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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」 ストレス解消活劇〔80〕 

世界侵略:ロサンゼルス決戦」 
よくできた海兵隊PR映画。



       
【原題】BATTLE: LOS ANGELES
【公開年】2011年  【制作国】亜米利加  【時間】116分  
【監督】 ジョナサン・リーベスマン
【原作】
【音楽】ブライアン・タイラー
【脚本】クリストファー・バートリニー
【言語】イングランド語       
【出演】アーロン・エッカート(マイケル・ナンツ曹長)  ミシェル・ロドリゲス(エレナ・サントス曹長)  ラモン・ロドリゲス(ウィリアム・マルティネス少尉)  ブリジット・モイナハン(ミッシェル)  Ne-Yo(ケビン・ハリス伍長)  マイケル・ペーニャ(ジョー・リンコン)  ルーカス・ティル(-)  アデトクンボー・マコーマック(-)  テイラー・ハンドリー(-)  コリー・ハードリクト(-)  ジェイディン・グールド(-)  ブライス・キャス(-)  ジョーイ・キング(-)  ウィル・ロスハー(-)  ジム・パラック(-)  ジーノ・アンソニー・ペシ(-)
   
【成分】スペクタクル パニック 不気味 恐怖 勇敢 絶望的 切ない かっこいい 戦争アクション SF 軍隊賛歌

【特徴】物語の展開はSFの古典「宇宙戦争」とほぼ同じ。ネタとしては手垢まみれで真っ黒な映画である。献身的な海兵隊が大活躍する捻りも皮肉もない素直な軍隊讃歌の映画だ。上官は部下思いであり、兵士たちは果敢に市民を守る。

 海兵隊PR映画として考えると佳作。銃撃戦は迫力がある。 
    
【効能】海兵隊が好きになる。ミリタリーマニアが見たら萌え。
 
【副作用】戦争に対して楽観的になる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
アメリカ伝統の宇宙人来襲モノ。

 一般作としては非常に平凡である。襲来する宇宙人の設定は、パッと見は大昔の火星人来襲のような雰囲気。徹底的にヒューマンな臭いを消して、機械的に人間を殺戮していく無機質な物体に描かれている。
 単純に宇宙人が悪の侵略者、海兵隊は善玉である。しかも海兵隊は戦地に取り残された民間人を命がけで救出する。(余談1)
 
 物語の展開は奇を衒わず手垢まみれに思えるほどの正攻法、登場する兵士たちのプライベート描写、結婚を間近に控えた下士官、もうすぐ父親になる新米少尉、過去の戦争で心に傷を持つ若い下士官と退役を申し出ている古参軍曹。
 兵士たちのプライベートを描写しながらも、背景に映るテレビ画面には謎の隕石落下を伝えるニュース映像。やがて非常招集、実戦のための動員。災害派遣と思いきや、軍の解析で隕石はエイリアンの船らしいと判明、主人公たちの小隊は前線基地へ移動。基地司令官は叫ぶように敵に占領された区域に取り残された民間人を救出するよう命じる。
 
 テンポは良い。戦闘シーンも人によってはアップが多かったり画面が揺れたりして気に入らないかもしれないが、私は逆に臨場感があると思う。
 新米少尉は主人公の古参軍曹のサポートと励ましによって次第に指揮官らしくなっていく。兵士たちも献身的に民間人保護に全力を尽くす。登場人物にはいい加減な人間は1人もいない。みな善良で任務に忠実である。助けられた民間人も海兵隊に協力的だ。
 
 一般作として考えたら、新機軸は無い。映像ではこれまでの映画でもよくある内容に終始している。物語としてもアクや個性に乏しい。「スター・シップ・トルーパーズ」のようにドンパチ盛り沢山軍隊賛歌の体を装って体制批判・軍隊批判を盛り込むのでもなければ、「第9地区」のような国家権力への皮肉りもない。よく言えば本作は素直な作品なのである。
 
 ふと思った。これは海兵隊の大掛かりなPR映画ではないか。軍隊批判や戦争批判は皆無、市民に対する海兵隊の献身を前面に出す。敵は人間ではなく不気味な宇宙人が相手だから、良心の呵責は感じずに済む。
 ほぼ同様の構成と展開の名作にジョン・フォード監督「駅馬車」があるが、あの作品の悪玉はアメリカ先住民なので現在のアメリカ国内では「人種差別」「民族差別」に抵触して上映や放映は困難だ。ところが本作は憂いなく宇宙人への銃撃を楽しみ、抵抗なく海兵隊員たちへ感情移入できる。
 最初は姿を現さない不気味な敵で、攻撃能力も主人公たちを圧倒。地球の武器で歯が立つのかと思ったが、物語が展開するにつれて互角に戦えるようになり、ラストでは宇宙人の急所が判ったこともあるが、アメリカ映画伝統の圧倒的優勢のアメリカ軍に変化した。
 
 海兵隊が宣伝のため、あるいは新兵教育のための教材ビデオとしてみれば、なかなかの快作ではないか。

(余談1)そういえば、80年代のアニメ「銀河漂流バイファム」の冒頭も、似たような雰囲気だった。明らかに古き良き時代のアメリカSFの影響を受けた内容で、登場する軍隊はアメリカ海軍がモデル。命がけで民間人を守ろうとする。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作





 
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