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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「アドベンチャー・ファミリー」 家族と一緒に癒されよう〔10〕 

アドベンチャー・ファミリー」 
当時の米国人家族の理想像

 

 
【原題】ADVENTURE FAMILY
【公開年】1975年  【制作国】亜米利加  【時間】99分  
【監督】スチュワート・ラフィル
【原作】アーサー・R・ダブス
【音楽】ジェーン・カウアー ダグラス・ラッキー
【脚本】スチュワート・ラフィル
【言語】イングランド語
【出演】ロバート・F・ローガン(スキップ・ロビンソン)  スーザン・D・ショウ(パット)  ホリー・ホルムズ(ジェニー)  ハム・ラーセン(トビー)
   
【成分】楽しい ロマンチック かわいい かっこいい コミカル ホームドラマ アウトドア
     
【特徴】いかにも喘息になりそうなスモッグの濃い大都会からロッキー山脈の大自然の中へ移住し自給自足に近い生活をおくろうとする夫・妻・娘・息子の4人家族。
 日本でもアウトドアブームを起こした印象深い映画だ。
 
【効能】アウトドアへの関心が高まる。Uターン転職を促進させる効果が若干ある。
 
【副作用】自給自足的生活をかなり楽天的に描いているため、余計な勘違いや幻想を与える。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
平凡な家庭のささやかなファンタジー 

 子供の頃に観た。当時、けっこうブームになっていたように思う。ピアノ主体のシンプルな伴奏で歌うテーマ曲はラジオでよく流れていたし、畑正憲氏の「ムツゴロウ」シリーズが書店に並び、後に「ムツゴロウ王国」が特番で放送されるようになった。だから、日本のアウトドア業界や家族キャンプなどに影響を与えたのではないか。(余談1)

 この当時、TVではアメリカ開拓時代の一家を描いた「大草原の小さな家」も放送されていた。設定時代は違えど、70年代のアメリカ庶民が憧れた家族像が強く出ている。ともに「大自然」が広がる新しい新天地に移り住んだ若い夫婦と小学生くらいの子供の家族の物語だ。
 父親は強くて優しくて頼りがいがある若々しい男性、威厳のある「昔の親父」というより家族のリーダー・長兄的存在だ。母親はか弱い良妻賢母型で新しい環境になかなか馴染めず精神が不安定になる。都会育ちの子供は山の生活に慣れ無邪気に駆け回る。一家は様々な困難を乗り越え山での生活を続けていく。
 
 今みても「理想の家族像」かもしれないが、些か母親が弱すぎる。あのシチュエーションではむしろ父親が都会へホームシックになるように思う。
 所によって異なるかもしれないが、少なくとも私が見てきた限りでは消費者団体や自然保護団体の里山保護運動や援農活動の主力は主婦だ。女性が積極的に参加維持し、男性が参加するのは最初のうちだけで、仕事を理由に来なくなる事が多い。(余談2)だから、父親の精神が不安定になり母親が励ます構図のほうがリアルだろう。

 実際は山の生活は映画のような簡単なものではないのだが、ささやかな日常生活のファンタジーである。

(余談1)私がチャリンコ日本一周をしていた頃、北海道東部の標津地方だったか、ムツゴロウ王国は多くの旅の若者たちの憧憬の地だった。
 後に聞いた噂によると「王国」の経営は大変だったらしい。当然かもしれない。王国の成り立ちからして、現代の資本主義社会に疲れ反発した側面があるのだから、憧れる人々の多くは銭勘定が不得手な人々であり、そんな人々が集まりやすい。

(余談2)それに現代社会では様々な主義主張が入り組み、「家父長制度」だけでなく「家族」そのものを否定的に捉える思想もある。ここまでくると私には理解できないし、食品添加物や遺伝子組換えと同じく不自然な主義に思える。

晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作


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