<大阪ダブル選>大阪維新が圧勝
都構想、再挑戦へ 大阪府知事・大阪市長のダブル選が22日、投開票された。市長選は、地域政党「大阪維新の会」公認で前衆院議員の吉村洋文(ひろふみ)氏(40)が、自民党推薦で民主、共産両党の支援を受けた前大阪市議の柳本顕(あきら)氏(41)ら3人を破り、初当選した。知事選は、大阪維新公認で現職の松井一郎氏(51)が、自民推薦で民主、共産が支援した前府議の栗原貴子氏(53)ら2人に圧勝した。松井、吉村両氏は公約に掲げた「大阪都構想」への再挑戦に向け、新しい設計図作りに着手する。同構想をめぐる5月の住民投票に敗北し、痛手を受けた大阪維新代表の橋下徹大阪市長が影響力を取り戻す可能性が高い。(毎日新聞)【雑感】前の堺市長選の時も指摘した。いつもは負け戦だと判っていても独自候補を立てる共産党が、あの選挙に限っては現職市長候補を応援した。この共産党の判断が功を奏して竹山修身氏が市長の地位を守ったのだが、敗れた維新候補も橋下徹氏の口禍でネガティブ報道の氾濫を招きながらも善戦していたのである。共産党の判断が無かったら、竹山氏は落選していたかもしれない。
維新恐るべし、橋下徹恐るべしだ。
そして維新の強さを冷静に分析し、これまでの党の方針を大幅に変更した共産党もさすがと言わざるを得ないのだが、それ以外の勢力はやはり戦況を見くびっていた点が多かったのではないか。共産党が尋常でない戦術をとっていることに他の反維新はもっと危機感を持つべきではなかったのか?
評論家諸氏は様々な要因をあげていて、どれも間違ってはいないが、やはり維新側は堺市長選や都構想住民投票の敗戦を戦訓にして今回は徹底的に改善を展開した事に限る、と思ったほうが良いだろう。特に反維新側は維新の臥薪嘗胆を軽んじた事を恥じるべきだ。 堺市長選では、共産党が敢えて候補者を出さず、日ごろ批判の対象にしていた現職市長を応援するという矛盾をはらんだ苦肉の奇策に出てくれたおかげで維新候補を降すことに成功した。
都構想住民投票では、自民党大阪府連をはじめとして維新以外の全ての勢力が反対にまわってくれたおかげで勝利した。
だが、堺市長選でもし共産党が現職に味方しなかったら維新が勝っていたかもしれない。都構想住民投票も鉄の組織の共産党と公明党が反対にまわり、自民党大阪府連まで東京の大本営の安倍総裁らに逆らってまで反対運動を展開、それでもやっと僅差の辛勝だったことを、今回の選挙戦でどれだけ危機感を持っていたのだろうか?
反維新・アンチ橋下の運動家を自負するのであれば、当然の事ながら最低でも維新以上の必死さで立ち向かわなければならなかった。
負けたのは、その必死さが無かった事を認めることが第一歩だと思う。もちろん選挙期間中はみんな必死だったろうが、その前が問題だ。都構想に辛くも勝利してから今回のW選挙まで反維新は何をしてきた?
いかにも政治活動経験がありそうで、それなりに顔が広そうな御仁たちからは、紋切型の橋下批判を脊髄反射で並べる程度、これが多かった。橋下を見くびらないほうが良いと善意の注意をすれば、私を橋下シンパと早合点して頓珍漢批判や反論を繰り出す。
都構想に勝って「ざまぁみさらせ」調の橋下批判をした方々が最大の戦犯だろう。負けるべくして負けたのだ。
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