“貧乏ネタ”披露するアイドルが急増
その背景は? 「家族5人で布団がなくて毛布1枚ずつ」「風が吹くと家が揺れる」「うちのすき焼きには肉が入ってなくて麩の料理だと思っていた」。NMB48からの卒業を発表した小谷里歩は“貧乏”をトークの鉄板ネタで使っている。最近、他にもバラエティ番組などで貧乏ネタをおおっぴらにするアイドルが増えてきた。(オリコン)【雑感】女性アイドルといえば、大昔であれば夢を売る商売なので生活臭は極力出さないようにしていたようだが、私の世代あたりから親しみやすさを出すようになり距離感が縮まってきた。オリコンの記事ではおニャン子クラブの親しみやすさをあげていたが、私も同感である。
私の世代の場合、小中学生時代は山口百恵氏が芸能界の顔だった。山口百恵氏がヒロインを務めた「赤いシリーズ」は家族団欒の定番ドラマだった。山口百恵氏は王道を行くアイドルで、いつの間にか三浦友和氏と結婚を決め、二十歳代前半なのにサッサと引退をして表舞台からほぼ完全に姿を消した。歳相応のオバサンになっているらしいが、そんな姿は全く想像できない。今でも20代のイメージのままだ。(余談1)
しかし今は違う。秋元康氏らがアイドルを身近な存在に演出した事も大きいのだが、やはりSNSの発達が各々アイドルに一定の情報発信力を与えたのが大きい。
以前であれば芸能事務所が芸能人を公の発言から私生活まで徹底的に管理してきた。ところが今はTwitterやFacebookのおかげで事務所を通さずダイレクトにファンたちとコンタクトをとる事ができる。これはファンの側から見ても以前は高い石の塀だったのが今では自分の肩ぐらいの高さの竹垣ぐらいの塀になったような感がする。
実際、私自身もテレビで御馴染の有名どころでは春香クリスティーン氏や春風ちゃんといった女優やタレントからTwitter上で返信をいただいたことがある。もちろん、先方にとっては不特定多数の中の一人である晴雨堂は記憶に残っていないだろうが。
いずれにせよ、以前であれば芸能人というのは事務所がガッシリとガードを固め、コンサートやトークショーなどは厳つそうなピンストライプのセミダブルの肩幅の広い背広で身を固めた強面の若い衆が眼光鋭く舞台袖に控えているといったイメージだった。ファンレターを出しても、本人に届くという保障は無い。
今の芸能界はそんな障壁を敢えてつくらず、SNSでダイレクトにファンとのやり取りを楽しみ、時には政治的な意見をTweetしたりもする。
かつて吉永小百合氏はサユリストから見れば、神々しすぎて、便所でウンコやションベンなど用を足す姿なんぞ考えられないし想像すらできないものだったが、今は生々しく生活臭を感じるし感じても良い距離感となってきた。
これは良いことだと思っている。
(余談1)私の世代で身近に会えるアイドルは、フェミニスト諸君からは顰蹙を買うだろうが、ストリップ劇場の踊り子さんたちである。若い頃は伝説のストリッパー影山莉菜の追っかけみたいな事をやっていた。
ファンと踊り子さんとの距離は近い。色紙にサインを書いてくれたりツーショットで撮らせてくれるのはもちろん、花束や菓子や中には所帯じみたハム詰め合わせやお茶の詰め合わせなどを受け取ってくれたりもする。時には演技の節目に握手をしてくれることもあったり、舞台が終わったら一緒に食事という事もある。
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