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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

ウサマ・ビンラディン 近頃の現象[七百五]

死亡女性は夫人 
ビンラディン氏の「人間の盾」に―米補佐官

 
 ブレナン米大統領補佐官(国土安保・テロ対策担当)は2日の記者会見で、国際テロ組織アルカイダの指導者ビンラディン容疑者に対する急襲作戦で死亡した女性は、同容疑者の夫人の一人で、容疑者の「人間の盾」となって殺害されたことを明らかにした。(時事通信)
 
【雑感】ウサマ・ビンラディンが米軍特殊部隊の急襲で殺害される、この第一報が流れたときは我が耳を疑った。まことにビンラディンなのか? 誤報ではないのか? ビンラディンの影武者ではないのか?
 これまでにもビンラディン死亡説は何度も流れていたし、持病があって医療施設の無いところでは長くは生きれない、とも言われていた。ところがそんな噂を打ち消すように、節目節目でTVに「現在の自分の姿」を登場させ、現在でなければ話せない話題を並べる。
 米軍の情報収集能力は優れているが、まだ判らない。
 
 もし事実なら、アフガニスタンの山奥の秘密基地に潜伏していると思いきや、パキスタンの豪邸に家族同伴で居たとは。不思議な感じがする。信奉者が多いチェ・ゲバラでさえもキューバ革命やボリビア解放戦線では、密林の掘っ立て小屋で汗と垢にまみれ喘息の発作に耐えながら指揮していた。それに比べ随分と優雅な生活だ。のんびり妻を傍らに侍らせて各地の部隊に指令を送っていたのか?
 
 仮に事実だとしたら、アルカイダはどう出てくるか? 素直に暗殺された事を認めて報復行動にでるのか? それとも影武者か生前の合成映像を出して健在ぶりをアピールするのか? 
 またこの事件は国際法上問題がある。日本に例えたらどうなるか。

 一時期ペルーのフジモリ元大統領が失脚直後から日本に亡命している形になっていて、フジモリ元大統領の強力なリーダーシップに憧れる石原慎太郎氏が盛んに保護を訴えていた。もしペルーの特殊部隊が日本に乗り込んでフジモリ元大統領や支持者の石原慎太郎氏もろとも殺害したら、日本はペルーの果断に賛辞を送れるか?
 いくら国際テロ組織だからといっても、国家主権を侵害している疑いがあるし、パキスタンの市民はそう見る。欧米諸国に対する「戦」の大義を追加させたようなものかもしれない。
 
 朝日新聞は、朝日らしい夢のある希望的観測を述べている。非暴力で中東がドミノ式政変が起こっているので、民衆がテロ組織を支持しなくなり、アルカイダは時代から取り残される。ビンラディン殺害事件は、中東のネット革命という新しい時代が到来し、アルカイダのようなテロ組織の時代が終わった象徴であると、そんな趣旨の文面だった。
 典型的な朝日的括り方だ。そんな風にはならない。
 
 中東の政変は平和的革命ではない。権力者の出方次第では、リビアのように内戦になってしまう。内戦になれば、各々の利害関係を反映した諸外国が介入する。こないだカダフィ大佐の息子が爆撃で死んだらしいではないか。
 平和裏に政権交代した国でも、未だ政治的には安定しているところは皆無だ。いつ戦乱になるか判らない。平和的では解決しないと「悟った」市民が多くなれば、またアルカイダも支持を集める事になる。
 
 そもそもカストロやゲバラも、最初から武力闘争を考えていた訳ではない。政治的闘争や言論闘争の限界を感じて武装革命を始め、アメリカの世界支配から解放して社会を変えるには武装革命で行うしかないと「悟った」からゲバラはラテンアメリカから世界へ革命の波を広げるべくボリビアに渡ったのではないか。
 根本の問題が解決しない限り、アルカイダが無くなる事もない。規模が拡大する事が無かったとしても、根強い支持層に支えられて存続していくだろう。
 
