ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「テルマエ・ロマエ II」 カップルで愉快になろう〔13〕 

テルマエ・ロマエ II」 
予想外のヒット作の続編




【羅題】THERMAE ROMAE II  
【公開年】2014年  【制作国】日本国  【時間】112分  
【監督】武内英樹
【制作】
【原作】ヤマザキマリ
【音楽】住友紀人
【脚本】橋本裕志
【言語】日本語 一部ラテン語
【出演】阿部寛(ルシウス)  上戸彩(山越真実)  市村正親(ハドリアヌス)  北村一輝(ケイオニウス)  宍戸開(アントニヌス)  勝矢(マルクス)  曙太郎(アケボニウス)  琴欧洲勝紀(コトオウシュヌス)  笹野高史(山越修造)  キムラ緑子(山越由美)  竹内力(館野)   

【成分】かわいい コミカル ファンタジー 不思議 切ない 楽しい 笑える 風呂 2世紀前半 ローマ

【特徴】予想外の大ヒット・ロングランを収めた前作の勢いで続編である本作が制作された。キャストと物語展開はほぼ前作を踏襲、前作で使われなかった原作エピソードを元に実写化。

 ブルガリア出身の琴欧州やハワイ出身の曙が剣闘士役で出演、よく似合っている。

【効能】風呂が好きになる。ローマ時代に興味を持つ。上戸彩の背中に萌え。阿部寛の筋肉に萌え。

【副作用】暑苦しくなる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
前作を踏襲しながら悪乗りか。

 私は原作ファンである。昨年の実写映画化には阿部寛氏をはじめ多くの日本人俳優が現代のイタリア人の祖であるローマ人を演じる事に不快感と憤りに近い違和感を抱いたものだ。
 しかしそれは杞憂だったと前作レビューで書いた。予想外の完成度と違和感の無さの快作に風呂映画の金字塔と讃えたものだ。前作は予想外?の大好評のロングラン、たちまち続編制作が発表された。(余談1)
 
 続編はさすがに嬉しい予想外は無いだろうと思った。おいそれと連続ホームランは無い。内容は概ね予想はできた。原作のルシウス編は一応完結しているので、実写1作目で取り入れられなかった原作エピソードを盛り込む。
 おそらく山賊のエピソードと温泉街とケイオニウスへ贈る簡易風呂と整体治療あたりがベースだろうと思ったらその通りだった。しかしケイオニウスと瓜二つの兄が登場して元老院の反ハドリアヌス派の陰謀に担がれ悪事をはたらくとは思わなかった。これは予想外の「悪乗り」「改悪」だ。(余談2)

 前作と同じ方式を踏襲しほぼ同じ顔ぶれの俳優を起用し似たような展開とオチで終わるのだが、前作との差別化をはかりたかったのか作品全体に力みを感じた。ギャグは前作ほど新鮮味は無く強引さがあった。また物語の展開もテンポが不自然でバランスが悪いようにも見えた。場面設定もリアルさを失っている。前作ほどの完成度には至らなかったようだ。リメイクや二番煎じは難しい。

 しかし、心を動かされた場面もあった。まずラテン語セリフの場面が前作より多い。前作ではただの不遜な御曹司役でしかなかった北村一輝氏に魅せ場が多く、ローマ軍の軍団長クラスの軍装がよく似合っていた。
 そして中年スケベ親父の性(さが)なのか、前作の入浴する上戸彩氏の白い腋のアップに続いて本作ではシミ一つない白い背中に萌えである。

 いずれにせよ、風呂を舞台にした映画は数が少ないので本作も佳作の域に入る(かなりの贔屓目だが)かな。鑑賞後は、ほのかに湧き起こるスケベ心を抑えつつ、古代ローマの快的な公衆浴場に想いをはせながら家の狭い風呂を楽しむのも一興だろう。
 風呂は身体を洗うためだけの施設ではない。心も癒す空間だ。

(余談1)原作ではエルサレムを攻囲するローマ軍兵士のためにテルマエを造るエピソードだったが、実写映画化では北部国境地帯で蛮族(ゲルマン人か?)と対峙する兵士のためにテルマエを造る場面に差し替えられていた。イスラエルやユダヤ人が絡む紛争を回避するためか?

(余談2)後に哲人皇帝と呼ばれ二世紀の五賢帝アンカーの少年マルクス・アウレリウスが原作に登場しルシウスを支援するのだが、完全に割愛されていた。
 原作でもルシウスは古代ローマおたくの日本人女性小達さつきと恋に落ち、さつきもルシウスを追いかけて古代ローマにタイムスリップする。原作ではルシウスと所帯を持って子供を授かる。

晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良

晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作



 
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