<北アルプス>
「軽装で行くなんて」
遭難グループの知人絶句 死亡が確認された北九州市内の男性らは医師を中心とした山仲間だった。グループのリーダーで門司区の小児科医、岡崎薫さん(75)と知り合いの男性会社社長は「山スキーにも出かけるベテラン。山のことはよく知っていたはずで、軽装で北アルプスに行くなんてありえない」と絶句した。近くに住む70代の女性は「お医者さんは忙しいから連休中でなければ山登りにもいけないのでしょう。とてもやりきれない」と語った。(毎日新聞)【雑感】まったく不可解で信じがたい白馬岳遭難事件だ。遭難したパーティーの中には山スキーが趣味だったり、海外登山の経験があったり、人間の生理機能に詳しい医師であったり、こんな立派な人々がどうして素人のようなミスをおかすのか? 大阪の金剛山へ登るスタイルに毛が生えたものでなぜ
北アルプスに登ろうとした?
10代の頃、夏休みを利用して初めてチャリンコで大阪・東京間を走った時、準備不足と認識不足で体調を崩して倒れ、京都近郊の農家のオバサンに介抱されたり、滋賀の駐在所の警官がみかねて泊めてくれたり、出だしからえらい迷惑をかけてしまった。
そんな私でも、箱根越えに備えて長袖のジャージを持っていった。季節は8月の夏、昼間は40度近い炎天下だが箱根を越えられずに野宿となれば、かなり冷えると思ったからだ。
案の定、箱根で夜になった。やむを得ずとある駐車場の隅で野宿、ジャージを着込み、その上からカッパを上下着てアスファルトの上で寝転んだ。明け方は凍えそうなほど寒かった。体感温度は10℃前後。
当時の私のやり方は若気の至りとはいえけっして良い旅行とは言えない。行き当たりばったりだった。
しかし
白馬岳の遭難は年寄りの冷や水にしては不可解だ。夏山でも山頂は残雪がありセーターが欲しくなる。ましてやまだ5月、白銀の尾根を目の前にして、Tシャツにヤッケだけというのは恐ろしくなかったのか? しかも続報によれば、先客が悪天候ゆえ登頂を諦めて引き返した際にすれ違ったらしいではないか。先客の証言によれば、話しかけても応答が無しで、パーティーの1人はバテていたそうだ。
何故、登ったのだ?
いずれにせよ登山中での遭難の場合、救援隊の人件費やヘリの費用は当事者もちだったはず。年寄りなら一通りの分別はあって然るべきだ。
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ちょっとハイカーの時期があった母によると
ほぼ無装備の人もいるんだそうですね。報道
にならない程度の怪我はもっとあるんでしょう。
私も旭岳ではハイヒールとスカートの女性を
何人もみかけました。遊歩道といったって
あれではね...。
震災以後日本人の無警戒は少なくなった
と思っていましたが、関西以西の人の中には
まだ切実でない人が多いのかもしれません。