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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

尼崎死体遺棄事件の教訓 近頃の現象[九百] 

尼崎事件、
被告親族「転落死の男性に自殺強要」

 
 兵庫県尼崎市の民家で3人の遺体が見つかり、多数の行方不明者も出ている事件で、ドラム缶遺体事件の主犯格とされる角田(すみだ)美代子被告(64)(傷害致死罪などで起訴)の義妹の夫で7年前、沖縄旅行中に崖から転落死した男性(当時51歳)について、一緒に旅行した角田被告の親族が「旅行中、周囲から自殺を強要されていた」と兵庫県警に証言していることがわかった。(読売新聞)
 
【雑感】関西ローカルの読売テレビ早朝のニュース番組にて、ニュース解説を行うジャーナリスト辛坊治郎氏は当初「なんのこっちゃ訳わからない」「いったい何があったんだ?」と言っていた。そんな辛坊氏の態度が解せなかった。何故だろう? 似たような事件が北九州で90年代末に起こっているのに。
 事件の輪郭が次第にハッキリしていくと、辛坊氏は「このような事件はちょっと聞いたことがない。思いつくのは連合赤軍の集団リンチか」と言い、共演の女子アナが「そんなに昔まで遡るのですか?」と言った。なんでだろう? 90年代末の北九州集団監禁事件があるのに。
 
 おそらく辛坊氏もその事件は知っていると思うが、この北九州集団監禁事件は極めて残酷な事件で報道は自粛していたらしく、事件そのものが風化しつつあったので時間の制約がある早朝の情報番組では説明は無理と判断して歴史的事件である連合赤軍を例えに出したのだろうと好意的に解釈した。
 
 北九州の監禁事件も今回の尼崎死体遺棄事件と酷似している。北九州の主犯格は男性で、逮捕され連行されている場面をニュース映像で見たが、余裕の笑みを浮かべていたのが印象に残った。
 手口は尼崎の事件と同様に人の弱みに付け込んで金を巻き上げ、家族同士罵らせて相互不信に陥らせ、家族同士で拷問虐待、生活は完全に主犯の管理下に置かれ殺さず生かさずの待遇、金をすっかり巻き上げて利用価値が無くなると家族同士で殺させる。被害者の中には幼い子供もいた。
 この事件は今から10年程前に発覚し、主犯は昨年(2011年)死刑が確定した。だから事件自体はまだ記憶に新しいはずなのだが、どこの報道機関も何故か類似例として紹介しない。だから辛坊氏は「思い出せない」のではなく、敢えて言わなかったのではないかと推察している。
 ただ北九州の事件と尼崎の事件は重なっている時期もあったので、むしろ報道を積極的にしていたら、事件発覚が早まったかもしれない。
 
 何故あえて言わないのか? あまりに刺激が強すぎて社会への影響が懸念されたのではないかと考えている。実際、この手の事件報道を聞くたびに胸くそ悪くなってくる。朝のニュースで聞くと一日気分がすっきりしない。
 ましてや、類似の体験をした人には耳を塞ぎたくなる情報だろう。
 
 今回の事件は死亡者(他殺か自殺か病死か事故死か不明だが)があまりに多く複数の世帯に渡っていたので事件となったが、実は程度の差はあれ同様のケースは少なくないのかもしれない。暴力と甘言で精神的にも支配下において理不尽な所業を繰り返した事件は子供の頃からワイドショーの再現ドラマで紹介されるのをよく見てきた。事件にまで至らなくても、家庭内のDVなどは確信犯に至ってないだけで類似性がある。暴力は使わないまでも言葉による威圧でグループを支配する例は個人的に知っている。たまたまリーダーが犯罪に走らないだけで、人心の支配手順は似ているかもしれない。

 共通する被害者像は、どちらかといえば生真面目タイプで優しい人、強い個性に出会うと感化されやすい人、そして自身にとって弱みを握られている人。たとえば今回の事件では被害者の娘が主犯に取り込まれ一番弟子みたいになってしまっては、優しい人だと外部に相談したくてもできないし、警察が介入しても庇ってしまうだろう。
 

 生真面目で優しいというのは世間一般では良い事である。だからそれを捨てろとは言わない。しかし、犯罪につけ込まれてしまうシチュエーションとなってしまったら話は別だ。
 まず言えるのは、自分ひとりで解決できるとは思わない事が大切だ。周囲に予防線を張っておかなければならない。ただ、辛坊氏が当初「なんのこっちゃ判らない」と言っていたように、世間一般の人が状況を把握することは難しい。周囲が把握できないことは即ち被害当事者の孤立無縁を意味する。ではどうすれば良いのか?

 あくまで予防処置だが世間一般人が体験しないような体験をした人との人脈を構築する、といっても裏社会との結びつきを奨励するつもりはない。毒をもって毒を制する意味に変わりはないのだが、日本社会やサラリーマン社会からドロップアウトした勢力との結びつき、左右の政治勢力や市民勢力との誼を等距離で結ぶ事が良いかもしれない。
 私は市民運動に関わった事があるのだが、仲間が議員になったり弁護士になったり、あるいは仲間の友人の知人つながりで様々な分野のスペシャリストと誼が結ばれる機会が得られる。趣味つながりでも同様の人脈を広げることができるが、同好の士を厄介事に巻き込みたくない気持ちが働き良心の呵責に苛まれる。その点、政治的勢力はもともと厄介事や社会悪に立ち向かう志なので相談しやすい。
 
 生真面目な性格は良き事だが、生真面目すぎる生活は世界を家と学校・職場を結ぶ点と線だけに限定してしまい、情報のチャンネル回線が少なくなる。犯人の共通する手口は「弱みに付け込む」「外部とのつながりを分断」「身内同士を戦わせる」「恭順者への飴」(政治のテクニックそのものだな)、生真面目で優しいだけの人は簡単に外部とのつながりを遮断しやすく、精神的に管理下に置き易い。気がついたときは身動きできない環境にされてしまう。
 狡猾と凶暴を薦めるつもりは全くない。そうではなく、できるだけ日頃から心の引き出しや情報回線を多く持ち、洗脳されにくい体質をつくっておく。問題が生じたら自分ひとりで解決しようとは考えぬ事。また外から助ける場合でも同様に独りで対処してはならない。
 
 もし自分が尼崎事件のように暴力下で理不尽な生活を強いられているとの自覚があれば、DVの下で生活している自覚があれば、迷わず逃げて専門のNPOなどに匿ってもらおう。


 
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[ 2012/10/22 12:45 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)
美代子被告で プログ検索中です
映画 ドラマ 小説を どこか 思わせるような
現実の恐ろしい角田美代子被告の事件ですね。
事件と政治と~
事件研究会(名前検討中
[ 2012/10/27 13:53 ] [ 編集 ]
村石太マン&謎の巡査氏へ

 マスコミはあまり論評しませんが、ほんまに怖いのは、あれだけの死者や行方不明者を出しながら、今まで事件が発覚しなかったことです。
 ならば、死人や不明人が出ていなかったら、明るみにならない凶悪事件がけっこうあるんやないか、たとえば暴力と恐怖で支配するDV男や女なんかよくある例です。

> 美代子被告で プログ検索中です
> 映画 ドラマ 小説を どこか 思わせるような
> 現実の恐ろしい角田美代子被告の事件ですね。
> 事件と政治と~
> 事件研究会(名前検討中
[ 2012/10/28 11:54 ] [ 編集 ]
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