ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

広瀬すず 「海街diary」(2015年) 

たぶん、数年後に低迷期がある。 
再ブレイク時の輝きが楽しみ。


広瀬すず
日本タレント名鑑参照

【雑感】いま大ブレイク中の広瀬すず氏だが、私は10年後の彼女に興味がある。

 10代で大ブレイクを果たしてしまうと、必ず20歳代前半に低迷期を迎える。私の世代で美少女女優といえば、思い浮かべるのは後藤久美子、宮沢りえ、広末涼子、沢口靖子、杉田かおる、薬師丸ひろ子、原田知世。
 子役が直面する障壁とほぼ同じで、ファンが10代の少年少女のイメージを期待して自身の成長による実像との乖離が著しい。地味に固定ファンを増やして芸能界のポジションを確立できれば傷口は小さくて済むし、えなりかずき氏のように成長とともに変化してくれる10年単位の長編ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に採用されたおかげで、視聴者からは気が付いたら大人になっていたケースもある。
 しかし最初に爆発的ブレイクをやってしまうと、子役や美少女キャラのイメージを支持する大勢のファンを抱え込んでからの出発になるので、子役や美少年・清純派美少女からの脱皮時にファンの要望が足かせになって伸び悩む。かといって無理に少年少女のままを維持しようとすれば、気楽なファンは「成長が無い」と酷評するし、例えは悪いが女子校生モノのAVに出演する男優と女優みたいになってしまう。

 また芸能プロダクションは配下の芸能人を売り出すのに少なからず初期投資を行っている。大ブレイクすればその初期投資分の回収も考えなければならないし、低く抑えていた芸能人本人への還元も考えなければならないので売り込みを積極的に行う。
 そのためTVのどのチャンネルを回しても出演している、話題の映画にも出まくっている、本屋に行けば写真集もある。さらに30年前は歌唱力の有無に関わらずレコードを発表させられたので、後藤久美子氏は歌が下手である事を自覚しているにも関わらずレコードを発表させられた。原田知世氏はあくまで私の周辺の都市伝説だが、レコーディングで声をコンピューター修正しているとの噂があった。
 ともかく今の広瀬すず氏の時期は、本来の実力以上の大きな虚構の自分が作られやすい。

 ブレイク熱はやがて冷却する。新陳代謝が激しい芸能界は絶えず新しい世代からヒロインやヒーローが輩出されていく。10代で爆ブレイクを果たした俳優にとって20代という年齢はちょうどブレイク熱が治まる頃と少年少女の鮮度が無くなり大人へ脱皮する時期に重なる。芸能プロも新たな新人の発掘と育成売出に力を注ぐので、自分へのフォローの仕方も変わってくる。
 その時期に演技派の特色、コメディの特色などを獲得し、目玉キャラに巡り合えるかどうかが勝負になる。

 後藤久美子氏は20歳代に俳優としての能力に限界を感じたのかどうかは判らない(余談1)が芸能活動を大幅に縮小してF1レーサーの妻となった。、宮沢りえ氏も広末涼子氏も10代前半でブレイクして20代で急降下し、いずれも30代から演技派女優の評価を獲得した。
 杉田かおる氏や沢口靖子氏は30代後半からコメディの要素や猛女の要素を前面に出して成功した。特に杉田かおる氏は30代前半になると殺され役Aを演じるまでの下降からバラエティで再浮上、沢口靖子氏は科捜研の榊マリコという代表キャラを獲得。

 ある意味、二十歳代の低迷期は脱皮に必要なのかもしれない。この低迷期に芸能界をドロップアウトする者も少なくないが、浮上すればかつての「清純派美少女」「美少年」だった頃を知らない新たなファンが付く。脱皮のためのリセット機能が期待できる。
 私の世代では杉田かおる氏は今でも美少女のイメージが強い、金八時代の悩める思春期少女のイメージが強い。しかし今の人は少し太り気味の中年猛女のイメージしか思い浮かばないはずだ。こないだの2時間ドラマ「捜査指揮官 水城さや」でも叩き上げの口の悪い巡査部長の役をやっていた。

 だから、私は30歳を迎える広瀬すずが楽しみだ。「海街diary」て魅せた大きな存在感は、彼女に特別な演技力があるというよりは、新人の勢いと、是枝裕和監督の采配と、先輩共演者たちが「姉」として引き立ててくれた事も大きいような気がする。

(余談1)私にはハッキリ言って発声が良くなくいつも棒読み調に聞こえた。もともと子役モデルなので決めポーズは優れているが、動画になると魅力が無くなる。結果論だが、今のところゴクミの判断は正しい。


 
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[ 2015/06/22 18:34 ] 映画・・女優評 | TB(0) | CM(0)
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