「謝罪するつもりはない」
3カ月で退職の民間人校長、
大阪市教委の配属に不満 大阪市教委の公募で民間人校長として4月に市立南港緑小学校(大阪市住之江区)に着任し、25日付で退職した千葉貴樹校長(38)は同日、同校で記者会見を開き、「自分のスキルを生かせる学校ではなかった」と述べ、配属をめぐる市教委への不満を理由にあげた。3カ月足らずでの異例の退職には「不祥事で辞めるわけではないので(児童や保護者に)謝罪するつもりはない」と強調した。(産経新聞) 【雑感】残念ながら、
千葉貴樹氏のおかげで「民間人校長」や「証券マン」のイメージを悪化させたようだ。
千葉氏は自分が何を言っているのか自覚しているのだろうか?
「自分のスキルを生かせる学校ではなかった」 そもそも、民間人校長は
橋下徹市長が教育改革の一環として行った政策、かなり以前から橋下氏は教育行政の改革を主張し、教育委員会批判を執拗に繰り返していた。良い悪いは別にして橋下改革を妨害する勢力を橋下氏本人だけでなく保守派マスコミも批判してきた。これは昨日今日の話ではなく、橋下氏が知事として鉈を振るい始めてから考えても数年単位の長丁場、
民間人登用の校長職はそんな橋下改革の現場責任者である。 改革推進の現場当事者が僅か3カ月弱で辞めるとなればまず己の立場が解っていないし、「自分のスキルを生かせる」云々を理由にするとは教育改革を単なる転職活動と同列に扱っていると見なされても仕方がない。
日本的常識を言えば、まず児童や保護者、そして橋下市長に陳謝しなければならない類のものだ。
「不祥事で辞めるわけではないので(児童や保護者に)謝罪するつもりはない」 本心からの発言なら、この千葉氏は今までどんな社会人生活をおくってきたのか? 本当に38歳なのか? 不祥事でなくても、仕事半ばで放り出せば同僚や取引先など関係者に迷惑を被るもの、いままでバイト感覚で仕事をしてきたのか?
1年がんばればまだ格好がつくが、1学期も満足に仕事できなかったのだ。一介のパート従業員ならいざ知らず、学校の最高責任者であり橋下改革の現場責任者が、である。とにかく自分の力の無さを認めて関係者に謝るのが筋だ。社会人としての信用を失ってしまった事に気付いていないのか?
「配属前から市教委に対して市立学校の英語教育の強化を訴えてきた」 訴えるだけで思い通りになる? 世の中いちびっているのか? 現場責任者として橋下改革の一端を担っていた立場を何と心得ているのだろうか?
とにかく一介の教諭ではなく現場責任者たる校長なのだから、その学校で実績をあげるべきだ。実績という目に見えるものを示せば、世の中も少しずつ動く。3ヶ月で辞めるということは、実績云々以前に何もやっていないと同じだ。
良い悪いは別にして橋下氏が大阪府や大阪市を動かす権力者となって辣腕ふりまわしても改革がなかなか進捗しない様を見て、自分が担う仕事は大変とは思わなかったのか? 「訴える」だけで仕事をしたつもりでいたのなら了見違いも甚だしい。
「配属された学校では基礎学力の習得という別の優先課題があり、自分の本来の力を活用できなかった」 小学校だから基礎学力が優先である。それからたった3カ月弱では「本来の力」以前に活用する気が無かった、やる気が無かったと批難されても仕方がない。そもそも「本来の力」が本当に有ったのかどうかも疑わしい。本来なら「力およばず」と頭を下げるべきで、「自分の本来の力」などと言わない方が良い。身の程をわきまえない人と世間からみなされる。
「市教委が校長を公募して大阪の教育をどう進めるのかビジョンが見えず、(自らの退職は)市教委への問題提起に必要だった」 残念だが、問題提起にはならないだろう。何もせずに辞めるのだから。何かをやった、何かをやろうとした、そんな形を示せればよかったが、
今の状態では仕事の不平不満を並べながら一日でアルバイトを辞める軽薄な人間と千葉氏との違いが判らない。 そして、今回の一件は、橋下維新の軽さを世間にアピールする効果を生んでしまった。もしかしたら、千葉氏は元証券マンという損得勘定に長け訓練を受けてきたので、維新の凋落に利無しと見て早々に引き上げる選択をしたのだろうか?
ようするに辞めたこともさることながら、物言いも顰蹙をかう格好悪さ、もう少しなんとかならなかったのか?
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