ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ポンペイ最後の日」 家族と一緒に感動しよう〔26〕 

ポンペイ最後の日」 
クリスティーネ・カウフマン嬢が美しい。



現在、日本版DVDは流通していないようだ。

【原題】THE LAST DAYS OF POMPEII  
【公開年】1960年  【制作国】亜米利加 伊太利 西班牙 西独逸 摩納哥  
【時間】112分  
【監督】マリオ・ボンナルド
【制作】
【原作】エドワード・ブルワー=リットン
【音楽】アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ
【脚本】エンニオ・デ・コンチーニ セルジオ・レオーネ ドゥッチョ・テッサリ セルジオ・コルブッチ
【言語】イングランド語
【出演】スティーヴ・リーヴス(グラウカス)  クリスティーネ・カウフマン(アイオネ)  バーバラ・キャロル(ニディア)  A・M・バウマン(ジュリア)  ミンモ・パルマラ(ガリヌス)     

【成分】ゴージャス スペクタクル パニック ファンタジー ロマンチック 切ない 勇敢 ローマ時代 79年 ポンペイ

【特徴】イギリス貴族エドワード・ブルワー=リットン男爵が描いた冒険活劇が原作。不朽の名作らしく何度も映画化されている。
 因みに原作者の孫は、満州事変後に国際連盟が満州に派遣したリットン調査団の団長である。

 晴雨堂は物語よりヒロインの美しさに萌え。それ以外はあまり記憶に残っていない。

【効能】夏休みの家族団欒に合う作品。古代ローマ史に興味を持つ。

【副作用】時代考証無視が不愉快。豪華な舞台の割に物語が拍子抜け。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
非常に有名な物語なのだが、
何故この内容で名作になるのか解らない。


 古代ローマの都市ポンペイがヴェスヴィアス火山の噴火で滅亡し、降り積もった火山灰などで町が全て封印されたおかげで驚くほど優れた保存状態の古代遺跡として現代の私たちに魅せてくれる。
 19世紀の劇作家でイギリスの貴族エドワード・ブルワー=リットン男爵(余談1)もその1人で、青年時代に遺跡を訪れ触発されて「ポンペイ最後の日」を書き上げた。
 内容はいたってシンプルな冒険活劇、火山の噴火で町を牛耳る悪が滅び、主人公とヒロインは船で避難して生き残る。失礼ながら私には稚拙で平凡な活劇にしか見えなかった。

 ただ、ポンペイ滅亡を舞台にした事が読者の気を引くのか、この作品はリットン卿の代表作として記憶され、20世紀に入ってから何度も映画化された。
 本作は何度目の映画化だろうか? 50年代・60年代に青春をおくった映画ファンだけでなく、60年代生まれの私の世代でもポンペイといえば本作である。

 1960年公開なので時期的にはハリウッド黄金期であり、「ベン・ハー」や「スパルタカス」など絢爛豪華なローマ史劇が多数制作されている頃なので、舞台セット・エキストラ・衣装は大掛かりで凝っている。むしろ凝りすぎて臨場感を抱けないかもしれない。逆に2014年版(余談2)の方は予算が少ないかもしれないが最新の考古学研究の下に描写された画像に体臭臭うほどの迫力を感じるだろう。

 本作の目玉はなんといってもヒロインを務めたクリスティーネ・カウフマン嬢(余談3)である。当時のクリスティーネを現代日本のアイドルに例えたら、橋本環奈嬢を外人顔にしたような雰囲気か。本作出演時、まだ14歳である。

ポンペイのクリステイーネ 1

 しかし声の質や発声は大人。本作を初めて観たのは中学生の頃だったが、画面に映る栗色の長髪のやや笑顔に幼さが浮かぶ可憐な透明感の美少女が「同い歳」には見えなかった。20歳過ぎの童顔美女と思い込んでいた。
 後に彼女の歳を知って驚いた。作中で初登場するのは主人公がポンペイを訪れる際に、少女が操るには似つかわしくない二頭立て戦車(ベン・ハーが戦車競走で乗る二頭立て馬車)に乗って横切る場面の表情をみれば、なるほど一瞬ローティーンの影が見えなくもない。

二頭戦車のクリスティーネ


 だが主役のスティーヴ・リーヴス氏は筋肉ムキムキの30男、控えめとはいえ彼とキス程度のラブシーンをやるのである。現代日本に例えたら、橋本環奈嬢と中年男臭い伊藤英明氏が絡むようなもの、といったら言い過ぎだろうか?
 だから、14歳だったとは予想外だった。

 なんだかクリスティーネの話ばかりになってしまったが、前述の通り原作の段階でイマイチ魅力を感じていないのだから、中学生の頃からクリスティーネの事しか興味が無い。

ポンペイのクリステイーネ 2

(余談1)彼の孫が日本にとって有名人である。国際連盟が満州に派遣した「リットン調査団」の団長を務める事になるヴィクター・ブルワー=リットン伯爵だ。

(余談2)2014年の「ポンペイ」はリットン卿原作ではない。近年、剣闘士施設跡で発見された貴婦人の遺体からイメージを膨らませて創られた物語である。金のブレスレットをした女性で、剣闘士施設とは不釣り合いゆえ様々な説がある。

(余談3)ドイツの古典的名作「制服の処女」のカラー版リメイクに主演。後に「隊長ブーリバ」のヒロイン役に出演した際にトニー・カーティス氏と出会い弱冠18歳で結婚してしまう。

晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良

晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作



 
 blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログへ
ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
151位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
65位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
最近のコメント
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク