16年大河の主人公は真田幸村
「真田丸」脚本は三谷幸喜氏 NHKは12日、2016年のNHK大河ドラマは戦国時代の英雄的武将・真田幸村を主人公とした「真田丸」を制作すると発表した。脚本は人気劇作家の三谷幸喜氏(52)が手掛ける。(スポニチアネックス)【雑感】久々に「観たい!」と思いたくなる大河ドラマ? しかし
真田丸のエピソードを大河に使うのは勿体ない気もする。それよりは3時間枠くらいの長尺スペクタクル映画で使ってほしい。
三谷幸喜氏ならば1年間中弛みなく上手く脚本を描いてくれると思うが、NHK大河ドラマだと様々な制約があると思う。映画であれば大坂冬の陣に尺の半分以上を使えるだろうが、大河ではそういう訳にいかない。今や観光PRの重要なメディアでもあるので、真田丸だけだと大阪に限定されてしまう。真田幸村が主人公であれば、故郷である長野県も観光宣伝を期待するだろう。
また幅広い年齢層の視聴者を対象にしているので、賛否議論が巻き起こるような踏み込んだ描写は避けるだろう。少なくともR指定描写は不可能だ。近年のドラマにしては潤沢な製作費を使えるが、それでも限度がある。 私は踏み込んだ表現で大迫力の戦争スペクタクルにしてほしい。おそらく史実の
真田丸はヨーロッパ人もビックリの近代的な銃撃戦が繰り広げられたはずだからだ。戦史的にもたぶん近代戦の祖にあたるかもしれない。
東南アジアの先進国であるタイでは
真田丸とほぼ同時代(正確には真田丸より30年ほど前か)を舞台にしたスペクタクル長編映画「キング・ナレスワン ~アユタヤの勝利と栄光~」が制作された。その影像美と迫力には感動した。(余談1)日本でもそんな映画が観たい。
(余談1)ただ、気になる点がある。主人公たちが使用しているのはフリントロックのマスケット銃だ。この手のマスケット銃が実用化されるのは1620年代と聞いている。つまり豊臣氏が滅ぼされた大坂夏の陣の数年後だ。「キング・ナレスワン ~アユタヤの勝利と栄光~」が舞台にしたのは1580年代、日本では豊臣政権の時代である。時代考証的にどうなんだろう?
どうせ時代考証を無視するのであれば、淀君に黄金の西洋式甲冑と深紅の大マントを着せ、兵士たちに士気を鼓舞する大演説をさせ、自ら真田丸に赴き数人の小姓らに鉄砲の弾込めをさせつつ百発百中の腕前で射撃させる。徳川方は総崩れ、幸村をはじめ兵士たちは「さすが信長様の血を引くお方!」と勝どきの声。
韓流時代劇ならこの程度の時代考証無視で女性キャラを活躍させることは多々ある。
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