ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

俺は橋下徹氏の主張も都構想反対派の主張も信用できなくなった。(後編) 近頃の現象[一一〇三]  

大阪都構想」はこれだけ危険  
学者105人が提言
なぜ時間かけて議論しない?
日程ありきは反民主主義


 大阪市を廃止して五つの特別区に分割する、いわゆる「大阪都構想」をめぐる住民投票が今月17日に迫っている。賛成が一票でも上回れば、投票率に関係なく政令指定都市・大阪市が消滅することになる。医者が治療法のリスクを患者に説明するように、「大阪市解体」のリスクを住民に説明したい、そう考える学者たちによる説明会が5日大阪市内で開かれた。その報告の最終回。大阪維新の会による強引な「都構想」の進め方は民主主義に反するという指摘が相次いだ。(新聞うずみ火)

【雑感】前編で橋下氏の危うさを指摘した。後編では反対派のいい加減さを指摘する。まことに呆れる。

 帝塚山学院大学教授の薬師院仁志氏は以下のように言ったらしい。

企業や国家、自治体、紙の上でどんな素晴らしい組織図を作っても構成員が内部対立しているのでは何も機能しない。『橋下政治』は同じ大阪市民の間に内部対立を持ち込んだ。以前の大阪は支持政党や思想信条の違いがどうであれ、もっと人情味にあふれた街だった。真の「One Osaka」は役所や行政の形ではなく、人々の心の中で実現すべきものだ

 「真の「One Osaka」は役所や行政の形ではなく、人々の心の中で実現すべきものだ」なんて止めてくれ。そんな感傷的なもので片付くならとっくに世界平和が樹立し国境の無い人類社会が実現してる。なんとまあ、説得力の無い反論だ。同じ言葉を安倍総理や学生たちが口にしたら、薬師院氏は納得するのか?
 性悪説をベースに三権分立や民主制度が構築されてきたのではないのか。制度構築と組織再編自体は必要なことである。橋下市長が言うように、大阪府知事が盟友の松井一郎氏だからこそ話がスムーズになっているのであって、これまで大阪府と大阪市は仲が悪く対立も多々あり、その弊害が二重行政だった。制度改革の必要性を考えるのは至極当然だ。

 関西学院大学教授の冨田宏治氏の言もおかしい。

問われているのは民主主義。議論、熟議することが大事で、多数決はその結果を確認するための最後の手段。議論をろくにしないで多数決をするというのは非常に乱暴だ

 橋下氏が大阪都構想をぶち上げてから何年経っていると思っているのか? 反対論者の怠慢だ。 既に5年が経過している。また大阪都構想のアイディア自体は既に1950年代の府議会で話し合われている。二重行政の問題も併せて半世紀以上も議論が続いてきた。永遠に議論し続けるつもりか?
 橋下氏の手法に問題はあるが、合法的に民主主義の手順を踏んで行っている以上、その批判はあまり説得力はない。時間稼ぎを図るのもいい加減にしないと信用失う。

 関西大学教授の鶴田廣巳氏の言。

 「いまやるべきは都市内分権。住民が都市の自治に参加できるようなガバナンスの仕組みをつくること。都市の解体によって大阪の再生は決して果たせない
 「これだけ注目されているのだから、本来は学会等で『大阪都構想」が取り上げられるべきだが、荒唐無稽過ぎて取り上げられない。そういうものだと理解してほしい

 堺市が政令市へ「昇格」する際に、反対運動を展開していた知人から耳にタコができるほど政令市の問題点を聞かされ続けた。
 「権限が都道府県なみになるがそれに見合う財源が無いため市債が激増する」とか、
 「大阪府の中に新たな堺県をつくるようなもので二重行政になる」とか、
 「大きくなったがために財政状況を行政も市民も把握できなくなる」とか、
 「人口が増えれば、合併よりもむしろ分割だ」などと。

 平成の大合併の時も学者先生方は知人と同様の批判を展開されていたようだが、鶴田氏はどんなご意見だったのかな? 大阪都構想が荒唐無稽であるとしても、都市内分権も自治体としての法人格を持たない限り空証文だ。

 立命館大学教授の平岡和久氏は

多くの場合、『二重行政』は問題になっていない。そもそも政令市を解体する理由にはならない」 

 嘘つけ! 道府県の中に県が存在する問題は私でさえも学生の頃から聞いている。百歩譲っても、他の政令市は道府県の「首府」としての役割があるが、大阪のように狭い府では「首府」というよりマトリョーシカ。大阪府の中に同程度の財政規模を誇る大阪府が存在するようなものだ。

 加えていえば、平成の大合併の時は革新系勢力はこぞって反対運動を展開した。社民党や共産党を始めとする勢力だ。その社民党出身で世田谷区の首長をやっている保坂展人氏が「世田谷区は政令市になりたい」だと?
 もちろん、保坂氏は世田谷区長候補の時点で社民党を離党しているし、以前から個人的に政令市大好きだったのかもしれない。
 しかし、政令市に問題が無いなどと、よく言うよ。

 その他、京大名誉教授の河田恵昭氏は防災対策の進捗に影響する点を指摘。関西学院教授の北山俊哉氏は各特別区で資金繰りが困難になる点を指摘。大阪大学大学院元助手喜多善史氏は環境対策の人材が各特別区に分散されて力が発揮できなくなる点を指摘。
 これらは分割の副作用として当然警戒しなければならない事例だろう。

 だが、私が指摘した議会潰しについては誰も言っていない。これはゆくゆく大問題になると思うのだが。

(余談1)平成25年の一般会計と特別会計を合わせた予算規模を並べると、
大阪府は4,291,410
大阪市は3,772,493
単位100万円

 数字だけを見れば大阪府と大阪市の経済力はほぼ同格である。


 
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[ 2015/05/12 18:24 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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