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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

朝日新聞の特集「いじめと君」 近頃の現象[八百九十二] 

朝日新聞 特集「いじめと君」を読んで。 
 
【雑感】この連載特集、頻繁に1面トップに掲載したり、1面でない日でも右カルムの記事紹介で大きく取り上げる、大津の自殺事件などいじめの内容ももはや法的に「犯罪」と化し社会問題となっている現状を憂い、朝日新聞がかなり力を入れて取り組んでいる特集である事が判る。
 テレビで御馴染みの各界著名人が日替わり交代で、いじめの被害者や加害者あるいは傍観者に呼びかける形式をとる。これを朝日がしばしば1面で掲載するわけだから、朝日新聞の呼びかけでもある。

 執筆する著名人、本日(2012/08/11 )は猫ひろし氏だ。ハッキリ言って執筆者は全員サラリーマン社会からドロップアウトした方々ばかりだ。ミュージシャンや冒険家などなど。こんな顔ぶれを見て、「市井の平凡な人間の意見ではダメなのか?」「所詮、地位を築いた著名人は変わり者で浮世離れして参考にはならない」といった意見を耳にする。

 だが、朝日の姿勢はけっこうイジメの本質を捉えているのかなと思う。というのも、いじめる子は基本的に世界が狭く想像力の乏しい人間がやってしまうのだ。執筆者たちは良い意味でも悪い意味でも様々な世界を体験してきた方々だ。
 
 5歳上の姉が学生の頃に家庭教師のアルバイトをやっていた。担当した子供が若干問題のある子ばかりで、人をいじめたりする子は世間知らずでストレスを多く抱えているという。またいじめられてグレてしまう子も同じように世間を知らない。
 そんな状況を見てきたためか、姉は私のチャリンコ旅行というものを支持し応援してくれた。また政治活動に関わったときも、父母は反対していたが姉は支持した。

 基本的に子供の世界とは、自宅と学校とそれを結ぶ線の地域と人間関係に限られている。私が中学生だった頃は受験戦争に悩んで自殺する者が大勢いて社会問題になったが、これとて自宅と学校しか世界を知らないから受験で挫折すると後が無いと錯覚してしまうからだ。
 この現象は子供の世界だけに留まらない。大人の世界においても、失職しただけで一家心中したり、借金を苦にして銀行強盗をしでかそうとしたり。

 旅というのは、そういう意味で生きる活力を与えてくれたかもしれない。いろんな風土人情を見ることはいろんな人生を見ることであり、それは心の持ち次第でまだまだ幾らでも新たな道を探し当てられる可能性を意味する。
 より広い世界が存在する事を知り、より多くの選択肢を作り出せることを知れば、自然と心に余裕が生まれて、ストレスに蝕まれにくくなる。

 思えば、わが郷里の英雄坂本龍馬も陰鬱な身分制度から脱却、自由に日本中を奔走し様々な人たちと積極的に会って知遇を得た。坂本龍馬が同輩後輩イジメをやった話は聞かないしありえない。また人をいじめて時間を無駄にできる立場でもない。
 坂本龍馬は上士と呼ばれる身分の侍からいじめられる立場にあった。自分がいくらシッカリしていても、いじめる輩はいじめを仕掛けてくる。話し合いで和解したり実力行使で粉砕する方法が通用すれば良いが、当時の土佐藩の状態では不可能に近い。実際、運動仲間の武市半平太は切腹へと追い詰められた。だから志を遂行するためには脱藩という決断をするしかなかった。
 
 坂本龍馬の脱藩とは意味が違うかもしれないが、自宅と学校とそれを結ぶ線で作られた子供の世界から脱出する事が重要だ。
 具体的に旅をするのが私にとっては最も面白かったが、他にも身近にいろいろ方法がある。当ブログは映画がテーマなので映画を鑑賞する事も勧める。映画といっても、いろんなジャンルの映画を観る事が重要だ。敢えて名指し批判するが、数年前に流行った「恋空」のように作品内容が悪い意味で子供世界に閉じ篭ったものでは観ても同じだ。
 私は色んな国の映画を観た事で、作品から様々な文化や価値観を摂取できた。子供が旅に出るのは、社会的制約からなかなか難しい場合が多々あるから、まずは入門編的にてっとりばやく映画で違う世界を疑似体験するのも悪くない。できれば、邦画やハリウッドは避けてヨーロッパ映画から始めよう。
 

 
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[ 2012/08/11 08:43 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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