ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

2014年12月衆院選 近頃の現象[一〇六五] 

「まさか代表が」「残念」 
海江田氏落選、支持者に衝撃【14衆院選】


 小選挙区で敗北し、比例復活も果たせず落選となった民主党の海江田万里代表。「まさか」「本当なのか」。野党第1党の党首が落選する異例の事態に、関係者には衝撃と落胆が広がった。(時事通信)

【雑感】たしかに異例だ。いや異常事態だ。海江田万里氏は野党第一党の代表であり、民主党政権時では閣僚を務めたほどの政治家だ。普通、それほどの大物となれば盤石な支持基盤があり余程の逆風が吹いても組織票とコアな票田だけで十分当選できるほどの票数を確保しているものだ。
 だから、駆け出しの当落ラインにいる候補者たちが自分の選挙区に張り付いてドブ板選挙を展開するのとは違い、そういった落選しそうな仲間の候補者を支援するために、自分の選挙区は後援会や選対事務所に留守を任せて全国の選挙区を飛びまわり応援演説をする。
 たぶん、今回の海江田氏は自身の落選というものも感じていたかもしれないが、野党第一党の代表が仲間の候補者を放っておいて自分の選挙区だけしか回らないなんて事は心証が悪すぎるのでできなかったろう。

 選挙結果の勢力図自体は殆ど変化はない。自民も公明も民主も維新も、若干議席数に変化はあるが横ばいと見ていい。
 ただ、内実は自民・公明の大勝だろう。前回の選挙で大阪の各小選挙区では維新勢に次々と敗れていったが、今回はその逆だ。本来なら大阪市長という衆院選からはフリーの立場である橋下徹代表は自身の選挙区は無いので自由に全国の同志の応援に回る事ができるはずだったが、維新の旗色が悪いゆえ大阪を離れる事が出来なかった。
 国会勢力こそ現状維持に辛うじて留めたが、内実は自民に大敗している。もっとも、時の追い風で急激に膨張して破裂した感のある維新にしては意外に地盤ができつつある。

 民主党は前述の通り、最高指導者が落選して姿勢の人間になってしまった。戦国時代に例えれば、自民勢の女若武者山田美樹に大将首を獲られてしまった。
 国会勢力が維持できても、大将を討ち獲られてしまっては自民との対決はおろか他の野党勢力へのイニシアチブも大きく後退する。

 そして今回の特色は保守系野党が勢力を大きく削がれ、代わりに共産党が躍進したことだろう。とはいえやっと法案提出権(国会法56条 20名以上の議員の賛同が無ければ法案は提出できない)を獲得したばかりだ。
 結局、自民党以外の保守政党はイマイチ自民党との違いが判りづらいのが影響している。だいいち元々は自民党なのである。

 私個人は、自民は200議席、共産は100議席、残り170余りを保革のミニ政党が割拠して、時流によって自民になびいたり共産になびいたりするのが丁度いいと考えている。
 戦後の高度経済成長を牽引した政体55年体制は、議会の半数を自民が獲り、残り半分を社会党ら万年野党が割拠し与党の詰問機関として機能する体制だった。自民の一党独裁による長期政権ではあるが、政権を獲る事がまずなかった野党のおかげでソ連や中国などの共産党一党独裁よりも遥かに自由で風通しの良い政治体制だった。

 また自民党内も様々な色合いの「派閥」と呼ばれる保守政党の連合体だったので、人材のプールのような役割も果たしてきたし、時流によっては革新系に近い派閥が政権を獲ったり、保守系最右翼の派閥が政権を獲ったりなど、一見すると自民一党独裁ではあるが実際は内部で頻繁に政権交代していた。
 ところが90年代の分裂から次第に最右翼やリベラルの人材が抜けていって悪い意味で純化したような感がある。


 さて、今回の私はできるだけ自分の票が死票にならないよう工夫した。圧倒的大勢力の自民に入れる気はさらさら無い。(もし自民が弱小勢力にまで零落れていたら逆に支持するが)
 私の選挙区では、自民候補・維新候補・共産候補の3名しかいない。共産党候補は毎度の事ながら小選挙区で大半が落選する。なので小選挙区の共産候補に入れたら票が無駄になる。だから共産党は比例区に入れた。間違っても共産党が天下を獲る事は現状では0%だ。しかし自民への牽制役にはなってもらわないといけない。
 貴重な小選挙区票は、不本意ながら維新候補に入れた。自民候補が仮に小選挙区で落選しても現状の勢いなら比例で復活当選する。国会で少しでも自民党を牽制する勢力が必要である。
 開票結果は、私の選挙区に関しては思惑通りとなった。



 
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[ 2014/12/15 18:21 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)
ご本人には大変失礼ながら海江田は貧乏神の顔をしています。

維新が何とか持ち堪えたのは橋下の人気がまだ残っているという事でしょう。しかし、21議席ぐらいで安泰としているようだと共産党も次回は苦しい。

選挙民の民意は実にうつろい易い・・・
志位さんはその点を本当に理解出来ているかどうか、そこで共産党の未来は決まるでしょう。
[ 2014/12/16 22:14 ] [ 編集 ]
うろぱす氏へ

 意外と思うかもしれませんが、共産党は目端の利く組織です。

 かつて安保闘争が激化した当時、政党の中で唯一革命政党を標榜していた(社会党も標榜していたが当時から本気度を疑われていた)共産党はさっさと学生運動から距離を置きました。それどころか新たに別の全学連を結成して学生運動に横槍を入れる。

 朝日系の文化人やジャーナリストが中国の大躍進や文化大革命を盛んに称揚していた時期に、共産党は中国と距離を置き結局は中共との断絶に踏み切り、同様に北朝鮮の朝鮮労働党とも距離を置きました。代わりにせっせと中国や北朝鮮との人脈づくりに勤しんだのが社会党です。

 危なっかしい者には乗らない、その見る目はあるのが共産党です。

 毎回の国政選挙で自民党に匹敵する数の候補者を繰り出し、政党助成金には頼らず自前の資金で党を運営する。
 選挙運動をされたことがあるなら判ると思いますが、こちらが公示日中にポスターを貼り終えようと必死に動き回っているのに、共産党の候補は殆ど瞬時と思うほど午前中には、いや1時間以内に全掲示板を貼り終えてしまう。
 「赤旗」は一政党の機関紙の域を超え一般紙並の充実ぶり、各都道府県・各市町村役場にある記者クラブには大手新聞や地方紙の支局記者に混じって必ず赤旗の記者がいる。海外特派員までいる。

 それでもって党の存在意義であり誇りの拠り所である「日本共産党」という看板は頑なに手放さず、そのためソ連崩壊とそれによる世界各国の共産主義政権の失政が次々に明るみになったことでとばっちりを受け、世論の偏見に四半世紀以上も晒されてきました。

 「選挙民の民意は実にうつろい易い」ことを肌で感じ、社会党がそれに迎合し翻弄され、土井たか子の花火や辻元清美の花火で派手にしては儚く散る様を、あの党は冷笑しながら観てきたのです。

 うろぱす氏、共産党を見くびらないほうがいいですよ。


> ご本人には大変失礼ながら海江田は貧乏神の顔をしています。
>
> 維新が何とか持ち堪えたのは橋下の人気がまだ残っているという事でしょう。しかし、21議席ぐらいで安泰としているようだと共産党も次回は苦しい。
>
> 選挙民の民意は実にうつろい易い・・・
> 志位さんはその点を本当に理解出来ているかどうか、そこで共産党の未来は決まるでしょう。
[ 2014/12/17 13:19 ] [ 編集 ]
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