ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

発掘現場で一介の学芸員が臨時の女性職員にセクハラか。絵に描いたような上下の構図だ。 近頃の現象[一一四六] 

発掘現場でセクハラ、
体を触り「ババァ」と呼び 
学芸員を停職3カ月


 北九州市の外郭団体、市芸術文化振興財団は16日、臨時職員女性計6人にセクハラ(性的嫌がらせ)行為をしたとして、発掘調査を行う埋蔵文化財調査室の男性学芸員(43)を同日付で停職3カ月の懲戒処分に、同室長を厳重注意とした。
 財団によると、学芸員は市内の遺跡で発掘調査の現場監督を務めていた6月23日、作業中の30代女性の体を触ったり、つかんだりしたという。26日には別の30代女性にも触り、2女性が被害を訴えて発覚した。学芸員は別の30代と50代の女性4人にも体を触ったり「ババァ」と呼んだりした。
 学芸員は2~3年にわたり、複数の現場でセクハラを重ね、中には体を計6回触ったり、交際した男性数や失恋話を尋ねたりしたこともあったという。学芸員は「コミュニケーションのつもりだった。反省している」と話しているという。(西日本新聞)


【雑感】実は私も発掘現場の仕事をやった事がある。情けない事に僅か1日でダウンしてしまった。腰を傷めてしまったのだ。(余談1)

 世間一般でいう発掘現場とは、大きく四角形に掘り下げた穴に入って刷毛やブラシで土を掻き分けて土器などを掘り出す、というイメージを持っていると思うが、仕事の大半は正味土方の仕事である。ひたすらスコップで地面を掘るだけ。
 もちろんパワーシャベルを使うこともあるが、貴重な遺跡を壊してはいけないので、慎重に手掘りをしていく。私がやった時は冬だったのでまだマシだったが、それでも直射日光が照り付ける下でツルハシやスコップで穴掘り作業、首筋が陽に焼けてしまう。なのでスポーツタオルを頭巾のように頭を包み、余った布地を首の後ろに垂らし、その上にヘルメットをかぶる。夏だと地獄だろう。

 私のような下っ端作業者はひたすら穴掘りである。重要な地層に差し掛かってくると、学芸員か市の職員らしき20代の若者がワイシャツネクタイの上に小奇麗なグレーの作業用ブルゾンを着て現場に赴き、丁重な言葉遣いではあったが私の上司で40代の汗だく作業員にあれこれ指示を与えていた。上司もにこやかに応じて指示に従う。
 幸いにも横柄な態度で怒鳴られたり罵倒された事は無かったが、身分格差を見たような感を持った。

 だから今回の記事を見ていると情景が目に浮かぶ。現場監督の学芸員と臨時職の女性作業者の関係、明らかに学芸員の方が圧倒的に立場が強い。

 市町村や大手企業であれば、セクハラやパワハラについての講習会を開いているはず、と思ったが、友人が勤めている会社は化成品メーカー大手でありながら旧態依然とした体制で、パワハラ・セクハラは常態化、いや昨今の企業コンプライアンスの波の中で天然記念物的な昭和の会社である。
 そんな会社があるくらいだから、政令市でも無頓着な自治体があるのかもしれない。

 私は古代史に興味があって発掘の仕事をした。会社の面接官は最初に「基本、土木の力仕事ばかりだ」と言われ覚悟はしていたつもりだったが、古代の浪漫に浸る暇はなく心の隅にあった甘い感傷は吹き飛んだ。
 被害者の女性作業者たちも、作業内容で驚いたろうし、さらに現場監督に幻滅を感じた事だろう。作業内容で甘さを粉砕されるのは悪い事ではないが、「学芸員」が知的な古代史の講釈ではなく野卑な痴話話というのはショックかもしれない。こういう場合はセクハラへの許容範囲が狭くなる。

 学芸員の「コミュニケーションのつもりだった」というのはよくある言い訳だ。特に親しくない間柄で仕事中に仕事とは関係の無い話は危険である。特に女性相手は気を付けないといけない。(余談2)

(余談1)初日を終えた時は、けっこう爽やかに帰宅した。ところが翌朝、起床しようとしても身体が動かず焦った。腰が立たなかったのである。懸命に身体を動かし歩こうとしたが足が動かない。
 半日悪戦苦闘しながら、ようやく昼過ぎに激痛を堪えながら駅前の外科医院に駆け込んだ。椎間板ヘルニアか他の内臓の病気ではないかと冷や汗をかいたが、医師の診断は長年の持病の変形性腰痛の悪化だった。
 結局、遺跡発掘会社は1日で辞めてしまった。社長は明らかに怒っていた。法律ではたった1日でも給料を支払う義務が会社にはあるのだが、現実問題給料分は働いていないので、迷惑料として賃金を放棄する事で手打ちだと私は勝手に解釈して賃金未払を不問にした。社長は損害賠償を請求したい気分ではあろうが。

(余談2)同性同士でも、例えば部下の家庭の問題にまであれこれ説教をすればパワハラになる場合がある。


 
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[ 2015/07/21 23:57 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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