「白煙上がった」「半径300キロ内壊滅」
「もんじゅ」巡るデマ騒動相次ぐ 福島第1原子力発電所の事故に終息のメドが立たないなか、今度は高速増殖原型炉「もんじゅ」への懸念が高まっている。過去に何度もトラブルを起こし、今は原子炉容器内に機器が落下したまま運転がストップした状態だ。(J-CASTニュース) 【雑感】「
もんじゅ」といっても、仏教に登場する
文殊菩薩(余談1)の事ではない。若狭湾の敦賀市に建設された
高速増殖炉の名称である。まだ商業用ではなく研究段階なので関西電力の管轄ではなく独立行政法人の
日本原子力研究開発機構が管理している。
この「
もんじゅ」の建設から稼動にかけては、左翼系市民を中心に反対運動が積極的に行われ、マスコミにも比較的大きく取り上げられていた。1990年前後の事だったように記憶している。
91年に試運転を始め、94年に初臨界、95年に初発電、ところがまもなくナトリウム漏れの事故が発生、2007年に改善工事が終了して再稼動の試運転を開始、ところが2010年に検知器の誤作動があったり、原子炉容器内に3トン程度の機械が落下したり、その暮れには非常用発電機のシリンダーにヒビが入って故障と、笑い事では済まない事故が頻発、そこへ
東日本大震災と
福島第1原発の事故である。
ようするに、建設当初は次世代の原発などともてはやされていたがトラブルが続くいわくつき原子炉である。
デマが跳ぶのは仕方が無い。政府首脳や東電首脳の狼狽ぶり、発表の内容がコロコロ変わる、もんじゅは以前からトラブル続き、建設当初はシステムの問題点について一部の原子力専門家からも指摘されていた。このような環境でデマが飛ばない方がおかしい。そもそもこの期に及んでは東電や政府の発表自体がデマみたいなものではないのか。(一応冗談)
今の時期に稼動するのは狂気の沙汰だろう。2013年に再稼動の予定らしいが、私は止めておいた方が良いと思う。
福島第1原発は危険な状態だが、もうメルトダウンが起こってしまっている、語弊を恐れずに言い換えれば「済んでしまった事」だ。再臨界の危険を除けば最初の水素爆発で放射能物質が飛散してしまった。むしろ
福島第1原発よりも危険なのは「過去の実績」から考えて若狭湾の「
もんじゅ」だろう。
「もんじゅ」がやられると、風向きがどうであれ琵琶湖汚染は免れない。琵琶湖が汚染されると京都や大阪の飲料水が駄目になる。京阪神は電力と飲み水を失って終わりだ。東日本が壊滅的な打撃を受けて関東経済が混乱しているときに、関西までダメージを受けたら日本はいよいよ終わりである。
問題のデマはデタラメばかりだが、「泥棒にも三分の理」がある。被害の広がり方は異なれ、現実問題として関西は経済的に死んでしまうのだ。
その事は推進派も頭の片隅に置くべきだ。
(余談1)
文殊菩薩は智慧を司る仏。1人で悩んでも良い考えは浮かばないが「3人揃えば文殊の知恵」もここからきている。
そういえば、梵語ではマンジュシュリーと呼ぶ。聞き覚えのある人もまだ多いだろう、オウム真理教の大幹部で科学技術など担当した智将村井秀夫のホーリーネームにも使われている。
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気になるのですが
反体制だとすぐ左翼とのレッテルを貼るのはどうか
細かく見て行くと、日共系、社民系、市民運動系、極左系
があるのでは?
琵琶湖水系が汚染される!怖いですね