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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

B級映画は宝の山 ミカエル晴雨堂の作法〔3〕 

B級以下映画は宝の山!
 
【我的想法】正確にはB級以下映画やポルノ映画は宝の山である。
 
 映画とは「総合藝術」である、とよくいわれているが、これは正確ではない。むしろ藝術のゼネコンと称したほうがしっくりくる。なにしろ映画一本を制作して映画館へ送り出す過程で様々な業者が絡んでくるからだ。これは他の分野の藝術と比べても群を抜いている。
 
 文藝・出版・音響・音楽・演劇・美術などなど、1つの作品に様々な分野の藝術家や職人や業者が関わってくる。さらに映画興行を媒体に企業宣伝や自治体宣伝にも多々利用されるので、様々な立場の人間が出資者・協力者として参画してくる。超大作ともなれば、動かされる資金や人員は莫大、映画1作で一産業のようだ。
 
 藝術に似つかわしくない金銭的な生臭い話になってゆくが、それだけ映画を創るということは大掛かりなのである。極端な話、絵画や漫画や小説なんか紙とペンがあればつくれる、音楽はその辺の棒切れ叩いたり道具なしで歌ったりすれば成り立つ。映画だけはどんな低予算であっても機材がいる。
 様々な人間が関わるという事は、その分の利害関係も複雑である。制作総指揮(プロデューサー)は監督以下スタッフ・俳優たちが映画制作に没頭できるよう様々な業者との利害調整を図って制作環境を整える。監督はその下でスタッフや俳優を統括して絵を描く。
 大作になると動く金もスポンサーも多いため、映画内容が気に入らなかったり、社会の「良識」に抵触するような事になれば自社宣伝にも影響するため口を出す者も出てくる。制作陣は予めスポンサーが口を挟む口実を与えないよう作品内容を調整したりする。
 つまり、大作であれば金銭や人員は潤沢に使える反面、様々な利害関係も背負い込むので表現方法に制約がある。特に子供向けや家族連れで観るような大作は不自由極まりないかもしれない。
 

 ここまで述べれば、なぜ私がB級以下映画か好きなのかお判りだろう。B級以下映画はその縛りが緩い。予算規模が小さいので人員確保に難儀するが、利害関係は大作ほど複雑ではないので、表現方法に様々な思い切りの良い実験的試みに挑戦できる。「13日の金曜日」や「死霊のはらわた」「ターミネーター」などはそんなB級映画たちである。

 もちろん、大作であれば概ね実績のある監督や俳優が起用され、潤沢な資金はその道の高度な技術者たちが参画するので、そこそこ面白いものが作れるし作れて当たり前だ。また少々の突っ込みどころはスポンサーの配給力と宣伝力で誤魔化される。B級以下映画ではもろに生身の制作陣の資質が問われるので、ハズレも多いが当たれば宝くじに当たったみたいに面白いのである。
 前述した作品たちのように、未来の名監督や名俳優の下積み映像が隠されている事も多々ある。
  

 
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