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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

孤独を楽しむ時に 20 「うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー」 

うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー
「衰退期」のアニメ

 

 
【英題】Urusei Yatsura - Lum the Forever
【公開年】1986年  【制作国】日本  【時間】95分  【監督】やまざきかずお
【原作】高橋留美子
【音楽】坂倉文
【脚本】井上敏樹 やまざきかずお
【出演】平野文(ラム)  古川登志夫(諸星あたる)  神谷明(面堂終太郎)  島津冴子(三宅しのぶ)  杉山佳寿子(テン)  千葉繁(-)  小宮和枝(-)  西村知道(-)  池水通洋(-)  島田敏(-)  島本須美(-)  鷲尾真知子(-)  永井一郎(-) 
  
【成分】
  
【特徴】
 
【効能】
 
【副作用】
 
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ブログランキングに参加しています。  TV版アニメ放送終了が見え「めぞん一刻」が後番組になろうかという時期に制作されたのがこの作品である。この後も「うる星」は2本映画が制作されビデオ作品も複数発表されるが、イメージとしてはこの「ラム・ザ・フォー・エバー」がタイトル通り「最終回」臭い作品である。
 
 別のレビューでアニメ「うる星」を発展期・全盛期・安定期・衰退期に分けてみた。映画では原作世界をほぼ忠実に映画化したといえる発展期の1作目「オンリー・ユー」、アニメと原作を分離し押井監督路線を強く打ち出したアニメ全盛の2作目「ビューティフル・ドリーマー」、押井氏からアニメ独自路線を引き継いで原作とアニメ並立状態を安定化したやまざき監督による3作目「リメンバー・マイ・ラブ」、そしてこの作品である。
 
 やまざき監督の手法は押井氏の作品を踏襲して自分流にアレンジする事のようだ。「リメンバー・・」では「オンリー・ユー」で拉致されたあたるをラムが追い掛ける内容を逆パターンにしたものだし、この「・・フォー・エバー」では「ビューティフル・ドリーマー」のホラータッチな異空間ネタを使用している。
 しかし、今までの作品と決定的に違うのは、もはやこの映画を観ても笑えないのだ。「リメンバー・・」ではラムが拉致される事によって一時的に強い郷愁の空気が流れ出したが、まだシリアスとコメディーのバランスはとれていたと思う。やまざき監督は「うる星」の最終回を模索し始めたのでと私は疑ったが、周囲の創作仲間は押井氏とやまざき氏の個性の違いと解釈しただけだった。
 今回は起承転結すべて重苦しい雰囲気である。しかも事実上の主人公であるラム(余談1)が元気だったのは冒頭のみ、物語の発端となる事件以降は弱々しくなり、やがて失踪する。明るいラブコメディーが「うる星」の基本軸でありシリアス描写はあくまでスパイスだったのだが、この映画は真逆になってしまった。ときおり出てくるギャグはかえってラムのか弱さを引き立たせる結果になっている。さらに皮肉にも絵柄の緻密さが一層シリアス感を強くした。
 
 なにより、残念だったのは時間的制約なのか構成に難があり、話が解りづらくなっていた。面堂はラムが居なくなった「異常な友引町」を破壊する事によってラムの居る「正常な友引町」を取り戻すため私設軍隊を動かし水乃小路家の私設軍隊と戦争を始める設定は理解できるが、唐突感は否めないし、以前の大袈裟なドタバタ喜劇には見えず、物悲しいBGMも手伝って切なさばかりが募る。
 観終わって気が重くなる作品であり、「うる星」らしさがついに消えた作品である。私はこれが事実上の「完結編」ではないかと思う。
 
(余談1)ファンの方々は御存知のように、もともと諸星あたると三宅忍が主人公で、ラムはそこへ割り込む名脇役であった。

晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作

 
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