今年のオオサカオクトーバーフェスト(十月祭)
なぜか5月に開催している。
【雑感】毎秋、天王寺公園で開かれるドイツビールのお祭りオクトーバーフェスト(十月祭または収穫祭)は、なんと今年は5月に開かれた。なんでも天王寺公園側の都合でいつもの秋には開催できなくなったらしい。
やむを得ない事情とはいえ、5月に十月祭というのはどうも違和感がある。どうせなら、名前を変えてもよさそうなものだ。ドイツにも豊穣を祈る五月祭がある。(今や労働者の祭りであるメーデーも本来はこの五月祭が起源)
と、ここまで考えたら、やはり「五月祭」にしてしまったらビールをバカ飲みするのも合わない。五月祭はそんな祭りではないからだ。スタッフ側もたぶん似たような試行錯誤の議論をした結果、「オクトバーフェスト」のまま5月開催を断行したのかもしれない。
それにしても夜勤明けで会場に行くのは辛い。睡眠不足の疲れ切った身体に初夏の陽射しは眼にこたえる。胸が動悸っぽくて不整脈が心配になる。職場の健康診断ではいつも血圧や脈拍は健康そのものなのだが、こういう時に測ると異常値だろう。
しかし、無理して夜勤明けに行くのは理由がある。来週土曜日は休日出勤の可能性があるし、6月1日は息子を連れてコンサートに出かける予定がある。オクトバーフェストは6月1日まで、だから24日しか空いてないのだ。
今年も日本初上陸のビールが多数ある。
アルピスバッハのスペシャルビルス、思ったより淡麗のピルゼンタイプ、味と香りも期待したより大人しかった。この暑い時期に飲むビールとしては良いのかもしれないが、私が今までイメージしていたドイツビールとは違う。初めてドイツビールを楽しむ人には良い銘柄か。
もらったチラシによると、ドイツ南西部のシュヴァルツヴァルトの辺りにあるそうである。古代ローマに関心のある人ならピンとくるだろう。ローマ帝国はライン川とドナウ川の二つの大河を天然の堀がわりに北の国境線としていた。その二つの大河の上流の河の国境線が途切れてしまう山岳地帯がシュヴァルツヴァルト(黒い森)だ。

これは
ケルシュビール。ケルン産出のビールを
ケルシュと呼ぶ。(余談1)日本ではドム(Dom Kölsch)が輸入されている。このフリューは日本初だ。
連れ合いの従姉の娘さんが今年からケルンに留学している。ので、つい飲んでしまった。
ケルシュビールはどちらかといえば、私好みではない。淡麗な味だ。
ビアグラスに注いでくれている20歳過ぎの女の子は美形だが、ついビールを中心に撮ってしまったので顔が写せなかった。ポロシャツよりディアンドルを着てくれたらいいのに。
どのブースも概ね20歳代前半の可愛らしい子が担当していた。印象としては森下愛子風や宮里藍風が多かったような。

これは日本初上陸のアルト・フランケンハイム、英語でいうオールドと同じ意味。上面発酵のビールでイギリスやスコットランドやアイルランドで飲まれているエールと基本的には同じタイプである。
うーん、夜勤で舌の機能が衰えているのか、それとも20歳代の頃によく飲んだシュロッサーアルトのインパクトが強すぎて、どうも印象に残らない。

昨年まで日本の地ビールのブースがあった所に、今年はメリーゴーランドが置かれていた。一回300円?だったか。5月開催になって日本の地ビールは出店を見送ったのだろうか?
6月には梅田スカイビルでベルギービールのイベントがある。だからあまり銭を使うつもりはなく、夜勤明けのコンディションもあって一杯だけで帰るつもりだったが、日本初登場のドイツビールが樽生で飲めるという事でつい飲みすぎてしまった。また銭を節約してビールに集中する意味から肴は買わず、夜勤明けのすきっ腹で飲み続けたので、あっと言う間に顔が赤くなった。
これ以降、何を飲んだのか覚えていない。
しかしながら、あれだけ飲んでも二日酔いにはならないのはさすがドイツビール。五十肩や食欲不振も改善された。体調が悪くなったり病気になったりすればドイツビールを飲むとたちどころに治る。(注・個人の感想であって効能を表すものではありません)
最終日は6月1日。
(余談1)例えば、スコッチウヰスキーを名乗れるのはスコットランド産のみであり、全く同じウヰスキーを日本でつくってもそれはジャパニーズウヰスキーである。山崎や白州はスコッチタイプのジャパニーズウヰスキーである。
同じように、アメリカ・テキサス州で醸造されたウヰスキーをバーボンと呼ぶが、ジャック・ダニエルはバーボンとはいわない。よく勘違いされるがジャック・ダニエルはテネシーウヰスキーである。
世界中に普及されているピルスナービール(ヱビスもモルツもこのタイプ)は本来はチェコのピルゼンで生産されたビールをさし、それ以外はピルゼンタイプと呼ぶべきなのだが、権利を主張する前に世界中に広まってしまったので黙認状態である。
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