ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

大阪都構想否決は期待通りだが爽快感は無い。 近頃の現象[一一〇八] 

大阪都構想は消えても
政令都市の「二重行政」は消えない


 大阪都構想」の賛否を問う住民投票は、「賛成」69万4844票「反対」70万5585票という僅差で反対が上回り、大阪市は存続することが決まりました。橋下徹大阪市長が5年にわたって実現を目指した都構想は廃案となったのです。この住民投票の結果をどう見るか、地方自治に詳しいジャーナリストの相川俊英氏に寄稿してもらいました。(THE PAGE)

【雑感】最終的に私は大阪都構想に反対した。

 といっても堺市民なので直接の関係は無い。ただ、都構想が実現したら次に堺市が標的になる。さしあたって維新の目標は政令市の解体にあるからだ。だから今回の都構想問題は対岸の火事ではない。

 読者諸君は私が反対したからとって大勢に影響は無いと思うだろう。かつては1日150から200ほどのアクセスがあった当ブログだったが、現在は20前後に落ち着いている。影響力は全くないと言い切ってもよいのだが、読者の中には複数名大阪市民がいる。彼ら彼女たちが私の見解を参考にしている可能性はゼロではない。
 そして今回の住民投票は賛否真っ二つで勢力は拮抗していた。影響を受けた人間が僅かであっても小さくはないのだ。

 今回、否決された訳だが爽快感は無い。ネット上を見渡してみると、反橋下派の「ざまぁみろ」調の発言が数多く見受けられるが、大阪府全体が抱える問題が解決した訳ではない。
 それから既に足を洗って久しいが、昔でいう革新系勢力の小汚さを見てしまったようで気分が悪い。

 以前、私の知人が堺市・美原町合併に反対する運動に参加していた。堺市が政令市になるために美原町を「併呑」する訳だが、知人からは嫌というほど政令市の弊害を聞かされた。反対運動の母体は革新系だった。
 ところが今回の都構想反対に回った革新系の方々の意見を聞いたら、「なんじゃこれは!」「はぁ!?」だ。まるで政令市という制度に問題はないかのような論調。あの時の政令市批判は何やったんやと、運動に喜々として参加していた知人が可哀想に思えた。

 政令市の弊害は相川俊英氏が述べたとおりである。また私自身も過去記事で言及してきた。まさに我が意を得たりだ。一介の小市民がボヤク論より、ジャーナリストの肩書がある人が述べたら説得力があるだろう。
 それだけに、反橋下論調のコメンテーターたちが「他の政令市では問題になってない」という嘘っぱちには怒りを感じる。
 二重行政の問題は各政令市でも発生している。とりわけ、大阪の場合は大阪府と大阪市の経済規模が殆ど同じ、まさに大阪府の中に第二大阪府と堺県があるような状態で二重行政が顕著な土地柄だ。コメンテーターたちは都構想への悪意から嘘をついているか、そうでなければ地方自治を勉強してない怠け者か、でなければ知ったかぶりした脳味噌腐れ人間である。

 私が都構想反対の結論になったのは、議会潰しをやろうとしたからだ。当初の細かな分割ではなく中核市規模の分割、それでもって議会は町議会レベルの規模、区議選は熾烈になり社会的弱者や社会的少数者の利益を代弁する議員は淘汰されてしまう。そうなれば丁寧できめ細やかな行政など期待できない。
 橋下氏の手腕は主にコストカッターで発揮してきたイメージがある。高齢者や社会的弱者が反対に回ってしまうのは至極当然であるし、今回の否決は橋下氏が高齢者や社会的弱者に気を配らなかった報いでもある。

 私は大きくなり過ぎた大阪市を再分割した方がいいと思っている。しかし「分割」にはマイナスイメージがあって誰も耳を貸さない。そこで東京都の前例を持ち出して大阪市は大阪府に「合併」し特別区になり東京に次ぐ「首府」を前面に立てるアイディアを中高生の頃に思い付き、10年ほど前には堺市「政令市昇格」阻止運動をやっていた知人にぶちまけ軽薄人間の烙印を押された。それとほぼ同じアイディアを政界の寵児橋下徹氏がまさか大真面目にやるとは。
 単なる低所得労働者の口からは出た構想はただの妄想で、堺市政令市「昇格」阻止運動をしていた知人からは「ふざけるな!」と偉そうに言われたが、橋下徹氏はそれを手を伸ばせば届いたかもしれない位置まで辿り着けた。

 一部の学者は「荒唐無稽」と言われていた。そんな都構想を実現するべく、大阪府と大阪市の議会のイニシアチブを握り、知事を辞めて盟友の松井一郎氏を後任知事に自らは大阪市長になり、国会を動かして国法を変え、頑なな橋下包囲網の中から公明党を切り崩して住民投票まで実現させる。この7年間の彼の行動は誰もができる業ではない。
 批判するのは簡単だが、ここまでの行動力を発揮した政治家はいるだろうか? もはや橋下氏をタレントあがりの人寄せパンダと見る人間は左右双方にもいない。それどころかヒトラーを例にとって批判するほど「高く」評価されている。

 元気の良い姉ちゃんだった辻元清美氏は初当選時「社民党を乗っ取って緑の党みたいにする」と怪気炎をあげていたが、ほどなく失脚して今は斜陽の民主党一役員に収まっている状態。
 タレントあがりの横山ノック氏や青島幸男氏がそれぞれ大阪と東京の知事を務めたが、賛否はともかく橋下氏ほどの闘いをしただろうか? 横山ノック氏は失礼ながら知事を務めるだけで精一杯で特に目立った改革はしなかったし、セクハラ・スキャンダルで失脚。青島幸男氏は公約通り都市博を止めたまでは良かったが、その後はやはり知事の仕事をするだけで精一杯で、そのため支持母体であった革新勢力から蛇蝎のごとくバッシングを受けて嫌気がさし、二期目出馬を取りやめ結果的に革新系が最も望まなかった石原都政への道を開いた。

 残念ながら、橋下徹氏ほど行動力・発信力・実現力を魅せつけた政治家(余談1)はいない。今後、右派政党各派から橋下徹という人材の争奪戦が始まる。
 また反橋下派の政治家たちは、橋下以上に気合を入れて死ぬ気で取り組まなければ間に合わない。上から目線で他人事のように評論や批判をしている暇(いとま)は無いと思う。

(余談1)橋下氏の風俗活用案は維新の勢いを削いだ形になり、革新系やフェミニストたちは抗議と批難と軽蔑の嵐だったが、私は単純な失言ではないと思っている。安倍総理への援護射撃ではないか、そう思えてならない。世情に明るい彼がそんな迂闊な事を何の含み無しで言うとは考えられない。


 
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[ 2015/05/18 21:32 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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