 オバマ大統領にとっては、アメリカ軍最高司令官らしいところを魅せた訳だが、これからテロが頻発して被害者増大を食い止めることができなかったら、やはり菅直人総理のように再び低迷する。
 

 
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コメント

ミカエルさん、こんにちは。
よその国(パキスタン)に乗り込んでって襲撃、殺害で、テロに対する勝利って、、、どんだけならず者国家なんだって感じがします、、アメリカって。

これがアメリカなんですよ。

ソング氏へ
 
 私は反米であると同時に恐米です。アメリカが嫌いだと言いながら、観ている映画の約半分はアメリカ映画です。子供の頃は「ベン・ハー」や「スパルタカス」が好きでした。「スヌーピー」や「コンバット!」や「スター・トレック」をワクワクしながら観ていました。高校時代は「2001年宇宙の旅」が好きでした。
 
 軍事力や政治力もさることながら、文化的影響力も凄まじいのです。そして今回の「トモダチ作戦」、どの国よりも素早く大動員をかけて救援活動を展開しました。日本の保守右翼はこぞって親米になりました。「アメリカこそ本当の友人だ」と。
 
 敵に回したら命が幾つあっても足りません。
 
 オバマは、過去の言動を鑑みれば、今回のやり方は不本意だったはずです。しかしアメリカ大統領という職は、まず軍最高司令官の体を魅せる事が最終戦なのだと判る事件ですね。9・11事件の直後に前任のドラ息子大統領ブッシュが瓦礫の山の上に登って拡声器で演説をぶって支持率が上がったのと同じように。

 ブッシュとは対極の政治を目指したオバマが、同じく急襲でブッシュの「仇」を討つとは。

> ミカエルさん、こんにちは。
> よその国(パキスタン)に乗り込んでって襲撃、殺害で、テロに対する勝利って、、、どんだけならず者国家なんだって感じがします、、アメリカって。

 確かに日本に対するマインドコントロールの威力はすごいです。
親米だからこそ日本も生かされてるんでしょうしね。

大統領が変わっても何も変わらない、、は~~って脱力感を感じます。


反米の石原慎太郎氏も英語乱発ですから。

ソング氏へ
 
 反米的姿勢をとる事もある石原慎太郎氏にしても、嬉々として英語しゃべっとる訳ですから。日本語会話にも必要以上に英語まぜているし。日本人はアメリカに育てられているのですよ。

> 大統領が変わっても何も変わらない、、は~~って脱力感を感じます。
 
 オバマ氏はあくまで「アフリカ人」ではなく「アメリカ人」として判断し決断したのです。あれがアメリカ人です。
 
 ヨーロッパとアメリカとアジアとアフリカの間に立って狡猾に立ち回れるポジションにいるのが日本なんですが、どうも外交は昔から下手ですね。

晴雨堂ミカエルさんこんにちは。お久しぶりです。

このニュースなんですが、パキスタンの友人曰く「ウサマは死んでいない」とのことだそうです。こっちも信じがたいニュースですが、大学の教授たちにこの話をしたところ、「その可能性も十分にある」とのことでした。

僕のブログでこれについての記事を載せましたのでぜひご来訪ください。チャットの内容も載せてます。

拝見しましたよ。

kazuki氏へ

> このニュースなんですが、パキスタンの友人曰く「ウサマは死んでいない」とのことだそうです。こっちも信じがたいニュースですが、大学の教授たちにこの話をしたところ、「その可能性も十分にある」とのことでした。
 
 ブログ拝見しましたよ。私もその可能性はあると思いますし、その余地は十分あります。第一報が入ったときは咄嗟に「影武者」ではないかと思いましたから。
 
 アルカイダがどう反応するのか興味がありました。素直に殺されたことを認めて報復を表明するのか、それとも健在な姿を現してアメリカを嘲笑するか。前者の行動をとりましたね。

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