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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

CERO 2012年メンバー展を観た。 晴雨堂の晴耕雨読な日常[九十八]

Artist Space CERO 
2012年メンバー展に行ってきた。

 
120121_1420~01
 
【雑感】昨年暮れ、梅田界隈で催されたアートイベントPADの関係者が北堀江にも展覧会を行うと聞いて21日(土)に行ってみた。
 私はどちらかというと、小さなギャラリーが好きである。百貨店や美術館が催す有名作家の展覧会は人が多くて行列ができ、落ち着いて鑑賞する事ができない。また、中ノ島界隈にあるシックな「画廊」では敷居が高すぎるし、世間一般の方が玄関や居間の壁に飾るような絵画はあまり興味が無い。
 当記事で紹介するような、面白そうな作品を展示する小さなギャラリーが、私の性に合っている。
 
 場所は大阪アメリカ村(南船場)の三角公園から西へ徒歩3分程度あるいた所にある中層ビル。率直な印象を敢えて申せば、非常に簡単な道筋にも関わらず辿り着くのに若干難儀した。看板がスタイリッシュでさり気ないので見落としたからだ。上記写真のポスターはまだ判り易いが、ビル玄関の看板は透明プレートに白くて小さな文字、これでは判らん。
 仮に私が運営者なら、実用的で判り易い看板にするだろう。平凡な人間ゆえ躊躇せず藝術的表現よりも看板機能を最優先する。看板は判り易いのに越したことはない。
 
 さて、メンバー展の内容は面白かった。夜勤明けで行ったので些か体調はかんばしくなかったが、疲れが吹き飛ぶ感動があった。
 シンプルな展示室に作品を等間隔で展示、もっとゴチャゴチャしたレイアウトを想像していたが、落ち着いた感じだ。出入口を入ると若い女性スタッフが右側コーナーに机を置いてMacBookを叩いている。作品を鑑賞していると、ときおり親切に解説してくれるのが嬉しい。


 特に印象に残った作品を紹介する。あくまで「消費者」「ユーザー」「客」「労働者」の立場から見た視点である事を予め断っておく。
 CEROの総合管理人を務めておられる上山太実男氏の写真作品。実は昨年12月23日のウーニーポンポンカウカウにて初めてお会いした。持っていたオリンパス・ペンFTが突然不調となり、上山氏が助けてくれたのがきっかけで、カメラの話で若干盛り上がった。
 アナログ派で、昔ながらにフィルムで写真撮影をして印画紙に細工をする。

120121_1359~01.jpg
 
 携帯で撮影したので判りづらいが、裸婦に怨霊系能面のような仮面を付けさせポーズをとってもらっている。一見すると墨で描いたような雰囲気だが、よく観ると白黒写真に彩色している。というか、ベースの写真自体をどうやって撮影したのかも判らない。この「絵」はダイレクトに私の趣味に合致する。
 女性スタッフの弁によると、印画紙用の絵の具は製造中止になっているらしい。在庫がある限りは上記作品のように彩色できるが、今後はどうされるのだろうか? 
 仮にフィルム製造が廃止になったとして、そのままデジタル写真を写真加工ソフトを駆使する生活に移行できるのだろうか? 
 私は印刷屋に勤めていたとき刷版をやっていたので、そんな時代の流れをもろに受けた。カッターナイフで写真製版用のネガを削ったり遮光テープを貼る作業からパソコンに向かってキーボードを叩く時代になった時に失業した苦い時代を思い出す。ゆえに上山氏の今後の作品制作に興味がある。

 
120121_1410~01.jpg
 
 この作品は楽しかった。作者名をメモるのを不覚にも忘れてしまった。塩谷宗広氏だったか? 一見すると木魚のような体、よく見ると人間の顔のような細工が施されており、鼻水が飛び出している。題目は「はなみずき」だったか。
 まだ夢のまた夢の段階だが、将来田舎で何かプチ・ミュージアムを勝手に作るとき、オブジェにしたくなる可愛らしい形状だ。
 

120121_1358~01
 
 これは昨年の23日に通行人の前でライブペイントを行った史群アル仙氏の作品、特徴がありすぎるのと目立つ角地に展示されていたので会場に入ってすぐ目に飛び込んだ。
 昨年のクリスマスをイメージしたライブペイントと若干似た構図で、冷たそうで暗い街角と降雪が背景になっている。昨年は厳しい寒さのなか身を寄せ合う可愛らしい親子のような絵だったが、今回はかなり雰囲気が異なっている。
 
 
 この日は当ブログの熱心な読者にして古い友人のN氏と2人で鑑賞した。彼もかつては漫画や絵を描いていたのでCEROメンバーの作品には関心を持っていた。
 N氏曰く、喫茶コーナーがあったらもっと落ち着いて鑑賞できたのに、とCERO拠点の印象を述べた。空堀界隈には築50年100年の古ビルを利用して、喫茶店兼ギャラリーが多数点在している。1日かけて作品鑑賞とお茶のハシゴはワクワクしたものだから、私も喫茶コーナーはあったほうが良いのにと思った。
 運営者側から見れば、喫茶の労力はバカにならない負担かもしれないが。
 
 このメンバー展は今週土曜日(1月28日)まで開催。周辺でお住まいの方、あるいは勤務されている方、お立ち寄りする価値あり。

 
メンバー展・記(CERO常駐日記より抜粋)

★展示:
1月17日(火)〜28日(土) 13:00〜18:00 日休/展示 パーティ
Artist Space CERO 2012年メンバー展』
大阪/Artist Space CERO
大阪府大阪市西区北堀江1-3-11 友成ビル2F tel/06-6538-0077
http://artistspace.seesaa.net/
CEROmixiコミュ  http://mixi.jp/view_community.pl?id=3048990

<展示作家>
稲葉高志 上山太実男 恩田武史 片山/Necro 香山洋一 塩谷宗広 史群アル仙 ちあ紀 東清亜紀
中本具幸 西口慎太郎 にのうで 平野早依子 菩須彦 美和いちこ もりたたけお 渡辺紀明
 
CERO--map_Js.jpg
道順は単純で判り易い。



 
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