ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

声優・緑川光氏、誹謗中傷でブログ休止 「事実」というモノをナメてかかるな! 近頃の現象[九百七十四] 

「スラダン」声優・緑川光
誹謗中傷でブログ休止


 テレビアニメ「SLAM DUNK」の流川楓役などで知られる声優の緑川光が、オフィシャルブログを休止することを発表した。緑川は先日、ブログにアクセサリーの写真を掲載したところ、それがファンとおそろいのものだったことから、不倫疑惑などの誹謗(ひぼう)中傷が書き込まれるようになっていた。(シネマトゥデイ)

【雑感】私がインターネットを利用するようになったのは90年代半ば、当時はブログなんてものは無く、主流はホームページか掲示板だった。ネットを利用するようになったきっかけも、左派系の市民運動に関わっていた関係からだ。

 2002年、小泉純一郎氏が総理として訪朝し事実上政権トップの金正日氏が拉致問題を認めた時、仲間らと共同で運営していた掲示板が凄まじいことになった。
 いつもは運動関係者や運動趣旨に賛同する若干名しか閲覧せず、仲間と数人交代でネタを探して書き込むような閑古鳥掲示板だったのに、蝿か藪蚊のように的外れの誹謗中傷の書き込みが押し寄せた。我々は左派系といってもジャンルが違うのに、書き込む輩は左っぽい色合いのあるサイトにことごとく押し寄せてきた。
 書き込みにいちいち返答するのは物理的に不可能、イベント告示が誹謗書き込みであっという間に埋もれてしまうゆえ、仲間と手分けして削除していった。相手は不特定多数で24時間書き込んでいくのに対し、こちらは僅か数名、しかも1日の半分以上は仕事でネットは閲覧できない。そんな状態が数週間続いて難儀した。人気サイトでは完全に閉鎖状態に陥っていた。

 誹謗中傷していく輩の特徴は、まず事実関係掌握の努力は全くしない。具体的に言えば新聞の見出しだけを見て脊髄反射で批難するような行動だった。
 ひと口に左翼といってもいろいろだ。環境問題に軸足を置く勢力もいれば、環境問題に興味ないと言い切るフェミニスト一派もある。中国共産党や朝鮮労働党にすり寄る旧社会党もあれば、それらから距離を置き批判を投げる日本共産党もある。保守政党である自民党でも安倍晋三氏のように原発推進派もいれば、河野太郎氏のように反原発傾向の人や小泉純一郎氏のように反原発を表明する者もいる。
 便宜上、右と左に分けているものの、実は多種多様なのがこの社会であって、決して二元論では括れないのである。だから正確な状況把握が必要であり脊髄反射ではいかんのだ。

 新聞や雑誌であれば、取材する記者がいて、それをチェックするデスクがいる。それでも誤報があり名誉棄損などの紛争が絶えない。ところがネットでは個人で情報発信できるため、不確かな情報を吟味せずに拡散されていくことが多々ある。いや、情報を精査される事は稀だ。
 こんな事があった。Twitter上で興味深いツイートを見たので具体的にどういう事なのか説明を求めたら、情報源のサイトアドレスを提示され「そこへ問い合わせください」と返信してきた。ところがそのサイトで問い合わせをしても明確な答えは無かった。ほどなく、Twitterで最初に興味深いツイートをされた方の発言を見たら、なんと意気投合する相手にはさもあのツイートが自分の考えであるかのように能書きを垂れているではないか! あの時、「なんや、未確認情報を垂れ流しとんのか!」と嫌味の一言でも返信すれば良かったと後悔した。


 私の経験上、事実関係掌握には訓練がいる。見た通りの事が事実とは限らない。例えばボトル半分の酒があったとする。酒豪は「もう半分しか無い」と思う。下戸は「まだ半分もある」と思う。同じ半分でも捉え方は真逆だ。さらに日常生活では「半分」を省略すること多々ある。すなわち「もう残り少ない」「まだ沢山ある」に置き換わる。酒豪と下戸の関係を知っている人なら状況が判るが、事情を知らない人から見れば全く真逆の情報が並列する事になる。双方も嘘をついていないにも関わらずだ。ましてや、人は嘘をつくし誤解もする。

 人は情報発信の段階で主観による編集を行う。発信する情報としない情報の選別を無意識にやってしまう。そして情報を受信する段でも、ブロックする情報とキャッチする情報の選別を無意識にやる。そんな人間の習性を心得ていない人が圧倒的だ。心得ていても、掌握に努力しない人が殆どだ。せめて最低限、左派の朝日新聞と右派の産経新聞の二紙から情報を摂取して「真実」の大雑把な輪郭だけでも把握するような努力をしている人間は何人いるか? だからネットは怖い。

 残念な事だが、いくら事実関係掌握の難しさを訴えても、そんな説教は誰も聞かん。些細なきっかけでいつ牙をむくかわからん不特定多数の人間の集りである事が世間様であるに変わらんのだ。そんな世間を相手にする事がネットだ。失礼ながら、緑川氏は姿勢が甘かったと言わざるを得ない。
 以前、友人だった「作家」志望の若者がいた。生意気な事をよくいう割に、少しの突っ込みで泣き出すような輩だった。そんな人は「作家」になるべきではない。まっとうな会社に就職して真面目にコツコツ働き、その寸暇に趣味として創作するべきだ。
 クリエイターになるという事は、世間と格闘する事でもある。 


 
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[ 2014/01/12 09:04 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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