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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

NHKスペシャル「産みたいのに 産めない」 近頃の現象[八百八十五] 

NHKスペシャル産みたいのに 産めない
卵子老化の衝撃

 
 いま、全国の不妊治療クリニックに、30代、40代の女性たちが次々と訪れ、衝撃を受けている。健康なのに、妊娠の可能性が低いと告げられるのだ。原因は「卵子の老化」。
女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20歳代の半分になる。
しかし、多くの女性はこの事実を治療に来て初めて知るという。晩婚化が進む現代、不妊は先進国共通の課題だ。 しかし、日本は特異な状況にある。
 不妊の検査や治療を受けたことのある夫婦は、6組に1組。不妊治療専門のクリニックが世界一多く、体外受精の実施数も世界一になっている。
 女性の社会進出を進める一方で、いつ産むのかという視点を見過ごしてきた日本のひずみが現れている。
「卵子の老化」による不妊をさらに深刻化させる一因は、男性側にもある。実は、不妊の原因の半分は男性側にあるが、夫が不妊の検査に行きたがらず、ようやく治療が始まった時には、妻の卵子が老化しているというケースが後を絶たない。
 専門家は「早くに気付いて治療すれば、自然妊娠が見込めるケースも多い」と指摘する。
 番組では、全国の医療機関と不妊治療経験者を対象に、大規模なアンケート調査を実施。
 “不妊大国”ニッポンの姿を明らかにする。そして、これまで個人の問題ととらえられてきた不妊が、実は、社会で向き合わなければ解決できない実態を浮き彫りにする。(NHKスペシャルHP)

 
【雑感】不妊治療を受けた私たち夫婦にとっても痛い番組だった。
 
 6月23日(土)放送のNHKスペシャルで卵子の老化と男性の治療不協力が問題にされた。残念ながら私も不協力の夫の1人だったから自分が批難されているように思った。幸い息子が授かったから良いようなものの、怖い話だ。
 
 姉が40を過ぎて結婚・出産をしたから、それが私に楽観を抱かせ、子作りを先送りにしてしまった。新婚当初すでに私は30代の後半に差し掛かっていた。連れ合いは若そうに見えたが30歳。幸いにも結婚10年目で息子ができたが、自然分娩ではなく帝王切開だったし、息子には手術で完治するものの若干の障害がある。もし、すぐにつくっていたら、できちゃった婚だったら、腹にメスを入れなくて済んだかもしれないし、息子も障害が無かったかもしれない。

 ありふれた言い訳だが、当時は二束の草鞋を履いた状態の忙しさだった。どのくらい忙しいかというと、通勤に片道1時間以上かけて12時間労働をしながらプライベートの時間で選挙運動するような、睡眠時間を確保するのも難儀する状態だった。ひどいときは通勤の電車の中と食事休憩に仮眠を取るだけの日々が1ヶ月以上続く事もあった。今にして思えば、よく生きてこれたものだ。
 こんな生活は強制されたものではなく、私が嬉々として選択したものなので責任は私にある。

 10代20代の私を知る友人から見れば考えられない事かもしれないが、セックスをするのがしんどくて嫌になっていった。性欲はたぶん人並み以上と思うが、なのにセックスレスになってしまったのである。
 加えて気分障害にも陥り、市民運動から足を洗い職を転々、病気の治療と生活の安定が優先で子作りは後回しになった。

 連れ合いが30代後半に差し掛かるようになってからタイムリミットを口にするようになった。姉が40を過ぎてから子供を生んだことで楽観している私に向かって、連れ合いは卵子の老化を問題にして苦言を呈し「経済云々はどーでもええ。もう待てない」と言った。連れ合いはネットなどから勉強して基礎体温なども毎日チェックするなど子作りに日々備えていた。妊娠の確率は40から急激に落ちることをデータで示しながら、悠長な姿勢の私に真顔で迫った。

 初めての排卵から閉経までの20年から30年を同じ調子で卵子ができる訳ではない、という事を私は恥ずかしながら知らなかった。やはり10代後半から20代前半が良く、30代から徐々に質が落ち始め、40代から急激に劣化する。
 こないだも、医療関係の学校へ通う20代の知人がツイッターで「そんなの常識」と呟いていた。身体が衰えていくのに卵子が衰えないはずがない、医学的知識云々以前の問題らしい。

 そういえば小学生の頃、結婚の適齢期は20代半ばという感覚だった。30代後半はけっこうオバサンのイメージを抱いてた。
 それが医療の進歩でたとえ50歳でも妊娠可能、もはや30代は高齢出産ではない、そんな感覚へと変化していった。考えてみれば、生物としての生理機能が激変するわけではない。
 遅まきながら、2年前から不妊治療を受けることに同意した。


 もちろん私も以前から責任を感じているのだが、責任を感じれば感じるほどセックスのほうが駄目になる。連れ合いと一緒に不妊治療の産婦人科へ行き、病院で処方された薬を飲んで子作りに臨むのだが、やる前はヤル気満々でも、いざ射精の段になると萎えてしまう。改めて行為に及んでも「途中で萎えてしまうのでは」と気になり萎えてしまう。止むを得ず連れ合いに無理やり立たせてもらって、射精の瞬間にインサート。
 そんな事を繰り返すうちにセックスが嫌になる。なかなか妊娠できない連れ合いは次第に焦燥感を募らせ、その気配が余計萎えさせていく。連れ合いもその事は解っていたので辛抱していたが、極たまに感情を抑えきれなくなって、私を突き飛ばしたり泣き出したり。悪循環だった。

 連れ合いの妊娠は私にとって目前の地獄からの解放だった。まだまだ子育ての苦難が続くが、息子の誕生は本当にツイていた。私の優柔不断で一生の後悔を背負うところだった。 
 

 
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[ 2012/06/24 09:43 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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