「チアリーダー忍者」 緊張をほぐす映画 【原題】CHEERLEADER NINJAS
【公開年】2002年
【制作国】亜米利加
【時間】96分
【監督】ケヴィン・キャンベル
【音楽】デリック・ボールター
【脚本】ケヴィン・キャンベル
【言語】イングランド語
【出演】キラ・リード(-) レネ・ディーマー(-) アンジェラ・ブルベイカー(-) ジェフ・ニコルソン(-)
【成分】パニック セクシー コミカル
【特徴】アメリカ人
オタクの素人グループが手抜きで制作したような作品。
チアリーダーも忍者も活躍しない。パッケージにあるような運動神経が良さそうな女の子もいない。
アメリカの素人映画がソフト化されて日本のお茶の間で鑑賞できるなんて素晴らしい。
【効能】アメリカ人
オタクの習性と社会的ポジションがなんとなく判る。
アメリカ資本主義の経済力が判る。
【副作用】時間と労力と金銭を無駄にした思いで愕然とするだろう。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。
オタクによる自虐映画 この映画で素晴らしい点が2つある。1つは、素人が制作した中途半端のお色気アクション8ミリ映画レベルの作品がDVD化されて日本のレンタルビデオ屋にも出回っているという事実。2つめは、
アメリカの
オタク事情や教育事情が垣間見れることである。
たぶん、東京の秋葉原や大阪の日本橋を散歩する
オタクたちの中で、「にわか
オタク」と「素人」が8ミリビデオで制作したら、こんな映画になるのではないだろうか。いずれにせよ、そんな程度でしかない
アメリカ産映画が日本でも出回ることは、
アメリカの国力の強さを証明しているといえる。(余談1)
したがって、
アメリカの下ネタ文化を観察したい人向け、下品な英語を学びたい人向け、未来のエド=ウッドを目指す人材を垣間見たい人向けである。藝術として鑑賞したい人は、レンタル料金が勿体無いかもしれない。お色気といっても、ヒロインたちのスタイルはイマイチだし、アクションといっても明らかに普段はスポーツらしいスポーツをしていないのが丸わかりだからだ。
おまけに脚本や構成も行き当たりばったり、ラストはタイトルが示す主題から逸脱する。
内容を煎じ詰めて言えば、高校の
チアリーダーとスタートレックのコスプレをしてオナニーに耽る
オタク少年たちとカトリック母親会の三つ巴の闘いを描いたものである。(余談2)
日本の世間が連想する男性の
オタクといえば、美少女フィギアに囲まれパソコンのモニターに向かうガンダムコスプレの若者だが、
アメリカではスタートレックのコスプレにスターウォーズのフィギアだ。
日本でも教育問題に「熱心」な主婦を中心に「悪書追放運動」なる草の根の「言論弾圧運動」がしばしば発生するが、
アメリカではカトリックの中流家庭の主婦層が担い手なのだろう。(余談3)
そしてアメリカの
チアリーダーは、若者にとって身近なアイドルスターであり、日本ではそれに該当するのは見当たらない。強いて言えば大学のミスコンや声優やCMアイドルか、あるいはメイド喫茶のウエイトレス?
それにしても、最初から内容は期待していないし覚悟はしていたが、もう少し何とかならなかったのか。せっかく企画に数十人の「俳優」と「スタッフ」が集まっているのだから。
(余談1)こんな作品がヤフー映画データに掲載されていて、私が本当にレビューしたい中国やヨーロッパなどの名作が載っていないことに憤りを感じる。
(余談2)出演者たちは全員30歳前後に見える。みんな映画同好会の友人同士なのだろうか? それとも女優たちは街中でスカウトしたのだろうか? いずれにせよ自主制作臭い。
(余談3)基本的に私は悪書追放運動には反対の立場である。「エロ漫画」への弾圧のおかげで私の友人知人は苦しめられた。また言論弾圧への第一歩は性風俗の規制から始め様々な分野に言いがかりをつけるのが権力の常套手段である。
むしろ規制に時間と労力を注ぐよりも、「良心的漫画」を描く漫画家を発掘したり育てたりなど支援するべきだ。潰すことに熱心で創る出すことに無関心な人間が子供の教育を論じるのは如何なものか?
晴雨堂スタンダード評価
☆ 不可
晴雨堂マニアック評価
☆ 駄作
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オタクによる自虐映画 この映画で素晴らしい点が2つある。1つは、素人が制作した中途半端のお色気アクション8ミリ映画レベルの作品がDVD化されて日本のレンタルビデオ屋にも出回っているという事実。2つめは、
アメリカの
オタク事情や教育事情が垣間見れることである。
たぶん、東京の秋葉原や大阪の日本橋を散歩する
オタクたちの中で、「にわか
オタク」と「素人」が8ミリビデオで制作したら、こんな映画になるのではないだろうか。いずれにせよ、そんな程度でしかない
アメリカ産映画が日本でも出回ることは、
アメリカの国力の強さを証明しているといえる。(余談1)
したがって、
アメリカの下ネタ文化を観察したい人向け、下品な英語を学びたい人向け、未来のエド=ウッドを目指す人材を垣間見たい人向けである。藝術として鑑賞したい人は、レンタル料金が勿体無いかもしれない。お色気といっても、ヒロインたちのスタイルはイマイチだし、アクションといっても明らかに普段はスポーツらしいスポーツをしていないのが丸わかりだからだ。
おまけに脚本や構成も行き当たりばったり、ラストはタイトルが示す主題から逸脱する。
内容を煎じ詰めて言えば、高校の
チアリーダーとスタートレックのコスプレをしてオナニーに耽る
オタク少年たちとカトリック母親会の三つ巴の闘いを描いたものである。(余談2)
日本の世間が連想する男性の
オタクといえば、美少女フィギアに囲まれパソコンのモニターに向かうガンダムコスプレの若者だが、
アメリカではスタートレックのコスプレにスターウォーズのフィギアだ。
日本でも教育問題に「熱心」な主婦を中心に「悪書追放運動」なる草の根の「言論弾圧運動」がしばしば発生するが、
アメリカではカトリックの中流家庭の主婦層が担い手なのだろう。(余談3)
そしてアメリカの
チアリーダーは、若者にとって身近なアイドルスターであり、日本ではそれに該当するのは見当たらない。強いて言えば大学のミスコンや声優やCMアイドルか、あるいはメイド喫茶のウエイトレス?
それにしても、最初から内容は期待していないし覚悟はしていたが、もう少し何とかならなかったのか。せっかく企画に数十人の「俳優」と「スタッフ」が集まっているのだから。
(余談1)こんな作品がヤフー映画データに掲載されていて、私が本当にレビューしたい中国やヨーロッパなどの名作が載っていないことに憤りを感じる。
(余談2)出演者たちは全員30歳前後に見える。みんな映画同好会の友人同士なのだろうか? それとも女優たちは街中でスカウトしたのだろうか? いずれにせよ自主制作臭い。
(余談3)基本的に私は悪書追放運動には反対の立場である。「エロ漫画」への弾圧のおかげで私の友人知人は苦しめられた。また言論弾圧への第一歩は性風俗の規制から始め様々な分野に言いがかりをつけるのが権力の常套手段である。
むしろ規制に時間と労力を注ぐよりも、「良心的漫画」を描く漫画家を発掘したり育てたりなど支援するべきだ。潰すことに熱心で創る出すことに無関心な人間が子供の教育を論じるのは如何なものか?
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