ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

たかじんにできて、なぜテレビはできない?て、小倉よ!かまととぶんなよ。 近頃の現象[九百七十二] 

たかじんにできて、なぜテレビはできない 
「とくダネ!」小倉、無言で下を向く


 生前親交があった司会の小倉智昭さんも、「大阪でたかじんさんの番組見たり、北海道行ったら北海道の大スター日高晤郎のラジオ聞いたりするわけですよ。何でローカルでこの発言ができて、東京で同じようなことをメディアで言えないのかって思う。そこがちょっと違うんじゃないのかな、不思議だなってずっと前から思ってた」と、全国ネットの番組に対する煮え切らない思いをのぞかせた。(J-CASTニュース)

【雑感】小倉智昭氏は特に好きでも嫌いでもない、みのもんた氏よりは好感を持っている程度の司会者なのだが、ときおりイラっとするカマトト発言がある。たぶん知っているはずなのにとぼけたコメントしたり、解っているくせに中立のバランスをとるために間の抜けた反対意見を言ったり。
 これもその類のコメントだ。何が「不思議だな」だ、知っちゅうくせに、どぼけんな!

 やしきたかじん氏(以下、親しみと敬意をこめて「たかじん」)が東京に対抗意識を持っている事はよく知られている。仮に東京のテレビ局が自分の冠番組を放送したいとオファーされても断固として拒否する。
 それには単なる東京嫌いではなく、独特の東京のメディア風土にある。これは大手から中小のメディアに至るまで共通しているのだが、今回は大手に限って述べてみよう。

 大きな理由は利害関係だ。私は当ブログで何度が「なぜ自分はB級映画が好きなのか」を説いてきた。それに通ずる理屈である。
 メジャー映画はスポンサーが多くつくので、潤沢な制作資金を回せる代わりにスポンサーの意向に縛られる。B級はスポンサーが少ない代わりに口出しも少ないから思い切った表現ができる。
 映画レビュアーの友人間で「ジャニーズのアイドルが出演する映画はおもろない」との批判をよく聞くが、これもその理由が大だ。

 東京の大手TVはそのまま全国ネットだ。スポンサーも多く、しかも大手企業ばかりだ。大手企業が自社の宣伝を全国へ発信するためにTV局へ出資する。それはすなわち全国の視聴者から企業イメージを損なうような事態、あるいは低視聴率で宣伝が十分にできない事態になるようなリスクがあると口を出す。テレビ局側も口を出される前に事前に自主規制をする。
 また東京は様々な地方から人が集まってできた大都市だ。様々な風土人情が入り混じる。さらに全国ネットで放送となれば、誰にでも楽しめる番組、殆どの人間が受け入れ反感を抱かれにくい番組を反射的に創ってしまう。これは何故ハリウッド映画は全世界でウケるのか、という構図と同じだ。
 メジャー映画と同じ、潤沢な予算があり全国展開できるが制約も大きい。

 もちろん、地方局も東京のメディアほどではないが制約がある。しかし放送の範囲が限定的なので概ね視聴者は共通の文化コードの持ち主だ。怒りのツボや反感のツボは似たようなもの。たかじんもその辺りの加減は心得ている、私は彼のしゃべりを聞いて思った。
 なにしろ、たかじんがしゃべる内容は、大阪人なら共感するようなもの(余談1)ばかり、私も以前勤めていた零細企業の社長や中小企業の係長からさんざん似たような内容の話を聞かされた。大阪のオヤジたちが日頃思っていても普段は口に出さん事や居酒屋でぼやくような事を、TVでパネル蹴とばしたり指示棒でバンバン叩いたりしながら大声で吠えるから溜飲下がるのだ。

 ただ、たかじんの強みは、いざとなったら「こんなん辞めたらぁ!」と現場を引っ繰り返して去る事ができるところにあるかもしれない。気に入らんかったら、バッサリ辞められる。現職にはしがみつかん。お笑い芸人らしからぬ、シンガーソングライターらしからぬ喧嘩上手さがある。

 小倉智昭氏には無理だ。変に理屈こねて反骨ぶらんと素直に認めればいい。別にたかじんのようになれなくても格好悪くない。みんながみんな、たかじんのように生きたら、日本社会は無茶苦茶だ。経済も破綻する。
 中途半端にエエカッコすんなよ。

(余談1)但し、大阪人でも市民運動業界の人はまるで東京の人のように冗談が通じなかった。あくまでも私が接触した人たちに限ってだが。


 
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[ 2014/01/10 01:35 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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