ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

2015年統一地方選投票日を迎えて。 NG候補者とは何か? 近頃の現象[一〇八六] 

「選んではいけないNG候補」は 
こうして見分けろ


1つは、ホームページやフェイスブック、ポスターなどで知事や市区町村長、国会議員、地元外の著名人との関係の深さをしきりにアピールする候補者だ。本人は自分の力を誇示しているつもりかもしれないが、この種のタイプはNGだ。国会議員や首長の手下のような人物に地方議員の本来の役割が果たせるはずがないからだ。

2つめは、自分の手柄話ばかりする人や逆に自分の意見を言わない候補者だ。そもそも自己愛の強い人は政治家には不向きと考える。「私が、私が」という自己顕示欲の強い人は、住民よりも自分のことを優先してしまうからだ。また、自分の考えがしっかりしていない人は論議の場に加わってはならないと考える。単なる員数要員で終わってしまうのが明らかであるからだ。

3つめは、自分の地元や支持団体、支持者にばかり目を向けている候補者だ。地域全体のことを顧みず、特定の地域や団体、個人の個別具体的な要求に敏感に対応し、駆けずり回っているような人は避けるべきだ。
運動会や新年会、入学式や葬儀といったセレモ二―やイベントにこまめに出席し、そうした写真をホームページやフェイスブックにアップする人もNGだ。そうした活動は議員活動ではなく、顔と名前を売り込む票固め活動ととらえるべきだ。つまり、自分が議員であり続けるために汗を流しているといえる。

現職議員のホームページやフェイスブックをチェックすることで議員の資質が見えてくる。議員活動の中身をきちんと報告している人はOKだ。質問内容や議案への賛否とその理由説明、さらには政務活動費の使途などを明らかにしている議員は、信頼してよいだろう。

選んではいけない4つめのポイントは、選挙公約である。具体性に乏しく、スローガンやポエムのような公約を掲げている人はNG。逆にあれもこれもとテンコ盛りしている人や政党やどこかのマニフェストのコピー&ぺーストのようなものを載せている人も避けた方が良い。公約や選挙公報を読んでその候補者の思いが伝わってこなかったら、パスすべきだ。

何のために議員になろうとしているかが明確でない人は、選んではいけない。税金の無駄使いにしかならないからだ。

5つめは、自分のビジュアルやイメージを常に意識し、それをアピールするような候補者だ。「人は見た目が大事」というが、見た目だけで議員を選ぶとトンデモないことになる。これまで散々痛い目にあってきたはずだ。(相川俊英


【雑感】ジャーナリストの相川俊英氏があげたNG候補者の特徴、実はこれらの条件全てに該当しない理想的な候補者とはどんな奴かと言えば、泡沫候補なのである。悲しい事だが、泡沫候補というのは世間からは信用されていないタイプであると断定しても言い過ぎでない。

 私も学生の頃であれば相川氏の意見に100%得心したが、何度か旧革新系の候補者の選対や友人の出馬を手伝ううちに考えが変わってしまった。もちろん、理想は相川氏の言うとおりであると今でも思ってはいるが・・。
 一つ一つ逆の視点で述べる。断わっておくが今から述べるのは相川氏への反論ではない。もう一つの事実の断片と考えてもらいたい。

1 偉い人とのつながりをアピールする候補者。
 相川氏は「本人は自分の力を誇示しているつもりかもしれない」「国会議員や首長の手下のような人物に地方議員の本来の役割が果たせるはずがない」と指摘されているが、主権者によっては中央とのパイプを重視する者も多い。議会は行政のチェック機関ではあるが、主権者はチェックだけを望んではいないのだ。むしろ中央からの補助金や権限などの誘導を期待している。
 泡沫候補あがりの議員は行政への難癖やクレームしか能が無いと主権者は思っている。

2 自分の手柄話ばかりする人や逆に自分の意見を言わない候補者。
 たしかに手柄話ばかりはいけない。しかし主権者の正直な気持ちとして、実績のない人間あるいは実績を示さない人間にどれだけ信頼を寄せればいいのだろうか? 世の中には口先だけの人間は大勢いる。口だけではない証拠が「実績」すなわち「手柄」である。
 それから政治家とは公僕なので自己愛の強すぎる人は不向きなのだが、「私が、私が」という自己顕示欲の強い人ぐらいでないと、街頭演説や議会での対決は無理だと思う。NG議員たちの声に掻き消されて埋没するのがオチだ。
 そもそも、自己顕示欲に乏しい人間は最初から議員にはならない。議会には定数というものがある。定数以上の候補者がいれば当然のことながら定数から溢れた候補者は落選する。自分が出馬する事で自分に近いスタンスの現職議員の票田を喰って落としてしまう事も多々あるのだ。奥ゆかしい人は市井から自分のスタンスに近い議員を応援して政策提言するに留める。

