ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

夫婦同姓や別姓云々より、戸籍法をどうにかする方が先や。諱と通名の復活を望む。 近頃の現象[一二二〇] 

夫婦別姓> 
認めない規定は合憲 最高裁初判断


 夫婦別姓を認めない民法の規定が違憲かどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)は16日、夫婦別姓を認めない規定は「合憲」とする初判断を示し、原告側の上告を棄却した。(毎日新聞)

【雑感】ある意味、最高裁は「無難」な判断をしたか。違憲の判断は避け、夫婦同姓を規定した民法750条をめぐって国会で議論せよ、という事だろう。
 法律には立場によって微妙に異なる解釈があるのだ。別姓派にとっては女性の96%が夫の姓を名乗る事を考えれば「違憲」にしか見えないが、同姓派にとって法律は決して「夫の姓を名乗れ」とは規定しておらず、あくまで婚姻者双方の合議によって決する訳なので法律上は「強制」ではない。

 最高裁大法廷で判決が出るという事はこれまでの解釈を変える節目が多い事から別姓派やフェミニストたちは時代が変わると期待したと思うが、今回の判決は少なからず落胆しただろうし私のような保守派は安堵した事だろう。

 何度もいうが、私は同姓別姓云々以前に、戸籍法を何とかしたほうが良いと思う。不本意ながらマイナンバー制が導入されているので、徴兵該当者と納税者の人口を掌握するために設けた戸籍の役割は著しく低下しているはずだ。
 西洋ではファーストネーム以外にも様々な名前を持つ習慣があるが、日本でも江戸時代までは四つ五つ持つのは珍しくなかった。苗字を持つ事を許されなかった庶民にしても、子供の時の取り敢えず付けられた幼名や成人してから仕事で使う名前など、けっこう頻繁に多用していた。
 これも何度か述べたが、我が郷里の英雄坂本龍馬は姓は紀氏・苗字は坂本・本名は直柔・通名は龍馬と四つの名前を使っていた。(他にも才谷などがある)
 明治に入って、富国強兵を急ぐ時の政府は徴兵する人数と納税者の人数を把握するために戸籍を設け、事務処理の煩雑を避けるために苗字1つと名前1つに絞るよう強制したのだ。

 このミリタリーの臭いがプンプンする戸籍をどうにかせずして別姓を主張する方々はどうかしている。目先の権利の不利益に目が眩み過ぎている。

 明治と違ってPCがある現代なら坂本龍馬みたいに四つ以上名前を持っても不都合ではない。それでなくても、ネット上で言論活動している人々は「戸籍名」以外に「ハンドルネーム」や「仕事名」を使っているので、四つ以上持つ事に現代の庶民は慣れている。
 ジョン・レノン氏の息子ショーン・レノン氏の正式名はショーン・太郎・小野・レノンだ。同姓によってどちらかを選んでどちらかを捨てるのではなく、別姓によって自分側しか選ばないのではなく、両方我が名として抱え込む発想が何故できないのか?(余談1)

 私はイラついている。
 別姓論者は被害者意識ばかり強調しているが、ならば殆どの人間は自分が与り知らぬうちに名前を付けられている事は恐ろしくはないのか? 名付け親が加害者として子供から批難されるシチュエーションを考えないのか? 別姓論者の人権感覚が罷り通れば、やがては子供も立ち上がる事になるだろう。兄弟を別々の姓にした別姓論者を加害者として糾弾する場合もあり得る世の中になる。子が親を賛同するとは限らないのだ、それは自分自身もそうだったはずだ。
 江戸時代のように成人してからの本名以外に取り敢えずの幼名や通名があれば、これらの問題も回避できる。 

(余談1)このやり方を続けると際限なく名前が増えてしまう欠点がある。西洋人の中には名前を五つも六つも持っている人がいる。
 仕事で使う場合は、五つ六つある名前から二つをチョイスすれば良い事だ。ショーン・太郎・小野・レノン氏も仕事ではショーン・レノンを使っている。
 ポール・マッカートニー氏の正式名は「Sir James Paul McCartney, MBE, Hon RAM, FRCM」だが、ミドルネームとファミリーネームをチョイスしてポール・マッカートニーとしている。ミドルネームを仕事名にしているのは、マッカートニー家では代々長子のファーストネームはジェイムスにする風習がある、つまり彼の父親も彼の息子もファーストネームはジェイムスだからだ。

 だから仕事名は5・6個ある戸籍名からチョイスして法的担保を有す通名とすれば済むことだ。

 婚姻や代がわりが続くと「ジュゲム・ジュゲム・・」みたいに名前が増え過ぎてしまう弊害がある。その場合は、例えば10個以内に制限して等親が離れた苗字やあるいは縁が切れた苗字から削除していけばいい。

 もう一度言うが、私がなぜ諱や通名の復活を強く主張するのは、今は女性の改姓問題だけが取り上げられて子供の問題を無視しているきらいがあるからだ。私が子供であれば「自分が与り知らぬところで勝手に付けられた名前だ」と抗議運動を展開するであろうことが容易に想像できる。
 別姓派の方々は子供の気持ちまで考えているのか? 基本は自分の事しか考えていないのではないのか?


 
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[ 2015/12/16 17:36 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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