沖ノ島、女人禁制・裸でみそぎ
今も本気で守られている「しきたり」
世界文化遺産の国内候補に 7月28日、福岡県宗像市の沖ノ島が世界文化遺産登録の国内候補に選ばれました。「神の島」と呼ばれる島には、今も、独特なしきたりが残っています。島全体がご神体とされる沖ノ島。千数百年前からの祭祀(さいし)遺跡があり「海の正倉院」とも呼ばれています。(withnews)【雑感】妥当な判断だと思う。
沖ノ島は存在そのものが文化であり、神秘性も兼ね備えている。
堺市も仁徳天皇陵をはじめとする古墳群を申請したようだが、却下されるのは当たり前だ。これまでさんざん貴重な文化財を壊しておきながら何をいまさら。
もともと堺は歴史的に極めて有名な都市であり、古墳などの古代遺跡や室町時代からの中世家屋などもあり、沿岸の大浜はかつて日本有数の海水浴場で、明治から続く堺水族館もあった。古代から近現代までの遺跡や文化財の宝庫で、マニアや学者が観たら小躍りするほどの宝の山、奈良と京都と神戸を合わせたような観光都市になる素地があった。
それら観光資源をこれまで一貫して活かそうとせず、これまで一貫して潰しておきながら、今になって世界遺産などと片腹痛いわ! 見事な砂浜を工場地帯にした(余談1)のも、多くの貴重な古墳を住宅地などの再開発で潰したのも、戦後復興経済発展のため、それは否定しないしやむを得ない事と考えている。私は物わかりの良い人間なので。
だから諦めろ。今になってスケベ心を起して世界遺産へ登録などと恥ずかしい事するな。
仁徳御陵の近くに「
いたすけ古墳」がある。そこから出土した塙は堺のシンボルにもなっているが、あれもすんでのところで潰されそうだったのだ。守ったのは堺市でもなければ大阪府でも国家でもない。市井の市民だ。
しかしそれ以外のところでは次々と潰されていった。文化を守ろうとした市民の声を圧殺して。下手をすれば、仁徳御陵が宮内庁の管理下でなかったら壊しかねない。
少なくとも、今の文化財の状態と文化に対するセンスで世界遺産を狙うのはおこがましい事だ。
暴飲暴食しながら健康になりたいと文句ならべているようなものである。 まずは世界遺産に相応しい景観を取り戻す必要があるが、その覚悟があるのか?
(余談1)大浜を潰したことで景観がガラリと変わった。堺水族館が経営不振で廃館になった原因の一つではないかと思っている。堺水族館を高知に例えて想像してみよう。桂浜の畔にあるレトロな佇まいの水族館のようなお洒落な空間があったのだ。それがコンクリートで固められた灰色の護岸や建造物で囲まれた所になっては、客足が遠のいても仕方が無い。
今は取り壊されている堺水族館。いつ閉鎖になったのかは憶えていないが、私が生まれた頃には既に無かった。仕方が無いといえばそうなのだが、観光資源となるものを次々と壊していった歴史を堺市は抱えているのは確かだ。
上記写真は大浜海水浴場と堺水族館のチケット。発行年は不明だが、デザインや活字から昭和初期と思われる。所在地や入場料などが確認できれば発行時期が絞られるのだが・・。
東洋第一と謳っているが、実際に東洋一だと思う。
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