ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

都議会セクハラ野次への空しい批判。 「セクハラ」をセクハラと思っていない人間に「セクハラだ」「女性蔑視だ」と合唱しても逆効果だ。近頃の現象[一〇二九] 

複数都議がヤジ 
議場の音声分析「自分が産んでから」も


 東京都議会で晩婚化対策を質問した塩村文夏(あやか)都議(35)が「早く結婚した方がいい」とヤジを浴びた問題で、複数の議員が立て続けにヤジを飛ばしていたことが分かった。当時の議場の音声を分析したところ、「自分が産んでから」と別のヤジも聞かれた。日本音響研究所の音声分析では、女性蔑視発言を注意する声があったことも分かった。(朝日新聞デジタル)

【雑感】こういう問題になると、残念ながら「セクハラ」や「女性蔑視」ばかりがクローズアップされてしまう。問題の野次があったのは、晩婚晩産対策を論じていた時ではなかったのか。晩産晩婚対策が本論ではなかったのか。

 セクハラや女性蔑視も大きな問題だが、人間の価値観や感情論というものは今日明日に変わるものではない。しかし晩婚晩産は極端に言えば今日明日中に対策を取らなければならない課題であるはずだ。そんな大事な話をしているときに、鈴木章浩都議らが呑気な悪ふざけをしたのが大問題なのである。
 自民党の鈴木章浩氏の上司には女性の社会進出を後押しする政策や少子化問題を解決する事も柱にしている安倍晋三総裁や野田聖子総務会長や高市早苗政調会長がいる。つまり彼の発言は党への背信行為でなければならないはずである。

 今回の件で真っ当な発言をしたのは野田聖子氏くらいで、マスコミも世論も本論そっちのけでヒステリックに「セクハラ」の大合唱のように見える。
 批判者はせめて「おい!鈴木! 塩村先生に言った事を野田聖子先生や高市早苗先生にも言ってみろ!」くらいの事を言ってほしかったが、それすらあまり聞かない。ただ「セクハラだ!」「女性蔑視だ!」「議員やめろ!」「安倍の政策はカッコだけだ」ばかりが並ぶ。

 そもそも鈴木氏のような人間は、世間が言う「セクハラ」を「セクハラ」とは思っていないし、本音ではフェミニストたちが主張するような「セクハラ」概念は間違っていると思っている。悪いと思っていないから吐いた言葉だ。こないだ塩村文夏都議に謝ったが、それは塩村氏への心からの謝罪というよりも党のために犠牲になる感覚が強いだろう。


 以前にも似たような事件があった。右翼政治家として有名になってしまった西村眞悟氏がかつて防衛政務次官をやっていた時、「集団的自衛権は強姦されている女を男が助ける原理だ」と表現し、さらに「(集団的自衛権に)反対する人が強姦されても助けたらへん」と言ったことで当時社民党の辻元清美氏が怒った。抗議する辻元氏を無言で無視して立ち去る西村氏の映像を覚えている方も少なくないだろう。

 マスコミも世論も「セクハラ」の大合唱、蜂の巣を突いた騒ぎになって西村氏は防衛政務次官を辞任したが、その後の彼の言動を見れば明らかで、「改心」は全くしておらず、むしろ「セクハラだ」「女性蔑視だ」と批難する世論、取り分け左派市民の論調に対して怨念すら感じる言動をますます募らせるばかりだった。
 つまり「セクハラ」「女性蔑視」批難は西村氏個人の問題に限っていえば逆効果である。

 ではどう言えば良かったのか? 答えは簡単である。当時の辻元清美氏はセクハラ発言を問うのではなく防衛次官としての責任を問うべきだったのだ。解りやすく語弊を恐れず言おう。

 「おい!西村! 私が防衛政務次官やったら、たとえアンタがアメ公にオカマ掘られそうになっても、私はどうにかして助けに行く!」

 たぶん、あの時は無視して立ち去った西村氏も、この言い回しならば「おっ!」と振り向いたかもしれない。国民を守るのが防衛庁(当時)の責務、その次官たる地位の人間が法案や政策の反対者だからといって国民を守らないと公で発言したのは明白な職務放棄宣言である。当たり前の話だがそこを問うべきなのだ。
 自分の土俵から相手の土俵に砂を投げ合う状態では勝負すらならない。しかし相手の土俵に立って闘ってこそ相手の心に初めて響く。ただしこの言い回しは性的少数者差別に抵触する恐れがあるから辻元氏の立場では言えない。

 ところがである。その辻元清美氏もこの後に秘書給与不正で失脚する事になる。まさに日ごろ与党に向かって吐いていた批判が自分に跳ね返った瞬間、ある意味これは自分の土俵の真ん中で捻じ伏せられた状態といえよう。心理的ダメージは計り知れなく、事件前では国会で勇ましく鈴木宗男議員の不正に対して「疑惑の総合商社」と大声を上げていた彼女が、同じ国会の場で一転して泣きながら釈明する羽目となった。
 相手の土俵で捻じ伏せる事がいかに効果があるかを雄弁に表した事件である。

 その後の辻元清美氏は古巣の社民党を離れて民主党に鞍替えし、主義主張もやや右方向に修正した。保守右翼から見れば相変わらずの辻元清美だが、左翼からみれば「腐敗した市民派」「裏切者」である。砂の掛け合いでは期待できない立派な変化だ。



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[ 2014/06/28 08:07 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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