白鵬
スマステで批判問題を謝罪
「多くの人々にご迷惑をかけ、お詫びしたい」 横綱白鵬(29)=宮城野=が31日、テレビ朝日系「SmaSTATION!!」に生出演し、審判部批判問題について謝罪した。(デイリースポーツ)【雑感】早々に手打ちか。
以前の協会であれば、親方と横綱の二人が黒紋付袴姿で理事長や審判部長のもとに出向き、時代劇のように正座して最敬礼の謝罪をしなければならないところだろう。
今回の件では、北の湖理事長は電話での謝罪で許した。さすがに伊勢ケ浜審判部長は直接謝罪に訪れた宮城野親方を厳しく叱責したようだが、横綱
白鵬本人を呼び出して注意する事はしないと決めたようだ。理事会や師匠会の議題にも挙げないことにした。協会側も「横綱」という地位に敬意を払った形だ。
シャバでは民族差別問題に絡めれば世間の支持を集めやすいが相撲界では通じない。
白鵬の先輩たちが直面したあからさまな外国人差別言動をこの期に及んで協会幹部たちがすれば闘いやすいだろうが、今は外国人力士で相撲界が成り立っている面が大きいので協会側もそこは慎重だ。
また内心では
ムンフバティーン・ダワージャルガル氏(
白鵬の本名)に対して差別意識はあったとしても、大相撲という日本文化を守る使命感を持つ協会は「横綱」という地位に敬意を払う。協会が横綱に対して罵声を浴びせたり殴る蹴るをすれば、協会自ら「横綱」の価値を下げる事になり、引いては相撲文化を否定してしまう事になるからだ。
民族差別問題に絡めるよりは、立行司の待遇改善を主張したほうが通りやすかったと思う。名誉ある立行司の判定が、力士あがりの審判部で覆されるのは日本文化として不条理であり下剋上だ。
天皇陛下が伊勢神宮を参拝する際は祭主(伊勢神宮の神職最高位、宮司の上席)に敬意を払う、それを考えれば協会は立行司を粗末に扱いすぎている。大相撲は単なる格闘技ではなく伝統文化であり神事でもあり行司はその祭主、白鵬がこの理屈を並べれば、相撲界からも支持者を得られた。
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