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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

曾野綾子氏の労基違反推奨論文について雑感。 近頃の現象[九百三十九]

「出産したらお辞めなさい」 
曽野綾子氏に反論続々 
女性が望む“働きやすい社会”は 
遠のくか、近づくか

 
 作家の曽野綾子氏が「週刊現代」8月31日号に寄稿した「何でも会社のせいにする甘ったれた女子社員たちへ」の内容がいま、大きな話題となっている。「マタハラとかセクハラとか、汚い表現ですね」など、やや過激とも取れる口調で、「彼女たちは会社に産休制度を要求なさる」「会社にしてみれば、本当に迷惑千万な制度だと思いますよ」と、産休制度を求める女性を切り捨てているからだ。(ダイヤモンド・オンライン)
 
【雑感】結論をいうと、曾野綾子氏はサラリーマン社会や労働者社会をイマイチ判っていないお嬢様だという事だ。曾野綾子氏に賛意を示す同志的ポジションの金美齢氏も同じだ。少なくとも、毎日工場へ出勤して8時間から10時間働くような世界とは無縁の人生をこれまでおくってこられた方だ。
 
 左派系から一斉に「産休は労基で認められた労働者の権利だ。これをなんと心得る!」と反撃を喰らいそうな論だ。曾野綾子氏も金美齢氏もそれは織り込み済みなので痛痒は感じないだろう。

 ただ、曾野綾子氏や金美齢氏が真の保守であるならば、女性労働者は甘ったれているとか、出産したら辞めろなどという言い方は誠に残念である。これでは左右の論陣はいつもの平行線が延々続きいつの間にか論争に飽きて問題提起そのものが自然消滅だ。
 
 そもそも、専業主婦というのは第二次大戦後急速に増えた「職業」である。もっと具体的に言えば50年代から70年代までの高度経済成長に生まれた徒花だ。
 何故なら、高度経済成長が始まるまでは日本人の大半は農民であり、家族総出で田植えや畑仕事をやっていたからだ。即ち専業主婦なんていなかったと言い切っても良いくらいだ。
 だから、一種の自営業のようなものなので会社勤めと違い若干の融通が利く。出産や子育ての時は田圃に出るのを止めていたし、祖父母たちが子供の面倒を見たり、多産であれば長子が子守をした。そうやって日本人は千年単位で田畑を守り次世代に引き継がせてきた。
 「女性の社会進出」だとか「働く女性」などと3・40年前から盛んに言われるようになってきたが、実は女性は古代の昔から男性と一緒に田圃で働いてきたのだ。
 
 それが高度経済成長期に状況が変わった。作為か自然の摂理か?都市部で労働者確保が急務になり離農が奨励された。多くの人々が農業を辞めて都市部の労働者になった。景気がうなぎ登りだったので労働者は目一杯働いたし働かされた。その労働者の生活補助に「専業主婦」が必要だったのだ。
 しかし高度経済成長の時代は終わり、少子化による労働人口減で専業主婦の時代は終わった。夫婦は共稼ぎしなければ家計を維持できないし、会社側も男性のみに人材を求めていては競争に負ける。しかし核家族化と少子化が進んでいるので大昔なら面倒を見てくれた祖父母は近くにいないし、年長の長子が弟や妹の面倒を見る事も無くなった。
 そこで、アグネス・チャン氏が80年代後半に提唱した企業内託児施設を当時から推進していれば、保育所等で行政や企業は悩まなくて済んだものを!
 
 曾野綾子氏も金美齢氏も、それなりに波乱の人生だったかもしれないが少なくとも工場や農場でカツカツの生活とは無縁の人間だ。即ち基本はお嬢様である。
 ただ、2人とも熱心な憂国の保守論客であるから日本の農業は危機的状況であることは知っているはずだ。農業従事者の平均年齢は還暦だ。徒に女性労働者を偏見にまかせて批難するよりも、良き伴侶を捉まえ帰農する事を奨励するのだ。
 批判だけでは建設的ではない。日本の企業は腰が重いから女性の都市労働者の環境は一向に良くならない、と「共感」を示し、「建設的」に発想を変えて帰農を勧める。曾野綾子氏も金美齢氏も平素の主義主張を鑑みたら、女性の帰農を提唱するべきだった。単なる年寄の「今どきの若いもんは」的論はもう要らん!
 

 
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