辛坊治郎氏、東京新聞を批判。 ケビン・メア氏「民主主義の手続きにのっとり衆院で3分の2の議席数を占めているにもかかわらず、なぜ「強行採決」なる言葉が使われるのか?」辛坊治郎氏 安保関連法案を「強行採決」と表現する東京新聞を批判(フィフィ氏のTweet)【雑感】関西系のニュース番組「ウェークアップ!ぷらす」で司会をしている
辛坊治郎氏が一連の
安保国会を「先進国では無いな」と委員長席に押し寄せ乱闘騒ぎになる映像に顔を顰めながら呟いた。その場に居合わせたコメンテーターも「参院はアメリカでは上院にあたる、上院はジェントルマンの集まりで・・」という趣旨の苦言を呈した。明らかに野党側の姿勢を批判している。
乱闘の様を下品や不様や醜悪と見る者は多いだろうし、私もそうなんだが、
それ以前に日本の国会は議論の場ではなくセレモニーの場と化しているので、この期に及んでは活気があってむしろ良いと思う。 そうあってはいけないのだが、現実として国会は法的コンセンサスを得るための一儀式に過ぎない。それは「宗主国」の議会で
安保法案成立を口約束した安倍総理の姿勢で明らかではないか。
今回の
安保は訪米の段階でほぼ決定済みで「法律上の手続き」がまだというだけ、安倍総理らは国会をその程度の場だと見くびっていたのは明々白々である。
審議とは名ばかりで、法案の問題点を数多く指摘されても聞く耳は持たない態度だ。法案の論拠も「細部」でコロコロ変わる。
そのため、タカ派と思われていた芸能人からも危惧する声が出た。鉄の組織と思われた公明党の支持母体創価学会からも一部から異論と造反が出た。これらは異例の事である。
既に国会は法案審議の議論を行う「議会」の体を成していない。申し訳に会期を延長してはいるが、話す内容はただの砂の掛け合い。だらだら時間かけてもお互いが声を張り上げるだけなので議論をしていないのだから、たんなる特別職の国家公務員が寄り合う場としての「国会」に過ぎない。国法について議論しあう会合たる「議会」ではない。 だから、乱闘は結構な事ではないか。議事堂内の治安の最高責任者は議長である。目に余れば議長が衛視(余談1)に命じて実力鎮圧するだけの話だ。
(余談1)因みに衛視も国家公務員特別職である。
衆参の議長は国会の議事進行をするだけの名誉職のような感覚で観る人が圧倒的大多数だが、実は警備員のような制服を着て国会議事堂の警備を担っている衛視の指揮監督権も有している。また衛視の手に負えなければ、議長は行政の長たる安倍総理に警察の派出を要請するが、派出された警察官の指揮権は安倍氏から議長に移る。その警官の派出は慣例的に毎回の国会にはほぼ必ず行われている。
つまり国会議事堂や議員会館の敷地内にいる衛視や警官は議長閣下の指揮下に入っているとみて間違いない。
総理を警護するSPにしても、国会の外は警視庁警備部所属の警官が務めるが、国会の中になると衛視が担当する。縄張りは明確だ。したがって議長は立法府内では「暴力装置」を有する権力を持っているのである。けっしてお飾りではない。
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