FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

太秦映画村リニューアル計画 近頃の現象[八百五]

太秦映画村
「アニメミュージアム」「忍者屋敷」新設

 
 東映は9日、京都市右京区の時代劇テーマパーク「東映太秦映画村」に新アミューズメントを導入するなどリニューアルすると発表した。総事業費は約30億円。9月15日から順次オープンし、完成は来年3月予定。

 隣接する京都撮影所の敷地の一部約1万平方メートルを映画村に取り込んで面積を拡大。人気アニメ「ワンピース」などをテーマにした「アニメミュージアム」「からくり忍者屋敷」「浮世絵美術館」を新設する。JR太秦駅に近い撮影所にも新しいゲートを設け、アクセスの向上も図る。

 来場者は80年代前半の年約250万人をピークに下降し、近年は約70万人。京都市内で会見した東映の岡田裕介社長は「ファミリー層のほか、中国や韓国からの観光客を取り込み、年間100万人を目指す」と語った。(毎日新聞)

 
【雑感】大学を卒業する頃だったか、友人らと映画村を観光した事がある。印象はあまり良くなかった。
 広大な江戸時代の空間が広がっていると思いきや、なんとも狭い。時代劇ではカメラワークの技術を駆使して現代空間を見えないようにし、江戸時代空間を広く魅せるようにするカメラマンや監督の技術を知れて良かったのだが、しかし俳優たちがこんな狭いところで演技をしていたのかと思うとわびしくなる。
 建物の中に入ってみる。ハリボテと評したら言い過ぎだが、江戸時代の生活の跡が感じられない。もっと当時の江戸時代の体臭が感じられるようなロケセットにできないものだろうか?
 端的にいえば、江戸時代にタイムスリップしたようなワクワク感を楽しめると思ったのに、ちょっと大きな時代劇ロケセットの貧相な楽屋裏を見せられただけでガッカリだった。
  
 今回、東映と京都市などがタイアップして巨費を投じたリニューアルをするそうだが、リアル江戸時代を追及されるのかと思いきや、内容を聞いて唖然とした。忍者屋敷は解るが、アニメだと? しかも強面っぽい東映の社長が誇らしげに現代のニーズに合わせるだと?

 まず、東映の社長はアニメが好きなのかな? あまり好きでないような気がするのだが。現代のニーズに合わせるのは賛成だが、単なる安易な迎合は赤字決算への道へ邁進する事になるぞ。

 韓流ドラマも時代劇が多いが、私は近頃その韓流をよく観ている。日本の時代劇の多くは、水戸黄門に代表されるように完全勧善懲悪で、最後は徳川宗家の紋所(作中、黄門様が使用する印籠の御紋は水戸徳川家のものではなく将軍家のものである。同じ徳川でも微妙にデザインを変えてある)で悪を一蹴、絶対権威でメデタシめでたし。それが廃れて、韓流時代劇がジワリとブームならもっと考察すべきではないか。

 日本の時代劇は基本的に単純明快さが売りだった。かつては「水戸黄門」も「大岡越前」もけっこう面白いドラマだったのが、時代を下るにつれて悪い意味のシンプルなドラマになった。ところが韓流時代劇はドロドロとした人間模様がある。権力闘争や裏切りなど、ヒロインもただ可愛いだけではなく戦士や野獣の顔にもなる。残念ながら日本時代劇の多くはキャラも固定化し、特に女性キャラは画一化している。
 だから韓流時代劇をつい面白くて観てしまうのだ。

 日本の時代劇でも私が嬉々としてみるモノは最近でもある。リアルを追及したNHKの「タイムスクープハンター」だ。実際に月代を剃って髷を結ったり、江戸時代前期以前の女性が胡坐や片膝立て座りをする徹底振り。台詞も言語学的に確認されている当時の話し言葉を使用するなど、私の趣味に合ったドラマだ。しかもこの番組はコアな人気がある。


