ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

ケータイ電波と健康被害の因果関係? 近頃の現象[九百七十三] 

ケータイ電波…人体への影響は? 
利便性とリスク、正しい理解を


 世界保健機関(WHO)が2014年にも、携帯電話ケータイ)の電波が人体に及ぼす影響に関するさまざまな研究結果を評価し、環境基準を作成するとみられている。国際機関が「ケータイの電波に発がん性があるかもしれない」と発表して2年半がたつが、これまで使用を原因とする健康被害が立証されたことはない。現代人の仕事や生活に欠かせないケータイだけに電波の安全性は気になるところ。ただ、どんな結果が公表されようと、リスクを正しく理解することが求められそうだ。(産経新聞)

【雑感】携帯電話が発する電磁波には発癌性があり脳腫瘍のリスクがある、なんてことは携帯電話が爆発的に普及し始めた90年代前半から環境保護運動家たちが指摘していた。ある左派系の週刊誌に至っては、携帯電話有害論を会社を上げて特集記事をはり別冊まで刊行した。
 
 ところがである。その左派系雑誌はあれほどケータイ有害論を社をあげて展開しながら、わずか数年のちに編集担当の従業員たちはケータイを使っているのである。あれほど読者たちに有害論を唱えたのなら、その執筆者や担当編集者だけでなく役員・従業員が率先してケータイを使わない姿勢を示すべきなのに、これは愕然に近い失望を当時は感じた。
 
 今はあの時の事をむしろ当然の帰結と捉えている。結局、ケータイが私の周辺にも普及するようになって20年、未だに「発癌性があるかも」のレベルでしかない。これは珈琲や排ガスと同レベルだ。
 物事というのは、全て過ぎたるは及ばざるが如し、なのである。ひごろ私は映画について「100%の名作も100%の駄作もない」と言ってきたが、それと同じ理屈の上に立っているのだ。毒でも少量なら良薬になるし良薬も大量なら猛毒になる。何事もバランスが肝要なのだ。


 ケータイの有害論を真に受けて周囲から電磁波を発生するモノを全て排除しようと思ったら、極端な話、日本や先進国では住めない。で、仮に排除した事で想定される不利益とは違った形で深刻な不利益が発生したら本末転倒だ。何のための排除かわからなくなる。
 前述の左派系雑誌の従業員たちも、有害論で警鐘を鳴らしたもののケータイを使わない事で生じる作業ロスに堪えきれなくなったのだろう。今や製造業の現場でもケータイは工場内の連絡で不可欠になっている。機械の前で連絡できるし、仮にトラブルが起こった場合ではケータイの写真機能で映像を瞬時に送る事ができる。内線よりはるかに便利なので、いつしかラインから内線用ケーブルが無くなった。雑誌編集の現場なら製造業よりもはるかにケータイが不可欠なアイテムになっているはず。

 こういうことを言えば、知人の活動家から「昔はケータイなんか無くても生活できた」と反論をされたものだが、その知人自身が運動のアイテムとしてノートパソコンを導入しているので説得力が無い。ラジオの時もそうだった。テレビの時もそうだった。パソコンとインターネットの時もそうだった。あるていど普及し定着していくと、社会は「ある」事を前提で回る。その社会に関わって生きている限り「ある」事からは断じて逃れられないのである。

 何度も言うが、過ぎたるは及ばざるが如し、だ。過ぎた生活にならないための警告と捉える程度のモノ、そう思えばいい。
 ケータイの電磁波程度のリスクであれば、珈琲も該当するし自動車の排ガスもレッドカードだ。食品に含まれている化学物質もあげられる。いや、福島の原発から出た放射能ははるかに深刻、私たちの周りは有害なものだらけだ。
 
 利便性と必要性とを考慮しながら優先順位を決めて、排除するものは排除し、保持するものは保持する。求められるのはバランス感覚だ。
 そのバランス感覚を失って依存するようになった時、それを「中毒」という。


 
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[ 2014/01/11 15:10 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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