 党の考えや方針などを鵜呑みにしたり従うだけの人は単なる員数要員で終わってしまう、これは確かに明らかだ。 だが、実績の無い人間は何を担保に主権者からの信認を勝ち得るのか? 
 市議ぐらいであれば、ご近所や友人知人の協力や炊き出しなどで何とか選対事務所を維持できるが、これもけっこう重労働である。人望が無ければ何もかも独りでやる事になり、選挙戦のスタートであるポスター貼りすら満足にできない。お祭り騒ぎやイベントのスタッフを1週間以上務めると考えたらどれだけしんどい作業か判るだろう。資金や労力は個人の負担だとけっして軽くない。下手をすれば有限会社を起こすくらいの労力と資金がいる。
 党などの組織の力があると負担はかなり軽減できるし、党が候補者の信用を担保してくれる。候補者は公認や推薦を与えてくれた党との義理を違える事は出来ないし、違えたら次は無い。

3 自分の地元や支持団体、支持者にばかり目を向けている候補者。
 地域全体のことを顧みず、特定の地域や団体、個人の個別具体的な要求に敏感に対応し、駆けずり回っているような人は避けるべきだと言われても、それら特定の地域や団体もまた主権者たちであることを忘れてはいけない。彼ら彼女たちは自分たちの利益のために仲間を議会に送り込んでいるのである。そして議員は仲間のため命がけで動く。
 支持者を顧みない議員は確実に選挙で不信任となる。議員になれなければ議会活動そのものができない。 よく「死んでしまったらお終いだ」という言葉があるが、政治の世界では「落選してしまったら(政治生命を失ったら)何もできない」という事である。

 運動会や新年会、入学式や葬儀といったセレモ二―やイベントにこまめに出席する人を批難する輩が多いが、自分の名前を憶えてもらえなければ票が入らないのだ。票が入らなければ議会政治のスタート地点である議員になれない、それをなんと心得るのか? そうした写真をホームページやフェイスブックにアップする人もNGと言われても、言葉だけは立派な口先だけの人間も大勢いるので、主義主張を見たぐらいで人柄は判らない。
 いわゆるドブ板活動は議員活動ではなく、顔と名前を売り込む票固め活動ととらえるべき、自分が議員であり続けるために汗を流している、という批判は耳にタコができるほど聞いているが、私の信頼できる知人はそういった気が滅入るドブ板をこなしたうえで議員活動を生真面目に行っている(議会での質問の多さで判断。与党の重鎮は殆ど質問せず座っているだけが多い)ので、殺人的なスケジュールだ。
 議員になるという事、議員という身分を維持する事、真面目に議会活動をする事をこれらを全て行う事は過労死を覚悟しなければならない激務である。理想通りにやっていたら余程のスーパー著名人でない限り議員になれない。ドブ板をやりながら真面目な議会活動を要求したら、たぶん過労死する人が続出する。

4 スローガンやポエムのような選挙公約。
 これも確かにその通りなのだが。候補者自身の文章力や表現力もあるので一概にこの視点で見てしまうと良い人を落とす事になる。これは候補者の発信力と主権者の読解力に関わってくる。文章を書くのが不得手な人はポエムになってしまうし、私のように書く事に慣れても文章力の無い人はテンコ盛りになる。読解力の無い人は見栄えのする簡潔明瞭な文に好感を持ち字数が多すぎるアピールは敬遠する。
 それに党の公認や推薦を得ている人は党の方針や政策の制約がある。

5 見た目にこだわる候補者。
 「見た目だけで議員を選ぶとトンデモないことになる。これまで散々痛い目にあってきたはずだ」と相川氏は言うが、逆にいえば候補者は主権者の需要に応えて自分のビジュアルを工夫しているともいえるのだ。
 私の知人は普段着のTシャツとジーンズで選挙戦に臨んで顰蹙をかった。聞くところによると「こんな軽薄な奴に高額の給料払うのか」と反感を持たれたらしい。
 ポスターにしてもありのままに写した写真を使ったら、歯を磨いていないと思われて顰蹙をかった。綺麗な歯でも写真になると黄ばんだように映るので、白く色補正しなければならないのだ。

 残念ながら、現行の選挙制度下では相川氏の方法論は全く通じない。現状を無視した理想論だと現場で汗を流した人間は思うし「お気楽な説だ」と不快感を抱く。
 私の言う事も理想論になってしまうが、目の前に並べられた候補者の誰かを選ぶのではなく、自分たちの中から候補者を出し応援する気概を主権者たちがもつ必要がある。即ち浮動票ゼロ運動だ。選ぶ奴がいなければ「俺が立つ!」「あの子を候補者にしよう!」と動かない限り、現行制度下では無理!


 
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[ 2015/04/12 11:23 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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