 私はリアル江戸時代を追及したリニューアルにするべきと思っている。ディズニーランドは客に夢の世界を楽しんでもらおうと、施設周辺の土地も買い占めて周囲の建物が見えないようにしている。このこと考えたら映画村を訪れる観光客は「映画」が好きというより「時代劇」なのだから、ディズニーランド方式にリニューアルと思う。勤めているスタッフに手当をはずんで、自毛で丁髷や島田髷を結い、洋服は厳禁。話し言葉も文化文政期の日本語、外来語や若者言葉は厳禁。一歩、映画村に入ったらそこは江戸時代ワールド。

 突拍子も無く、売れそうだからアニメをくっつけようとしているとしか思えん。漫画アニメなんて、ワシだったら日本橋へ行く。コミケへ行く。
 

 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

時代考証

私はなぜ昔話コミックを描くのかというと
黄門ドラマ作りを真似ていて 小道具や背景などをファイルに保存していて少し部分的に直すだけでなんども使えるからです。
正確に時代考証すると戦国、江戸中期、幕末と髷、髪型でも変わってきますね。
サスケ、カムイ外伝などでロン毛を額にかぶさってるキャラですが、男も女も額にかぶさる髪型というのは当時はありえなかったスタイルです。

誤差はありますよ。

ろっぽん氏へ

 一概に言えませんよ。 

> 正確に時代考証すると戦国、江戸中期、幕末と髷、髪型でも変わってきますね。
> サスケ、カムイ外伝などでロン毛を額にかぶさってるキャラですが、男も女も額にかぶさる髪型というのは当時はありえなかったスタイルです。
 
 「ありえなかった」ではなく、「一般的ではなかった」と言ったほうが良いでしょう。

 たとえば、旧日本軍は坊主頭ばかりだったというイメージが強いですが、実際は海軍なんかはポマード付けてオールバックにしている古参水兵とかいたわけですし、長期任務から帰還したばかりの潜水艦乗りは髪や髭が伸びて70年代の大学生みたいな雰囲気でした。
 厳格な陸軍でさえも、西竹一中佐は例外で七三頭です。上官も男爵でゴールドメダリストの西中佐に面と向かって坊主にさせることはできなかったのでしょう。

 また、映画「三丁目の夕日」で駄菓子屋の文学青年の髪の毛が長い点を時代考証無視と指摘された方がいましたが、同時代の人間で漫画家のトキワ荘メンバーも当時はけっこう長髪でした。ファッションというよりは散髪屋に行くのをケチっていただけでしょうけど。

 近過去でも例外や誤差はある訳ですから、数百年昔になれば誤差の範囲は広くなります。カムイのようなヘアースタイルの人間はありえなかったと断定するのは少し乱暴かもしれません。前髪は前に垂れるようになっているので、ザンバラ髪の手入れをせず無頓着であればカムイみたいになるのは有りえます。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://seiudomichael.blog103.fc2.com/tb.php/1913-c688940a

 | HOME | 

文字サイズの変更

映画処方箋一覧

晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。

下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。

メールフォーム

晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター

2007年10月29日設置

当ブログ注目記事ランキング

当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。

設置2013年6月13日

ブログランキング

下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。

  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
映画
102位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
55位
アクセスランキングを見る>>

タグランキング

晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。

訪問者閲覧記事

最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

ブログ内検索

晴雨堂ミカエルのtwitter

最近、ようやくツイッターの使い方が解ってきた。

FC2各種サービス

アフィリエイト・SEO対策

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

晴雨堂お薦めツール 

   

提携サイト・・旅行

現在、工事中。

提携サイト・・映画・アニメ

提携サイト・・書店

 

提携サイト・・アウトドア

登山・旅行・チャリンコなど、関連グッズ販売のサイトを紹介します。

   

提携サイト・・健康用品

提携サイト・・雑貨

提携サイト・・和装

和服姿になれば、気分は時代劇ヒーロー・ヒロイン。

晴雨堂お薦めスタンダード麦酒

晴雨堂が薦める比較的手に入り易い麦酒です。

晴雨堂から、お知らせと呟き

諸君!また一年、生き残りましょうぞ!

ミカエル晴雨堂提携サイト案内

   

designed by たけやん