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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

体罰の是非について・・市立桜宮高自殺事件 近頃の現象[九百十] 

「体罰は自立妨げ成長の芽摘む」 
桑田真澄さん経験踏まえ

 
 体罰問題について、元プロ野球投手の桑田真澄さん(44)が朝日新聞の取材に応じ、「体罰は不要」と訴えた。殴られた経験を踏まえ、「子どもの自立を妨げ、成長の芽を摘みかねない」と指摘した。(朝日新聞デジタル)
 
【雑感】昨夜の夜勤、社員食堂で飯を食いながら深夜のNHKニュース番組を観ていたら、こないだの大阪市立桜宮高校で起きた自殺事件の特集をやっていて、体罰反対論者として桑田真澄氏がインタビューに答えていた。
 
 桑田氏らしい理路整然とした語り、しかも自分の体験をベースに確固たるデータからの論拠を加え、体罰の無意味さと体罰による社会的損失を述べた。
 桑田氏が体罰に反対する主な理由を下記に列挙する。

・体罰とは、指導者にとって一番簡単な方法。・・即ち手抜きの指導法。指導者の怠慢。
・監督が采配ミスをしても選手から殴られることは無い。・・即ち絶大な上位者による悪質なパワーハラスメント。
・体罰による負傷や精神的ダメージで選手生命を失った者も少なくない。・・即ち体罰で強くなる根拠は無い。
・体罰を恐れる後ろ向きの発想になり、指示された事しかできなくなる。・・即ち子供の自立心を損なう。
・上級生が下級生に体罰を行うようになり負の連鎖が続く。・・教育現場として本来の部活動の趣旨には全くそぐわない。


 桑田氏は「周囲は体罰で愛情を感じていた人もいたが、私は全く感じなかった。怒りがこみ上げた」という趣旨の話をされた。あのPLや巨人時代の狡猾そうなキャラからは想像できないが、少年野球時代は監督や上級生たちから毎日頭や顔を殴られたり、「ケツバット」といってバットで尻を叩かれ腫れ上がってチャリンコに乗れない状態になったり、一通り厳しい当時の体育会系特有の洗礼を受けていたらしい。
 
 桑田氏の意見はまさにその通りという他ない。けっして口先だけの綺麗事ではなく、自身の少年野球時代に受けた体罰の日々、それら体験と論拠に基づいた理路整然の体罰否定論、現役プロ選手時代から既に指導者としての実績と高い評価がある。説得力は抜群だ。
 しかし、それでも私は体罰全禁止の考え方には賛成できない。たぶん、私の言う「体罰」と世間の言う「体罰」は、内容が著しく隔たっていると思う。

 私自身が小中学生の頃に受けた体罰の思い出が肯定させているのだが、桑田氏が小中学生の頃に受けた体罰とは全く意味合いが違うからである。桑田氏が受けたのは日常的に繰り返し行われた「体罰」という名の虐待や苛めであり、私の場合は一歩間違えば笑い事では済まない悪さやヘマをした時に平手で一発頬や頭を叩かれるか、あるいは竹刀で尻を叩かれるか、教室の床に正座させられるだけの、子供心に納得できる制裁だった。そして桑田氏が体験したような「体罰」を受けたのは、実は社会人になってからである。若いころ勤めた会社は口より手が先に出る荒っぽい社風だった。

 子供の頃は素直に「体罰」を受け入れられたし今でも恩師たちに愛情を感じているが、若いころに勤めたあの会社の上司や先輩たちには怒りや憎しみしか残っていないし、未だに「告訴するべきだった」と後悔の念に襲われることが時々ある。まさに手を抜いた指導であり、パワハラであり、萎縮してかえって仕事を覚えられないし、言われた通りの事しかできなくなる、桑田氏のいうとおりだ。
 
 私はこれらの体験から、全てを「体罰」で一括りにするべきではないと考えている。線引きが難しいからといって十把一絡げに禁止したら別の副作用が出るだろう。既にそれは桜宮高校のような有名強豪校ではない平凡な学校で発生している学級崩壊やモンスターペアレントに脅える教職員たちの形で現れている。
 

 
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[ 2013/01/12 20:05 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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