ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

俺は橋下徹氏の主張も都構想反対派の主張も信用できなくなった。(前編) 近頃の現象[一一〇二] 

菅長官、
都構想反対の府連活動「理解できない」


 菅官房長官は11日の記者会見で、「大阪都構想」について「二重行政を解消するのは当然のことだ」と述べ、都構想実現を目指す橋下徹大阪市長(維新の党最高顧問)を後押しした。
 菅氏は、大阪市が同じ政令指定都市の横浜市よりも人口が少なく、面積も狭いにもかかわらず、職員数などが上回っている点に言及し、「こうした問題をどのように解決していくか。都構想も一つだ」と語った。
 都構想に反対する自民党大阪府連は、共産党など野党と合同で街頭演説を行っている。菅氏は大阪府連の活動について「全く理解できない」と批判した。
 これに対し、自民党の谷垣幹事長は11日の記者会見で、「(府連は)維新ができて苦労が続いた。議員たちは今、必死の戦いをしている。大きなシンパシーを持っている」と述べ、府連の対応に理解を示した。(読売新聞)


【雑感】もともと橋下徹氏の大阪都構想自体には好意的イメージを持っていた。
 中高生の頃だったか、私はサイクリングが好きで、授業の休憩時間などは地図帳を眺めて旅の空想によく浸っていた。日本地図を見ていると、突出した都市が二つある。一つは東京23区であり、もう一つは大阪市26区(余談1)だ。
 市外局番が二桁なのは大阪市と東京23区の2か所しかない。他の政令市は三桁だ。それだけ個人や法人の電話加入者が全国の中でも突出して多い事を意味する。

 全国をサイクリングして思ったのだが、自治体区域内に家屋やビルがギッシリというのも大阪市と東京23区の2か所しかない。他の政令市は市街地だけでなく郊外の山林や田畑なども含めて無理やり百万人都市にしたような感じだ。そして都道府県の中でも面積は狭く大阪は46位、東京都は45位、つまり人口や経済の頭でっかち度は全国でも突出していて二重行政に陥りやすい。
 いっそのこと大阪市も東京と同じように府と合併して大阪都になったら面白いのに、と思った。

 10年ほど前だったか、革新系の知人が堺市が美原町との合併で政令市に「昇格」を阻止しようと反対運動に参加し、私にもあれこれ怪気炎あげて執拗に議論を吹っかけてきた。そのとき冗談半分に反論と意見をした。

 「ただ反対するだけか。現状維持でも問題解決せぇへんやん。発展性が感じられん。それより堺市は大阪市を道連れに大阪府と合併して大阪都になったらええやないか。東京23区のように議会と公選区長がいる特別区になったらお前らの目的も達成する。財界や右寄りの改革派らも飛びつく。キャッチフレーズは14番目の政令市になるより、大阪市を巻き込んで2番目の都になろう、や」

 知人は「ふざけるな!」一蹴して去った。
 その冗談半分に言った都構想をまさか橋下徹氏が大真面目に進め、今やあと一息という現実味を帯びた段階にしたのは非常に興味深い。

 しかし、私は現在の橋下氏の都構想には賛成できない。二重行政の解消とともに住民に密着したきめ細やかな行政が大きな目的に挙げていたはずだ。市町村合併に反対する地方行政の学者たちは、行政側も市民側も財政状況を掌握できるサイズは30万程度が限界と言う。それ以上になると行政側は把握しきれず無駄が多くなり、市民側もオンブス活動がやりにくくなる。
 維新も当初は30万前後を目安に10個程度の区割り(余談2)を考えていたようだが、特別区分割のコストを考慮して5つになってしまった。いずれも中核市の規模、中には政令市なみの規模もある。それでもって議会はいずれも20人前後。中核市の議員定数は普通40人前後、これでは組織と資金力のある与党議員ばかりとなってしまい、社会的少数者や社会的弱者の利害を代弁する議員はいなくなる。
 さらにこれらが前例になると、人口の少ない自治体の議会が存続の危機に陥る。市町村だけでなく、過疎県の県議会も削減の口実になりかねない。首長と議会とのパワーバランスが崩れ首長の暴走しやすくなってしまう。行政の暴走を止める三権分立が脅かされる。

 5つの行政区は取り敢えずの形で、後に再分割もあり得るかもしれないが、これは橋下氏自身も都構想反対派への反論で言っていたように、一度制度化されてしまうと安定定着してしまうのだ。決まってしまえば変えるのは容易ではない。橋下氏の剛腕でもってしても2010年の都構想ぶち上げから今日まで続いている。そもそも大阪都構想を言い出したのは橋下氏が初めてではない。1950年代から既に府議会で話し合われた事である。

(余談1)大阪は最も行政区が多い政令市である。当時は難波周辺が南区とされていて、キタと称される梅田などの北区と並ぶ繁華街ミナミの自負があったので、東区と合併して中央区になるときは反対運動があった。

 市町村合併などの都市再編の弊害の一つに地名問題がある。由緒ある名前が消えて風情のない地名に置き換わっていく。これは名称をめぐる地域対立を防ぐために、東西南北や中央といった当たり障りの無い名称を充てるのだが、伝統的な地名が消えてしまう事に変わりはない。
 神戸でもかつては葺合区と生田区があったが合区によって個性を感じられない中央区になってしまった。

 今回の大阪都構想でも、東西南北と湾岸に置き換わるので、住吉・住之江・阿倍野といった馴染みのある地名が自治体の表看板から消える。

(余談2)当初は堺市をはじめ周辺の自治体も含めて合併再編する案だった。大阪市は8つ程度に分割、全部で20程度の特別区を置く。私の妄想に近い案だった。


 
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[ 2015/05/12 11:44 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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