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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

ダリオ・アルジェントの美学 晴雨堂の晴耕雨読な日常[百二十五] 

「ホラー・マニアックス5」 
ダリオ・アルジェントの美学

大阪十三シアターセブンにて開催。
 
フェノミナのジェニファ
DVDパッケージから
  
【雑感】イタリアホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督をテーマに大阪十三の繁華街にあるシアターセブンで9月1日に「フェノミナ」と「歓びの毒牙」が上映された。
 9月1日は映画の日、しかもアルジェント監督のデビュー作「歓びの毒牙」とお気に入り女優ジェニファ・コネリー氏初主演作「フェノミナ」が上映されるとあっては行かねばならない。映画レビュー友達と十三駅で待ち合わせして観に行った。
 
 シアターセブンはあの第七藝術劇場の下の階にある。運営しているのは会社ではなくNPO法人淀川文化創造館、客席数50くらいのこじんまりとした多目的ミニ映画館だ。郷里にこんな規模の映画館つくりたいものだ。よほどの仕掛けを設けないと、高知市内であっても難しい、ましてや私の山村では厳しい。
 
 さて、「フェノミナ」はノーカット完全版だそうだが、イマイチどこがカットから復活した場面なのか判らなかった。しかし当時14歳のジェニファの妖艶さと美しさは再確認できた。私は昔から眉毛が太くて長い黒髪の女性に惹かれるたち、それも改めて再確認。(別に再確認する事ではないが)
 なによりも、アルジェント監督のセンスが凄い。ジェニファは一応子役なのだが、普通の女の子なら身の毛がよだつ演技や体力演技をさせられている。虫を触ったり、射した点滴の針を腕から抜いたり、腐敗汁(昔みたメイキングビデオによれば、チョコレートソースにおがくずで作っている)につかったり、潜水で泳いだり。汚れる役なのに美しいのだ。ホラーを舞台に女性の美しさを際立たせる職人はやはりアルジェント監督だ。
 
 「歓びの毒牙」はアルジェント監督のデビュー作、これがクリアな映像で映画館鑑賞できるのは幸運である。この作品は実は初鑑賞なので楽しみだった。
 意外にもスタンダードな作り方だった。邦題から性的変質者が登場して、女性たちの乳ポロリなどを期待していたのだが、そんな場面は全く無い。土曜ワイド劇場の明智小五郎シリーズの方がまだエロくて猟奇的だろう。
 ただ、カメラワークには後の名作の片鱗を見ることができる。螺旋階段の効果的な演出、人が窓から落下場面は実際にカメラを落として撮影したりなど。

 上映が終わったらすぐ帰るつもりだったが、間髪をいれずにホラー映画関係の著名人である浅尾典彦氏と矢澤利弘氏の対談方式講座が始まった。特別講座「ダリオ・アルジェントの美学1」などと難しそうに構えて銘打っているが、我々が居酒屋でビールや焼酎を飲みながらの映画談義と変らないくだけたトークショー。
 撮影秘話やアルジェント監督の娘に会った話など、楽しく羨ましい世間話だった。できれば、観客も交えてのトークショーにしても良かったのではないかと一瞬思ったが、それをやると観客もマニア揃いだから時間内には終わらず終電に間に合わないだろう。
 
 帰りは難波の居酒屋で一杯ひっかけ終電に乗り込んだつもりだったが、自宅最寄の駅に行く電車は既に終わっていて、適当に寄り道しながら一晩かけて徒歩で帰った。
 

 
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こんばんは、今回ご紹介いただいている二本はひじょーに懐かしいです。それが今映画館で上映されるとはさすがに大阪ですね、なんとも羨ましい。

当時劇場で見たのは「フェノミナ」でしたけど、確か”クランキーサウンド"とかいう名前で仕掛けがあったのを覚えています。今思えば単にFMで音飛ばしてそれをヘッドホンで聴いていただけなのですが・・・(ーー;)

ジェニファー・コネリーはこの時点でもう出来上がった美しさがありましたね。正直ストーリーはあんまり覚えてないのですけど、ジェニファー/虫/ゴブリンのキーワードだけで今も脳内に引っかかっています。
[ 2012/09/02 22:59 ] [ 編集 ]
しろくろshow氏へ

 アルジェント監督はさり気なくジェニファを艶かしく撮っていますね。うなされているときの頬や首筋のアップ、Tシャツから白い左肩が出ていたり、寝巻き姿で太股露わ、などなど。
 
 改めて観ると、笑ってしまう場面も沢山ありました。監督が計算しているのかどうかわかりませんが、少女の残酷な身勝手さもさり気なく露骨に描写していましたよ。


> こんばんは、今回ご紹介いただいている二本はひじょーに懐かしいです。それが今映画館で上映されるとはさすがに大阪ですね、なんとも羨ましい。
>
> 当時劇場で見たのは「フェノミナ」でしたけど、確か”クランキーサウンド"とかいう名前で仕掛けがあったのを覚えています。今思えば単にFMで音飛ばしてそれをヘッドホンで聴いていただけなのですが・・・(ーー;)
>
> ジェニファー・コネリーはこの時点でもう出来上がった美しさがありましたね。正直ストーリーはあんまり覚えてないのですけど、ジェニファー/虫/ゴブリンのキーワードだけで今も脳内に引っかかっています。
[ 2012/09/03 06:40 ] [ 編集 ]
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