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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

在日外国人問題の難しさ 近頃の現象[九百三十] 

「社長が朝鮮名使用を強要」 
在日韓国人が提訴 静岡

 
 勤務先で社長に在日韓国人であることを公表され、日本での通名ではなく本名を使うように繰り返し強要されたため、精神的苦痛を受けたとして、静岡県中部に住む40代の男性が、社長に慰謝料300万円を求める訴訟を静岡地裁に起こしたことがわかった。(朝日新聞デジタル)
 
【雑感】まず、どういうシチュエーションなのか? この朝日の記事からはよく判らない。
 
 次元が違うが、大昔セクハラ問題で知人が糾弾された事があった。当時の私も若かったので知人が女性社員に対しセクハラをやったという情報を鵜呑みにして知人を非難したことがあったが、情報をクリーニングするきっかけは問題の知人がある人の尻拭い役を生真面目に務め精神的に苦しい立場であったという情報を別の筋から聞き、加えてその知人が病気で手術した事。私の父母と同世代の方であり、父母も同時期に病気で入院したので、奇妙な同情心が芽生えた。私の個人的動機ではあったが、その知人の弁護士になったつもりで事実関係を精査した。

 それ以前のイメージでは女性社員の尻を何度も撫でたスケベ親父だったが、いろいろ関係者との情報を整理してみるとどうやら肩を軽く叩いたことが問題に発展したようだ。その知人は誰に対しても挨拶として肩や背中を軽く叩く癖がある事は私も知っていた。問題の女性社員が「やめてくれ」と言ったらしいが、癖や習慣が急に変わるのは誰であれ難しい。事件にはならなかったが、セクハラという言葉が独り歩きしたのが真相であると私は見ている。
 噂は尾鰭がつき、変形著しい情報では「女性社員に執拗に関係を迫った」まであった。しかし人権意識の高い社員で構成されている会社での出来事だったので、そこまでいったら当時でも訴訟になるほどの大騒ぎになるだろうから、それはあり得ない。

 そういった事象を私は多々知っているので、朝日の記事だけで問題の在日コリアンを被害者、その上司である社長が加害者であるとは断定できないし、被害者の言い分を鵜呑みにはできない。
 
 在日コリアンの問題は複雑だ。韓国籍朝鮮籍の問題も絡むし、在日コリアン全員が共通の民族意識を持っている訳ではない。元プロボクシングチャンピオン洪昌守氏(ホン・チャンス)は、逆に本名で活躍する事にこだわり、朝鮮籍であることも公表し、少年時代は朝鮮学校に通って母語である朝鮮語もペラペラだ。しかし所属ジムや興行主関係から本名使用に難色を示され止む無く通名の「徳山昌守」はリングネームであると無理に納得して試合に臨んだエピソードがある。
 
 ところが在日コリアンでも朝鮮学校(チョソン・ハッキョ)へ就学するのは昔から就学対象年齢層の2割程度に留まっている。学校教育法が定める一条校ではないので学費が高く経済的な事情が一番の理由によくあげられるが、私は民族意識の強さだと思う。2割の人間は強い民族意識のある家族で育てられリスク覚悟で通う。洪昌守氏もその一人だ。だが裏を返すと8割は民族学校で朝鮮語を話せるようになるほど民族を強調したいとは考えていない。
 では永住外国人という法的に曖昧な身分でいるより日本に帰化すればよいではないか、と思う者は多いと思う。しかし在日コリアンが日本に帰化するのはまだまだ少数派だ。ただ、朝鮮籍では国際政治問題の都合から海外旅行に行き難いので韓国籍に変える者は大勢いるが。
 つまり日本籍になることへの抵抗が非常に強いのである。かといって在日コリアンである事を公言もしたくない、そんな微妙な立場の人が圧倒的なのだ。

 社長がどういう性格の人なのかは知らないが、こういった場合は名誉棄損の中の公然の適示に該当するかもしれない。例え事実でも本人の了解なしに公に適示する行為である。しかも立場は対等ではなく、被告人は雇い主という権力者で告訴人は従業員で社会的には「弱者」だ。善意からの行為であっても法的には分が悪い。悲劇の御節介だな。洪昌守氏のような人なら社長に言われなくても堂々と本名を名乗るだろうが。
 
 しかし在日コリアンの全体の問題として、仮に「本名強要」の社長に勝訴しても問題の解決ではない。やはり「永住外国人」という立場はどう考えても宙ぶらりんで曖昧で不安定だからだ。
 

 
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[ 2013/07/28 10:38 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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