったのであって、作品内容としては軽いノリのB級映画である。
 それにしてもビデオパッケージには、アポロ11号月面着陸20周年記念作品!、といった趣旨の大袈裟な文言があった。
 
 TVシリーズ「スタートレック」では>ミスター・スルー(余談1)の補佐役の若い少尉だったが、この作品ではジェイソンというアポロ計画時代からのベテラン宇宙飛行士で、マイカー気分にスペースシャトルを飛ばしているときに謎の宇宙船に遭遇、ミイラ化した「人間」の遺体と湯たんぽのような物体を回収するところから物語が始まる。
 
 湯たんぽのような物体は謎の機械生物で、メカに触手を伸ばして機械を乗っ取り増殖する。基地内でコンピューターやロボットを乗っ取ってジェイソンたちを襲う。老骨に鞭打つようなスローな格闘でなんとか撃退したジェイソンたちは調査のためにアポロ宇宙船で月へ向かう。
 月面では眠れる森の美女ではないが、若い女性が冬眠カプセルで生きていた。ジェイソンたちはヒロインを助け、覚束ないテンポで謎の機械生物と格闘を繰り返し、何とか地球へ逃げ帰る。
 
 結局、謎の機械生物が何だったのか、月にいた「人間」は何者だったのか、判らず終いである。しかし、少しスローながらも格闘を展開したり、月面では謎の美女とラブシーンを展開する。「スタートレック」が無ければ、なんじゃこら、とブーイングしたくなる内容だが、主演があのチェコフなので何もかもが微笑ましい。(余談2)
 そしてチェコフとともに月着陸船に乗り込み、月面で銃撃戦を展開して謎の機械生物に殺される相棒役のブルース・キャンベル氏が、お約束どおり謎の機械生物に遺体を乗っ取られて、「死霊のはらわた」で見せた異様なゾンビ笑顔で襲いかかるのは、恐怖というよりファンのために用意したギャグだろう。(余談3)
 
(余談1)原版ではスルー大尉、日本語版では加藤中尉。

(余談2)月面に人間と同じ生物が住んでいたという設定らしい。ヒロインは謎の月面先住人最後の生き残り。月面の冬眠カプセルにいるところを発見されるのだが、目覚めたとき宇宙服姿のジェイソンたちを見てパニックを起こす。ジェイソンは「アイム・ヒューマン!」といってヘルメットを簡単に脱いで素顔を出す。部屋の中が本当に呼吸に適しているかどうか確認できていないのに、しかも簡単に脱げるヘルメットなのだろうか?
 また、謎の機械生物によって月の周回軌道をまわる指令船が破壊されるという絶望的な環境で、ジェイソンは簡単な機密性のテントを張って女性と一休みする。相棒を失い落胆するジェイソンをヒロインは慰めようとHするわけだが、あんな薄いテントで大丈夫なのかな? しかもテントの窓から死んだはずのブルース・キャンベル氏がゾンビ笑いで覗き込む。
 
(余談3)ブルース・キャンベル氏はこのシーンのために起用されたと言い切っても良い。
 

 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆ 可
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作



 

 
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