成人式の振り袖はレンタルが過半数超え
毬、桜の古典柄人気 成人式の振り袖といえば、大人になった記念に購入するのが定番というのは過去のこと。いまではほぼ半数がレンタルだ。東北の実家へ帰省して出身地の成人式に出席する大学生に振り袖を購入したのかと聞くと「みんなレンタルですよ」という。(NEWS ポストセブン) 【雑感】当たり前だ。振袖なんてレンタルで十分。 20歳になったばかりの頃だった。大学への通学途中の電車で高校時代の女友達と出会い、こないだの成人式の話題になった。
私は「めぞん一刻」の四ツ谷さんみたいに黒っぽい背広とコートと帽子でとあるイベント会場で如何わしいアンケート調査(一応、社会心理学の授業の一環)をやっていたと話したら、彼女は「相変わらず変な事して。親ガッカリさせんなや。私は真面目に
振袖着て成人式に行ったで。着物に銭かかったわ」とケタケタ笑う。彼女が成人式のためにそろえた
振袖一式は、値段忘れたが途方もない額だったように記憶している。
だから私は思わず「おい、
振袖なんて成人式ぐらいしか着んやろ。めっちゃ勿体ないやん」と言ってしまったが、彼女は悟りを開いたように静かに笑いながら「親にとっては長年苦労して子育てしてきた成果の節目やから、着てやるのも親孝行や。私が銭出すわけやないし」などと老成した台詞。だが続けて幼稚な本音が飛び出した。「それに誰が着たか判らへんもん着られへんし」
彼女の本音はともかく、親のためという正論を否定するつもりは無い。だが不経済は不経済、月に何度か着る機会があればよいが、
振袖は若い女性の衣装なのでせいぜい20代前半まで、30近くは苦しい。正月の初詣さえも着なくなりつつあるので、下手をすれば袖を通すのは成人式の1回だけ。それにウン十万もかけるなんて私にはどうしても納得できなかった。やはり齢重ねても着れる留袖の方が良いに決まっている。
あれから30年近くが経過した。私は当時の親の世代の年齢に達した。私の息子はまだ1歳だが、20歳そこそこで結婚した高校時代の友人たちの子供は成人しているか高校生だ。経済的に苦しい家庭は当然レンタル、そこそこ余裕がある家庭でも金銭的価値観が変化したのかレンタルで十分という考えになっている。時代は変わった。
5歳年下の連れ合いも成人式のために
振袖を新調したクチだ。成人式の時と私との結婚式の時に袖を通しただけだ。その振袖は従姉に貸与したそうである。従姉の子供は三姉妹、経済的には余裕のある家庭だが、三姉妹一人一人に揃えてやるのは不経済と思うようになったのだろう。末っ子が来年あたり成人するので、もうすぐ振袖がウチに戻ってくる。まだ遠い将来だが、もし孫が女の子だったら譲渡する予定だ。
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