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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「うる星やつら3 リメンバー・マイラブ」 青春回帰〔16〕 

うる星やつら3 リメンバー・マイラブ」 
友引町の時間が動き出す

 

 
【英題】Urusei Yatsura - Remember My Love
【公開年】1985年  【制作国】日本国  【時間】90分  【監督】やまざきかずお
【原作】高橋留美子
【音楽】ミッキー吉野
【脚本】金春智子
【言語】日本語
【出演】平野文(ラム)  古川登志夫(諸星あたる)  島津冴子(三宅しのぶ)  神谷明(面堂終太郎)  杉山佳寿子(テンちゃん)  永井一郎(錯乱坊)  鷲尾真知子(サクラ先生)  千葉繁(メガネ)  田中真弓(-)  池水通洋(-)  安西正弘(-)  小山茉美(-)  玄田哲章(-)  小宮和枝(-)  三田ゆう子(-)  鈴木一輝(ルウ)  岩田光央(ルウ)  島本須美(ラーラ)  菅谷政子(-)  京田尚子(-)
               
【成分】笑える 楽しい ファンタジー 切ない かわいい コミカル SF アニメ
            
【特徴】押井守監督からやまざきかずお監督へバトンタッチした作品。前作、前々作のギャグを受け継ぎ、テーマ曲は可愛らしいアニソンからヘビメタ調へとグレードアップ。しかし、シリアス路線・ノスタルジー路線が強調された内容になっている。また、「サザエさん」の如く時間が停滞していると思われた友引町が、ラムが拉致された事により再び時間が動き出したのも興味深い。
 本作を映画館で観た当時、制作陣は「うる星」の最終回を考え始めているのでは、と勘繰ったものだ。
 
【効能】思春期時代への郷愁を募らせる効果がある。

【副作用】ギャグのキレが鈍く以前の活気がなくなり、元気が萎える。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
安定期の映画

 以前のレビューで、映画「うる星」シリーズを便宜的に発展期・全盛期・安定期・衰退期に分けてみた。1作目「オンリー・ユー」は原作ギャグのノリを反映した発展期の作品であり、2作目「ビューティフル・ドリーマー」は原作から離れ押井守監督のカラーを強く出した作品、そして3作目の「リメンバー・マイ・ラブ」は安定期の映画だ。
 
 当時、TVアニメの担当監督が押井守氏からやまざきかずお氏へ交代したことがファンの間ではちょっとした事件だった。私の周辺では「ギャグのキレが鈍ってきた」「近頃の『うる星』は郷愁を誘う内容ばかりで面白くなくなってきた」との声がチラホラと聞こえ始めていた。映画もやまざき氏が監督が務める。
 原作からの分離路線は引き続き促進され、アニメソングはハードロック調になり、絵柄もさらに丸みが強調されるようになった。私の周辺では原作ファンとアニメファンの分化も進んでいたように思う。私も原作漫画の単行本を買い続けTVアニメの録画を続けていたが、別個の作品を記録しているような感覚になっていた。
  
 「リメンバー・マイ・ラブ」は、展開としては「オンリー・ユー」の逆パターンで、拉致されたラムをあたるが取り戻すのだが、スタイルとしては全く異なる。「オンリー・ユー」は軽快で可愛らしいアニメソングで始まり、明るい沖天の下で鋭いギャグが連発されていくような雰囲気であるのに対し、「リメンバー・マイ・ラブ」は高校生らしく?大音響のハードロックとともに始まるものの、空が茜色になり始めた夕方の雰囲気である。(余談1)
 
 シリーズ上で大きな変化は、時間が動き出したことである。原作漫画・アニメ双方の人気で連載延長につぐ延長で、ラムとあたる・面堂としのぶの三竦みならぬ泥沼四角関係に錯乱坊・さくら・龍之介・温泉マーク・こたつねこなどが絡み、ある種の時間が停滞した超時空家族「サザエさん」状態になっていた。その象徴が2作目「ビューティフル・ドリーマー」ともいえる。
 ところがこの3作目でラムが拉致されるという形で失踪する事で、あたるたち友引高校周辺の世界に時間の経過が描写され、一時的にせよラムが色褪せつつある郷愁の思い出になってしまった。なんだかスタッフたちが最終回を考え始めているように見えてしまって嫌に気分になった。
 この傾向は次の「ラム・ザ・フォーエバー」でさらに強調される。
 
(余談1)ラムを拉致したルウ少年の声を当時小学6年生?だった鈴木一輝氏が好演していた。関西各地の漫画同人誌即売会で「鈴木君はもうすぐ声変わりをする。早期テレビ出演の実現を!」との呼びかけで署名運動が行われていた。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作

 

 
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[ 2008/03/25 19:27 ] 映画・・青春回帰 | TB(0) | CM(0)
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