ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「箱根駅伝不要論」、馬鹿げた事だ。この理屈を許せば、五輪も甲子園も廃止しなければならなくなる。 近頃の現象[一二二二] 

毎年必ず出る「箱根不要論」 
選手の健康を本気で考える時期に


 正月恒例の箱根駅伝が目前に迫ってきた。毎年この時期になると必ず「箱根不要論」が聞こえてくる。「駅伝練習ばかりしているから世界に通用する選手が育たない」「箱根に集中しすぎて燃え尽き症候群に陥ってしまう」など「不要論」の根拠は様々だが、とどのつまりは「箱根のせいでマラソンが弱くなった」ということだろう。(スポニチアネックス)

【雑感】馬鹿げた事だ。この理屈を許せば、五輪も甲子園もグランプリ・ファイナルも全て廃止しなければならなくなる。

 そもそも、トップアスリートが行うようなスポーツは身体に悪い。身体に不自然な負荷をかけすぎて、例えばロシアのプルシェンコ選手の背骨は補修だらけだし、大相撲の力士たちの多くは慢性的な怪我や疾病を抱えている。プロアスリートたちの引退時はトップに君臨するものほど身体中にガタをきたしている。
 スポーツというものは、気楽に楽しんで少し汗をかく程度なら健康に良いが、それ以上だと健康に悪い影響を与え始める、そう思うべきだ。
 なので、私が五輪やサッカーや世界陸上や世界水泳やプロ野球や大相撲やフィギュアスケートなどを喜々として観戦するのは、スポーツとしてではなくショーとして楽しむ。

 「箱根駅伝不要論」を唱える者の気持ちはよく解る。中高生時代の私は水泳選手だったので、クラスで身体能力の高い男子生徒の多くが野球部に取られるのを見て憤りを感じたものだ。野球部に集中する人材を均等に他の体育会系クラブに振り分けたら、運動部全体の選手層が厚くなりレベルが上がる。
 自分の競技への贔屓目かもしれないが水泳が一番健康に良いと思っている。全身運動なので満遍なく身体に筋肉がつき、重力による衝撃が少ないので関節を傷めないし、なにより呼吸器系の発達は肺活量の増大とインフルエンザなどの疾病リスクを抑える。喘息アレルギーによる発作が起きなくなったのは水泳のおかげなのだ。
 それに対して野球は、身体に不自然な腕の使い方をするので肘や肩を傷めるし、急に走ったり止まったりするので膝や足首も傷める。高校野球やプロ野球のニュースには必ず肘手術や肩や膝の負傷などのニュースが踊っているではないか。これのどこが身体に良い?

 野球への不満があるので槍玉に挙げたが、どのスポーツにも程度の差はあれ問題点はある。それをあげつらって不要論をぶち上げていけば、スポーツ全体が不要論にまみれる。
 犯人捜しなんぞ、もう一度いうが馬鹿げた事だ。そんな事をやっている暇があったら、駅伝を柔道のように国際スポーツ化して海外に普及定着させ、箱根駅伝を世界大会化すればいい。(余談1)

(余談1)しかし、箱根駅伝でもアフリカ系選手の活躍があるわけなので、下手をすればこれも外国人勢にトップを独占される可能性があるな。
 そういう意味でも犯人捜しは馬鹿げた事なのだ。

【追記】2017年03月21日
 随分前の話だが、Twitter上で馬鹿げた突っ込みを入れる輩がいた。文末に書いた「駅伝を柔道のように国際スポーツ化して海外に普及定着させ、箱根駅伝を世界大会化すればいい」を取り上げて否定を試み、さらに箱根駅伝不要論肯定を強弁しているようだったが、私には意味が解らなかった。

 私の本論というかスポーツに対する考え方は「ショービジネス」である。もはや競馬や古代ローマの剣闘士観戦と変わりはない。身体に良い、健康増進のためのスポーツなんぞ存在しないと捉えている。特にプロスポーツとなれば命を縮めているのではと思うほどだ。その証拠にアスリートは怪我や病気が多い。
 なので箱根駅伝という経済効果のある大イベントを潰してマラソンに割り振る価値は果たしてあるのかどうか、問題はそれしかない。
 その輩は選手への負担やマラソン競技のレベル向上を気にしているようだが、私の立場からすればドーでもよい事なのだ。本気でマラソン競技のレベル向上を考えるのなら、野球やサッカーなどに集中しすぎる現構造を破壊して、かつての共産圏諸国のように身体能力が高い人材を満遍なく各競技に振り分けて英才教育するぐらいの事をやるべきだろう。

 箱根駅伝の世界大会化はあくまで本論の枝葉、というよりは皮肉に過ぎないのだがそれを大真面目に否定しにかかってくる。私は余談で、「箱根駅伝でもアフリカ系選手の活躍があるわけなので、下手をすればこれも外国人勢にトップを独占される可能性がある」と断っているのに。
 ようするに小手先の工夫をやっても状況は変わらん。それよりも箱根駅伝で選手たちが苦しむさまを愛でて声援を送ってお祭り騒ぎを楽しんだ方が有意義だろ。

 そしてスポーツに対して「ショービジネス」と割り切ってしまった人間に、スポーツに幻想を抱く人間があれこれ異論をならべても無駄な事だ。


 
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[ 2015/12/24 09:57 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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