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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

ジェラール・ドパルデュー 近頃の現象[八百十] 

仏名優ジェラール・ドパルデュー
飛行機客席で放尿騒ぎ

 
 「終電車」「シラノ・ド・ベルジュラック」などで知られるフランスの名優、ジェラール・ドパルデューが、飛行機の客席で放尿するという騒ぎが起きた。

 ラジオEurope1によると8月16日、エールフランス・ダブリン行きの飛行機に乗ったドパルデューは、離陸前にトイレに行こうとしたところを客室乗務員に制され、乗客の目の前でいきなり用を足したという。

 また、乗り合わせた客は、ドパルデューは泥酔した様子で、客席から立ち上がり「小便したい、小便したい」と訴えていたと話す。なお、この一件で飛行機は清掃のために引き返し、予定時刻から2時間遅れて出発した。

 自らのワイナリーを所有するほど酒好きなドパルデューは、奔放な発言や行動が多く、お騒がせ俳優としても知られている。(映画.com ニュース)

 
【雑感】あんまり驚かんな。ジェラールならやりそうなことだろう。それにいきなり奇声を発して乗客の前で逸物を引っ張り出し高笑いしながら乗客たちに向かって放尿なら事件だが、これは酒飲みには理解できる「止むを得ない」トラブルだ。酔って小便が出そうと訴えていたのなら、客室乗務員も杓子定規に制止するだけでなく気を利かせて紙コップか何か渡してやれよ。
 
 ジェラールを初めて知ったのはアンジェイ・ワイダ監督作の「ダントン」だ。学生の頃に観た。公開年は1982年、今みたいにデップリと肥え太っていないが、体型は既にレスラーみたいながっしりタイプだった。
 フランス革命直後、王党派を倒して政権を握ったロベスピエールは神経を病んだ独裁者的な冷たい政治家になり、情熱的で陽気な盟友ダントンと対立する。そのダントンを演じたのがジェラールだ。
 ダントンはロベスピエールの謀略で逮捕され、市民革命政権らしく大勢の市民の前で裁判を受けるのだが、雄弁家ダントンは得意の弁舌で傍聴する大勢の市民を味方に付けて一見すると裁判はダントン側に追い風と思われたが、裁判はセレモニーに過ぎないロベスピエール政権にとっては断固としてダントンを有罪にしギロチンにかける。
 裁判の終盤、長期間にわたる熱弁が祟って喉を潰しシャガレた声になりながらも市民に訴えるダントンの姿をジェラールは上手く演じていた。
 
 「ダントン」を観てから、ふと何気にジャン=ポール・ベルモンド主演「薔薇のスタビスキー」を観てたら、高校生の頃に観たときは気がつかなかったが、なんとジェラールがチョイ出演しているではないか。しかも「ダントン」より10年も前の作品なので若くて痩せていてシャープだ。今のジェラールからすれば別人である。


 さて、ジェラールの印象は最初は好印象であったが、「1492 コロンブス」のコロンブス役でガッカリだった。作品や演技が気に入らないのではない。キャンペーン活動で放ったコメントがムカつく。
 コロンブスの「偉業」を原爆開発の発端となったアインシュタインの相対性理論と同列に論じ、「アインシュタインは最初から大量殺戮する核兵器を作ろうとして理論を編み出したわけではない。同じようにコロンブスも侵略するつもりでアメリカに渡ったのではないのだ」という趣旨の発言だった。
 
 コロンブスは侵略も目的のひとつに入れていたし、当時の公文書でも宣言していたではないか。東地中海の制海権を握るオスマン・トルコを避けて西回りアジア航路を開発して東アジアの貿易と将来的には植民地化を最初から想定していた。
 結局、ジェラールは世界侵略と多くの民族を虐殺蹂躙したキリスト教徒たちの価値観と言い訳の呪縛から逃れられないか。コロンブスを演じながらコロンブス批判をすると、私は拍手喝采を送ってやったが。
 韓流映画で好きなのは、ハリウッドの技術や人材を使いながら、しっかりアメリカを悪者に描いているしたたかさだ。
 
 そんな訳で、飛行機の中でションベンちびったぐらいでは驚かん。それがどうした、て感じだな。
 

 
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[ 2011/08/21 11:16 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(1)
> 韓流映画で好きなのは、ハリウッドの技術や人材を使いながら、しっかりアメリカを悪者に描いているしたたかさだ。
特に「トンマッコルへようこそ」は意外な拾いもので好きな映画でした。儒教精神が根深い韓流ドラマのつまらなさに比べて韓国映画の面白さは格別です。



[ 2011/08/21 16:13 ] [ 編集 ]
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