ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「非正規労働者の増加が止まらない」て?そうなる事が亡国のお偉方のお望みだろ。 近頃の現象[一一八五] 

中年フリーター」の
あまりにも残酷な現実


 アルバイト、パート、派遣、請負など非正規労働者の増加が止まらない。平成元年(1989年)に817万人で全体の約2割だった非正規労働者は2014年に1962万人まで増加。全体の37%と4割近くに迫っている。今や労働者の実に3人に1人が非正規だ。(東洋経済オンライン)

【雑感】私が子供だった頃、いい歳してアルバイトやパートを転々とするオッサンたちはロクでもない輩、だらしない輩、甲斐性のない輩、というイメージだった。しかし今や齢40・50になってもフリーターというのは珍しくもない。もはや恥ずかしくもなくなった。
 逆に正社員がまるで特権階級であるかのように言われ始め、保守系勢力は正社員の「特権」を奪って不安定で低い非正規の環境を基準にして地ならしする魂胆だ。


 企業側は今さら正社員の数は増やさない。競争社会で企業はどこもコストダウンにしのぎを削ってきた。そこへ小泉改革で派遣業界の規制緩和、どこの企業もその法律に飛びつき派遣社員を使って人件費の削減を図る。いちど減らした人件費というコストを進んで上げる企業はまずいない。
 リーマンショックなどで派遣切りが横行して路頭に迷う者が溢れると、当時の民主党を中心とする連立政権は派遣契約の制限を設け、長期雇用するのであれば正社員として雇わなければならないという制度にした。福島瑞穂氏らが得意げ(のように見えた)になって法改正の意義を熱弁したが、そんな事をされると正社員へ登用しなければならない月数に至るまでの契約満了時期に雇止めするようになる。銭がかかる正社員席を既に減らしているのだ。粗末な作りの椅子は増やしても、しっかりとしたつくりの椅子は増やしはしない。
 思うに、私が知る本格の労組運動家や左翼運動家はそれなりに企業家の気持ちを熟知して急所を効果的に叩いているようだが、福島瑞穂氏のような上品な左翼は「敵」である企業の気持ちを理解せずに戦術を立てているような気がしてならない。その結果、かえって労働者の雇用環境を悪化させているような気がするのだ。

 このような事態は経団連をはじめとする財界が望んだことだが、これは果たして国益なのだろうか? 求人が増えているとはいえ、それは若い世代に限った事で、40・50になるともはや正社員の口は無く、派遣やアルバイトばかりになる。派遣やアルバイトで取り敢えず落ち着いたとしても、3年程度で雇止めになるので落ち着くことがない。
 20代のうちは特に将来の展望がなくてもあまり不安感は無いだろうが、私の歳になると老後の問題が圧し掛かる。使い倒されて病気になって野たれ死ぬ自分の姿が明滅する。

 職場の現場でも対応に苦慮する。短期のパートやアルバイト相手なら、正味基本的な事を教えて単純作業をやらせればいいかもしれないが、派遣であれば正社員なみに込み入った仕事を教えなければならない場合も出てくる。しかし多くは正社員にはできないので雇止めになる。そのたびに一から新人に教えなければならないので時間と労力のロスだ。
 体力のない企業になると派遣すら雇えず、少ない人数でサービス残業を入れて目前の作業をしのぐ羽目になる。こんな事で安定した社会はできるのだろうか?

 国は国庫が乏しいことを理由に福祉行政を二の次、企業は目先の利益を得る事で手一杯、という事らしいが、その先に何がある?
 第二次世界大戦末期、日本はその場しのぎの作戦ばかりを立てて徒に前途ある兵員たちを使い捨てまくった挙句にアメリカに負けてしまったが、それと似たようなことが経済でも起こるのではないか。



 
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[ 2015/10/10 19:27 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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