ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

ヘイトスピーチ禁止法案も気を付けないと言論統制のアイテムにされる。なんで「市民派」は恐ろしいと思わないのか不思議だ。 近頃の現象[一一五六] 

<人種差別>禁止法案、審議へ 
ヘイトスピーチ」受けて


◇野党が議員提案 4日からに参議院で

 在日外国人への人種差別を禁止する法律案が、4日に参議院で審議入りする。在日コリアンへのヘイトスピーチが社会問題化したことを受けて議員提案され、人種差別の禁止を明記し、差別防止を国や自治体の責務とうたっている。罰則のない理念法だが、自治体の条例制定を後押しする効果も期待されている。(毎日新聞)


【雑感】社民党も提案者の一人か。敢えて言うが、浅はかな集団だ。提案者は社民党の他に民主党と無所属議員が加わっているか・・。共産党の名はまだ見えない。

 共産党は頑迷な組織のようでいて実はかなり目端が利く。かつて朝日系の文化人が称揚した中国の文化大革命については共産党は距離を置き中国共産党との交流も断ってしまった。同じく北朝鮮の朝鮮労働党との付き合いも断った。
 当時の社会党は共産党とは逆に親密度を深めてしまい、後の北朝鮮による拉致事件発覚では対応に苦慮する結果となった。文化大革命も内実は多くの餓死者を生んだトンデモ政策であったことが判明した。

 記憶に新しいところでは、自民が下野して民主党政権が誕生した時、社民党は政権与党に加わったが共産党は野党の立場を守った。当時の党首福島瑞穂氏の笑顔を思い出すと、なんだか嬉々として後先考えずにホイホイ加わっているように見えてしまう。
 共産党は孤高の野党を気取っているのかと思えばそうでもない。沖縄の地方選では見事に他の基地反対派と協力して自民を大敗に追い込んだし、堺市議選では現職と維新候補の一騎打ちに独自候補を立てず日頃の市議会では批判の対象にしている現職市長を応援するという共産党らしからぬ行動までやってのけた。
 さらに第一次安倍政権の時は福島原発のメルトダウンを予見して安倍政権からノー天気な無責任の証拠を捥ぎ取った。

 要するに共産党はヤバいモノには関わらない。それを見分ける能力に長けている。反体制でありながら潤沢な資金と人材をプールできるほどの集団。
 そんな政党がヘイトスピーチ法案の提出者に加わっていないようだ。


 前にも言った事があるが、「ヘイトスピーチ」の定義というものはかなりファジーだ。もう一度下記にあげておく。

「『憎悪表現』と訳される概念で、特にそうした種類の言論が”地域の平穏を乱すことをもって規制されるべき”と議論する場合には「憎悪を煽る表現」と呼ばれる。

 また朝日新聞の「知恵蔵mini」では、
人種や宗教、性別、性的指向など自ら能動的に変えることが不可能な、あるいは困難な特質を理由に、特定の個人や集団をおとしめ、暴力や差別をあおるような主張をすることが特徴」とある。

 厳密な定義はなく、かなりファジーな部分があり、人によって如何様にも解釈される、なんとなくの概念だ。今回の提案者たちが罰則を設けない理念法にしたのも、それが理由だろう。

 単純にヘイトスピーチの定義を以上挙げた条件に該当するものとしてしまうと、いま国会や政府庁舎を包囲している反安保のデモもヘイトスピーチになってしまう。ヘイトスピーチであるか否かを判断するのは、デモをやっている人たちではなく、現政権である。デモをやっている人たちの多くは現政権に対する怒りで動いているから、スローガンも過激になりがちで、これは政権支持者の少なくない国民から見ればヘイトにしか聞こえないだろう。
 
 なんで皆それを恐ろしいとは思わないのか奇怪だ。こないだ施行された児童ポルノ規制改正法も然り。ファジーゆえに幾らでもでっち上げられる。
 考えてもみろ。憲法の文言を素直に読む限りは日本は軍隊を持ってはいけない事になっているのにマッカーサーのごり押しで警察予備隊という名で復活させている。アメリカとしてはペナルティとして9条を設置したものの、朝鮮戦争で頭抱え慌てて警察予備隊という看板の軍事組織を再編した「やむを得ぬ事情」は理解している。だから自衛隊の是非は問わない。
 しかし憲法改正という手段ではなく法解釈を次々と変えて権限を増やしている事は法治国家として無法の要素を抱えている状態なのだ。
 そんな社会でファジーな内容の法律なんか設けられたら、悪用されるのは目に見えているではないか。敢えていうが「市民派」系の方々は木を見て森を見ないド近眼が多すぎる。

 各々の分野の市民活動家や市民派政治家たちの台所事情は理解している。トータルでモノを考える環境には置かれておらず、目前の「専門分野」に対処するだけで精一杯なのも解るが、しかしそうやって目前の問題に「規制」ばかり唱えてしまった結果、気が付くと全く身動き取れなくなって敵対者の思うつぼになる、て想像を働かせることがようできんのやな。


 
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[ 2015/08/03 12:24 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)
昔、沖縄や広島の成人式では若い自衛官が来ると左翼労作が”人殺し自衛隊は来るな”と喚いていましたね。

それも出来なくなるでしょう。
[ 2015/08/03 20:17 ] [ 編集 ]
うろぱす氏へ

 仰る通り。身柄を拘束される羽目になるでしょう。

 左翼は何故か自分の首を絞める事をやってしまう。目先の主義主張に目が眩んで。

 表現規制に対して明確に反対を表明して動いているのは、これまた山本太郎氏なんですよ。

> 昔、沖縄や広島の成人式では若い自衛官が来ると左翼労作が”人殺し自衛隊は来るな”と喚いていましたね。
>
> それも出来なくなるでしょう。
[ 2015/08/03 22:21 ] [ 編集 ]
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