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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「キングコング」 社会を冷笑したい時に〔9〕 

キングコング」 
今は貴重映像、貿易センタービル

 

 
【原題】KING KONG
【公開年】1976年  【制作国】亜米利加  【時間】134分  
【監督】ジョン・ギラーミン
【音楽】ジョン・バリー
【脚本】ロレンツォ・センプル・Jr
【言語】イングランド語
【出演】ジェフ・ブリッジス(ジャック・プレスコット)  ジェシカ・ラング(アン・ドワン)  チャールズ・グローディン(フレッド・ウィルソン)  ジャック・オハローラン(ジョー・ペルコ)  ジョン・ランドルフ(キャプテン・ロス)  ルネ・オーベルジョノワ(バグリー)  ジュリアス・ハリス(ボアン)  ジョン・ローン(-)  エド・ローター(カーナハン)  
             
【成分】泣ける 悲しい ファンタジー 勇敢 切ない セクシー 怪獣
         
【特徴】一応、1930年代に制作された「キング・コング」のリメイク。キング・コングが登るビルがエンパイアステートビルから貿易センタービルに、攻撃する戦闘機は複葉機から攻撃用ヘリに変わっている。
 特撮ファンの間ではあまり評判が良くなかったが、日本公開当時は年間興行収入1位だった。今にしてみれば、2001年の9.11テロによって崩落した貿易センタービルが舞台になっているので、けっこう貴重影像である。それから「イアー・オブ・ザ・ドラゴン」「ラストエンペラー」で一時期大スターになったジョン・ローン氏の下積時代が観られる。本作でアジア系の使用人役を演じていた。脇役というより殆どエキストラの扱いだった。
  
【効能】資本主義の身勝手さ・おぞましさを実感させられる。
 
【副作用】キング・コングが弱すぎて拍子抜けする。特撮の魅せ場が少なく、特撮ファンは欲求不満になる。この手の映画に必ず登場する思慮の浅いバカどもにイライラ。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
私はけっこう好きだった。 

 日本公開当時、私はまだ小学生だったと思う。映画館で観た印象は悪くはなかった。人間の商業主義社会に弄ばれたキング・コングと若い女性との愛情と悲哀はよくできていたと思う。また、あの当時は1930年代の「キングコング」を観ていなかったので、先入観なく観れたのが幸いだった。(余談1)
 
 ただ、ビデオパッケージイラストは劇場公開当時のパンフレット表紙と同じだが、ジェット戦闘機をコングが握り潰して咆哮しているデェフォルメ構図になっている。作中では現実的に市街戦に適した攻撃ヘリが強力な機銃掃射で攻撃しており、コングは一方的に近代兵器の餌食となって絶命した。
 日本の特撮映画のように戦闘機から幾ら攻撃してもびくともせず、最後にウルトラマンのスペシウム光線でやっと退治できる怪獣と違って、キングコングは実在の生き物らしく弱かった。だから「表紙と内容が違うやないか」というのが当時の感想だった。
 
 前作は映画史に残る作品、2005年「キングコング」はそのリメイク、この2つの作品に隠れて殆ど忘れ去られてしまうだろうが、マニアには醍醐味の有る佳作として記憶に残り続けるだろう。
 
(余談1)前作ではエンパイアステートビルが一番高いビルだったらしいので舞台になったが、2作目は貿易センタービルが一番高いビルだったので、ラストの舞台になった。9.11テロを経た今となっては、貴重な場面である。
 
 ジェシカ・ラング氏がまだピチピチギャルだった。作中でコングに水浴びをさせられる幸せなひと時で、コングが指でジェシカを撫でているときに乳房がポロリと出る場面があった。30年経った今でも鮮明に覚えている映像である。
 後で知ったことだが、このとき既に子持ちで、70年前後に流行ったヒッピー生活をしていたそうだ。
 ジェシカ・ラング氏出演の作品で印象に残っているのは、「トッツィー」でヒロインのシングルマザー役である。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作

 
【受賞】アカデミー賞(特別業績賞(視覚効果))(1976年) ゴールデン・グローブ(新人女優賞)(1976年)
 
晴雨堂関連作品案内
キング・コング 通常版 [DVD] 1933年版リメイク ピーター・ジャクソン
キングコング [DVD] メリアン・C・クーパー アーネスト・B・シェードザック
キングコング対ゴジラ [DVD] 本多猪四郎
キングコングの逆襲 [DVD] 本多猪四郎
 

 
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初めましてガバチャと言います。
三年ほど前に観たキングコングの特撮はすごいと思いました。
映像のリアリティはもうこれ以上求めなくてもいいところまで来ているように思いました。
「鮎釣り師のひとり言」ヨロシクお願いいたします。
[ 2008/03/12 18:31 ] [ 編集 ]
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