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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「バトルシップ」 ストレス解消活劇〔82〕 

バトルシップ」 浅野忠信艦長大活躍
 

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【原題】BATTLESHIP
【公開年】2012年  【制作国】亜米利加  【時間】130分  
【監督】ピーター・バーグ
【原作】
【音楽】スティーヴ・ジャブロンスキー
【脚本】ジョン・ホーバー エリック・ホーバー
【言語】イングランド語 一部日本語       
【出演】テイラー・キッチュ(アレックス・ホッパー大尉)  アレキサンダー・スカルスガルド(ストーン・ホッパー中佐)  リアーナ(レイクス兵曹)  ブルックリン・デッカー(サマンサ)  浅野忠信(ナガタ艦長)  リーアム・ニーソン(シェーン提督)  ピーター・マクニコル(-)  ハミッシュ・リンクレイター(-)  アダム・ゴドリー(-)  グレゴリー・D・ガドソン(-)  グリフ・ファースト(-)  ジェシー・プレモンス(-)  ジョシュ・ペンス(-)  スティーヴン・ビショップ[俳優](-)  ゲイリー・グラッブス(-)  マーカス・ライル・ブラウン(-)
      
【成分】笑える スペクタクル パニック 勇敢 知的 かっこいい 宇宙人侵略
  
【特徴】ハワイ沖で日米海軍の合同演習中に異星人の宇宙船と遭遇、戦争となる。圧倒的武力の異星人に対して、ジリ貧の主人公たちは知恵を絞って立ち向かう。
 この異星人の特徴は、相手が敵性行動をとらない限りは攻撃しないという、実に紳士的な習慣を持っている。そのため、果たして「侵略者」であったのかどうか疑問を残しつつ、宇宙人やっつけて大団円にしているところが小気味よい。
 浅野忠信氏が海上自衛隊護衛艦の艦長役で出演。主人公と喧嘩をしたり、主人公の艦の指揮を執ったりと大活躍。
     
【効能】スカッと爽やか戦争映画。相手は宇宙人なので良心を痛めず殺し合いを楽しめる。
 
【副作用】ありきたりの戦争映画、感動なし。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
結局、異星人はホンマに侵略者?
 
 私のお気に入り俳優である浅野忠信氏が準主役で出演しているというので、どうしても映画館で観たかった。話の内容そのものは特に観たいとは思えない。
 
 太陽系外に地球に似た惑星がある事が判明、楽天的な科学者が新技術の通信装置でコンタクトをとろうと電波を発信する。一部の科学者は冗談半分に「宇宙人が地球の存在に気がついて攻撃してきたらどうする?」と危惧する。
 案の定、問題の惑星の方角から飛行物体が地球にやってくる。宇宙船が着陸した海域は日米その他同盟国の海軍が合同演習していた。
 
 ここで宇宙人と日米海軍(余談1)の共同作戦によるドンパチが始まる。主人公の兄、品行方正な海軍中佐で駆逐艦の艦長。弟は子供っぽくてドジで素行が悪いが、もともと頭と運動神経が良いのか話の冒頭ではフリーターだったのに海軍大尉になっている。が、海軍での勤務評価は悪く演習後はクビが決まっていた。
 浅野忠信氏扮する海上自衛隊の護衛艦艦長は主人公とさほど歳が違わないナガタ一佐、演習前のサッカー親善試合のアクシデントで主人公とは犬猿の仲。

 そこへ侵略者らしき宇宙人がやってきて、感動的ドラマが展開する。上級士官が戦死して主人公が艦の指揮を執らざるを得ない。知将ナガタ艦長との友情、後方で奮戦する恋人と退役傷病兵(余談2)と華奢な科学者、そして佳境はモニュメントとして浮いているだけだった老朽戦艦を引っ張り出し、艦の立ち上げに老兵たちが大活躍、乾坤一擲の全門斉射!
 ラストは白の夏服が似合う清々しい大団円へと流れる。絵に描いた理想的な戦争アクション、しかも相手は旧日本軍でもナチスドイツでも旧ソ連軍でもイラク軍でもない、宇宙人なので良心の呵責を感じずに「殺戮場面」を楽しめる。
 
 いや、ちょっと待て。作中では宇宙人側の視点も描写されている。台詞は全く無いが、モニター画面が映し出され、地球人側の動向を解析する様が興味深い。なんと武装しているか否か、敵性行動か否かを分析してから、攻撃態勢に入っている。主人公側が沈没した味方艦艇の乗組員救助に向かったら、宇宙人も発射態勢を解除している。
 地球人個人に対しても、瞳孔や心拍などをスキャンして、敵意がある場合は攻撃するが怯えていたりすると危害は加えない。
 そもそも、香港に多大な被害を与えた一件にしても、イレギュラーなのか人工衛星にぶつかって進路が反れ通信担当の船が墜落したのであって、他は海に着水している。電波基地を占拠したのも本星との連絡ができないからやむを得ず。スタートレックのカーク船長もよくやっている事だ。

 これはアメリカ人好みの単純なドンパチ・エンタメをテーマにしながら、けっこう捻りを効かせているヒューマンな映画かもしれん。少なくとも海兵隊PRビデオでしかない「ロサンゼルス決戦」と同類の体を装いながら地球人の偏見と凶暴性を風刺しているのは間違いない。
 
(余談1)日本国内では「海軍」ではなく「海上自衛隊」だが、それは国内向けの方便であって、国際社会では「海軍」以外の何者でもない。
 同じように、天皇は憲法において「象徴」と定められているが、国際社会では国家元首である。日本に「大統領」が居ないのはそのためでもある。
 「日の丸」も90年代末に国旗国歌法案が可決される以前から国際社会では「国旗」として機能してきた。

(余談2)恋人役はノースリーブにショートパンツが似合う金髪スレンダーのブルックリン・デッカー氏だが、私は彼女より華奢な身体で重機関銃を撃ちまくるレイクス兵曹を演じた本職歌手?のアフリカ系美女リアーナ氏がイチオシだ。浅野忠信氏が羨ましい。作中とはいえ、肩組んで記念写真に何枚もおさまってる。

 両足を最新のロボット義足にしている退役軍人役のグレゴリー・D・ガドソン氏は実際に戦争で両足を失った退役軍人である。映画では中佐だが、現役軍人としてのランクは陸軍大佐、なのでエリートである。
 彼はP・バーグ監督からキャラを買われて出演したらしいが、今まで俳優キャリアが無かったにもかかわらず本作の演技力が高く評価されてオファーが増えたようである。


 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作

 

 
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