第15シーズン突入
『科捜研の女』初回13.5%
根強い人気ぶり 女優の沢口靖子が主演する『科捜研の女』第15シーズンの初回2時間スペシャルが15日放送され、番組平均視聴率が13.5%だったことが16日、わかった(通常は毎週木曜 後8:00)。1999年から数えて17年目に突入し、前シーズン(昨年10月期)の初回は14.4%。根強い人気ぶりを証明した。今シーズンは2クール編成で放送される。視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区。(オリコン)【雑感】私もその根強い人気を支えるファンの一人である。
沢口靖子氏は私の地元堺市の出身俳優で学年で言えば全くの同世代、私が泉南地方で高校生活をおくっていたとき、彼女も泉北地方の堺市の名門高校に通っていた。強烈な親近感、と言いたいところだが、若い頃の
沢口靖子氏はあまり好きではなかった。齢を重ねた今の彼女が魅力的に見える。
また、榊マリコたちをしばしば威圧する京都府警本部長の役にはなんとMATの岸田文夫隊員(余談1)こと
西田健氏が扮している。これは観ない訳にはいくまい。
初期の「
科捜研の女」は全体にコミカルというよりはドタバタでオタクっぽい内容、主人公榊マリコは周囲から浮いた厄介者の若手研究員、叩き上げの警部とよく対立する。
しかし今では榊マリコを中心に所長以下科捜研は一致団結、まるで彼女が実質の所長であるかのようなイニシアチブを握り、捜査一課の叩き上げの土門警部補とは恋人未満の戦友として強いパートナーシップ。良い雰囲気である。
さて、今シーズンは昨今では珍しい2クール制らしい。という事は来年の春まで続く予定だ。制作陣はかなり強い自信を持っているといえる。
この長いシーズンで榊マリコたちに絡んでくるのが
池上季実子氏が扮する落合佐妃子警部補、土門警部補とは対照的な冷酷で策謀家の刑事を演じる。初回のインパクトは上々だったと私は感じている。特に冒頭でフリーマーケットの参加者が隠し持っていた自動拳銃を見つけ、弾倉を抜き、マリコの後輩が触ろうとすると「触るな!」と一喝して、自動拳銃は弾倉を外しても弾が一発装填されている場合がある事を注意する場面はなかなか格好いい。このシーンは物語後半の伏線となる。
ネット上では
池上季実子氏の激太りが否定的意味で話題になっているが、私は今回の役柄に限っては歓迎している。暴力団など犯罪組織と常に対峙し、策を弄して貪欲に検挙して成績をあげる叩き上げの警部補、これは例えば江角マキコ氏のようなスタイル抜群の女優では冷酷さは出ても迫力がない。同じく太った杉田かおる氏では猛々しさは抜群だが冷酷さはイマイチでない。
池上季実子氏が適役だ。
ただ、どうしても気になるところがある。科捜研のメンバーが警察のデータバンクから落合佐妃子の経歴を閲覧する場面がある。そこにはハッキリと生年月日が「昭和40年5月8日」の記述が見てとれた。即ち学年でいうと私と同じ、つまり
沢口靖子氏と同い歳という設定である。
榊マリコは
沢口靖子氏と同じ年齢設定のようなので、落合警部補は榊マリコと同世代のライバルという構図にしたいようなのだが、私自身が「同学年」なのでどうしてもその年齢設定に無理を感じてしまう。
観ての通り、榊マリコは顎から首のラインが今でも若々しくてシャープなのだが、落合警部補は単に肥えているというだけではなく首筋にそろそろ老人性の弛みや皺がみられて、「同学年」である私には設定の粗にみえてしまう。
池上季実子氏はたしか大林宣彦監督「ハウス」で人喰い家屋の犠牲になる女子高生ヒロインに扮していた。その当時、私はまだ小学生だったのだ。彼女は私の姉より歳上だ。
榊マリコとの対立を強調したいがために昭和40年生まれにしたようだが・・、本音をいうと無茶苦茶違和感。高校の部活で1年生当時すでに卒業して久しい伝説の先輩がいつの間にか歳下の女優としてテレビに出ているような衝撃。
(余談1)「帰ってきたウルトラマン」に登場する地球防衛軍組織の隊員。団次郎氏演じる主人公郷秀樹とは初期の頃よく対立していた。
今は歳相応にズル禿げだが、当時は70年代の若者らしく長くて豊かな前髪を誇っていた。
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