「リング」売れたが…
ホラー映画製作会社倒産の“厳しい実情” 「リング」「らせん」など大ヒットホラー映画を手掛ける製作会社「オズ」が9日に、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。民間調査会社によると、ここ最近、ヒット作に恵まれなかったことが大きな原因だという。(日刊ゲンダイ)【雑感】一瀬隆重氏の手腕をもってしても倒産か。なんとも不景気な話だ。
日刊ゲンダイの記事には映画批評家の前田有一氏の分析が載っていた。要約すると以下の通りだ。
・ 東宝や東映などの大手は不動産などからあがってくる副収入が経営を支えている部分がある。製作のみを手掛ける会社は、ヒット作を出し続けなければ売上が得られない。
・ 映画ファンの嗜好が「超大作」か「マニアック」かに二極化している。「リング」や「らせん」は中間に当たる作品。
これはどこの業界も似たようなことがいえる。ビールも安い発泡酒が市場を占有している一方で、サントリーのプレミアムモルツやサッポロのヱビスといった昔ながらの本格ビールも伸ばしている。
一時期、地ビールは低迷期に入って多くの業者が廃業したが、最近は盛り返している。地ビール市場が定着したといっていいだろう。
問題は、鉱脈を掘り当てるがごとく市場を見つけられるか、あるいは市場を構築することに成功するか。言うは易しだが、実際は賭けみたいなもの。 一瀬隆重氏とてジャパニーズ・ホラーがあそこまで当たるとは思っていなかったようだし、逆にハリウッドでもウケて手応えを感じたものの2匹目の泥鰌がいなかったとは予想できなかったかもしれない。
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